ハイブリッド給湯器で床暖房は使える?交換前に確認したいことを整理
今の家に温水床暖房があり、給湯器の交換時期を迎えると、
「ハイブリッド給湯器に交換しても床暖房はそのまま使えるのか」と気になる方は多いと思います。
結論からいうと、床暖房に対応するハイブリッド給湯器の構成はあります。
ただし、現在の床暖房配管、暖房端末、必要な暖房能力、リモコンなどを確認せずに給湯器だけ決めるのはおすすめできません。
この記事では、床暖房を残したい方が交換前に確認することを中心に、
リンナイECO ONEとノーリツのハイブリッド給湯器を「床暖房との相性」という視点で比較します。
結論|床暖房がある家は「給湯器」ではなく「給湯+暖房」で選ぶ
温水床暖房は、熱源機で温めた温水を床下の配管へ循環させる暖房方式です。
そのため、給湯器交換ではお風呂やキッチンのお湯だけでなく、床暖房へ送る温水まで考える必要があります。
給湯
キッチン、洗面、シャワー、お湯はり、追いだきなど、日常のお湯をどうつくるか。
温水暖房
床暖房、浴室暖房乾燥機などへ温水を送り、今の暖房設備を使い続けられるか。
住宅との適合
暖房回路数、配管状態、必要能力、設置スペースなどが新しい機器に合うか。
「ハイブリッド給湯器が欲しい」だけではなく、「今の床暖房を残したい」と伝えることで、
暖房対応の機器構成から選べます。あとから床暖房対応ではない構成だったと気づくのを避けやすくなります。
床暖房がある家で最初に確認したい5つのこと
1.今の床暖房が温水式か
ハイブリッド給湯器と組み合わせるのは、熱源機から温水を送る「温水式床暖房」です。
電気ヒーター式の床暖房は給湯器とは別系統なので、給湯器を交換しても直接は接続しません。
2.現在の熱源機の型番
今使っている給湯暖房熱源機の型番が分かれば、給湯能力や暖房能力、接続している設備を確認しやすくなります。
本体前面や側面の型番ラベルを写真に撮っておくと見積もりが進みやすくなります。
3.床暖房は何部屋あるか
リビングだけなのか、ダイニングやキッチンなど複数系統あるのかで必要な暖房能力が変わります。
床暖房リモコンの数や、普段同時に使う部屋も確認します。
4.浴室暖房乾燥機も温水式か
床暖房と同じ熱源機で浴室暖房乾燥機を動かしている住宅があります。
床暖房だけを伝えて浴室暖房を見落とすと、交換後の接続確認が不足する可能性があります。
5.床暖房を今後もどのくらい使うか
毎冬長時間使う家庭と、ほとんど使わない家庭では、暖房対応機を選ぶ価値も変わります。
「設備があるから残す」だけでなく、これからも使いたいかを一度考えておくと機種を選びやすくなります。
リンナイECO ONEは床暖房を重視する家庭で有力な選択肢
リンナイECO ONEは、公式でも「ハイブリッド給湯・暖房システム」として、
給湯だけでなく温水式暖房まで1台のシステムでまかなうことを大きな特徴にしています。
そのため、すでに温水床暖房を使っていて、
「給湯器交換後も床暖房をしっかり使いたい」という家庭ではECO ONEは素直に比較したい商品です。
床暖房を日常的に使う
冬場にリビングやダイニングの床暖房を長時間使う家庭では、給湯と暖房をまとめて考えられることが魅力です。
浴室暖房も一緒に使う
床暖房だけでなく温水式浴室暖房なども使用している場合は、暖房設備全体で構成を確認できます。
ECO ONEを第一候補にしている
床暖房を理由にECO ONEが気になっているなら、その希望をそのまま伝えて問題ありません。まずECO ONEで適合を確認します。
ノーリツのハイブリッド給湯器でも床暖房は検討できる
ノーリツのHPHB R290にも、温水暖房に対応するバックアップ熱源機と組み合わせる構成があります。
145L・70Lのラインアップがあり、給湯だけではなく床暖房を残したい家庭でも候補になります。
一方で、ノーリツは暖房なしタイプも選択できます。
これは「床暖房がある家なら必ず暖房対応ハイブリッド」という意味ではなく、
今後床暖房を使うかどうかまで含めて構成を分けられるということです。
床暖房を残してノーリツへ交換
現在の暖房設備を確認し、暖房対応のバックアップ熱源機を組み合わせて検討します。
70L・145Lも含めて選べる
給湯量や設置スペースを見ながら、タンク容量と暖房構成を合わせて考えられます。
おふろ機能も一緒に比較できる
床暖房だけでなく、UVキレイ入浴やオゾン水配管クリーンなど、対応構成のおふろ機能も比較条件にできます。
ECO ONEが床暖房用途に合っているなら、そのまま有力候補です。
ノーリツも同じ床暖房設備へ対応できる場合に、タンク容量、設置性、おふろ機能、価格を比較すれば十分です。
床暖房でノーリツとECO ONEを比べるときのポイント
| 確認項目 | リンナイ ECO ONE | ノーリツ HPHB R290 |
|---|---|---|
| 温水床暖房 | 給湯・温水式暖房をまとめてまかなうシステムとして展開 | 暖房対応のバックアップ熱源機との組み合わせで対応を検討 |
| タンク | 160L・70Lなど | 145L・70Lなど |
| 暖房を使わない構成 | 選ぶ商品構成を確認 | 145L・70Lとも暖房なしタイプを選択可能 |
| 比較したい点 | 暖房運用、PV活用、入浴機能、設置条件 | 設置性、容量、R290、おふろ清潔機能、暖房構成 |
| 最終判断 | 現在の床暖房設備に適合する構成を確認し、同じ工事条件で見積もりを比較 | |
比較するときは、単に「床暖房対応」と書いてあるかではなく、
実際に今の床暖房回路や浴室暖房まで引き継げるかを確認してください。
床暖房があると工事費はどう変わる?
床暖房を残す場合は、給湯だけの交換より確認項目が増えます。
ただし、床暖房があるから必ず大規模工事になるわけではありません。
- 既存の暖房配管を利用できるか
- 暖房往き・戻り配管の位置
- 暖房回路数
- 床暖房リモコンの交換が必要か
- 浴室暖房乾燥機も接続されているか
- 必要な暖房能力を新しい熱源機でまかなえるか
配管をそのまま利用できる場合と、延長・変更が必要な場合では工事内容が変わります。
「床暖房接続込み」なのかを見積書で確認しておくことが大切です。
床暖房をほとんど使っていないなら、残すかどうかも考える
家に床暖房が付いていても、実際には何年も使っていない家庭もあります。
その場合、必ず暖房対応の高機能構成を選ぶ必要があるとは限りません。
今後も床暖房を使わないのであれば、給湯中心の構成を検討したほうが、
機器選びや費用をシンプルにできる場合があります。
設備があることと、必要なことは別です
「床暖房が付いているから絶対に残す」ではなく、
冬にどれくらい使っているか、ほかの暖房で十分かを家族で確認してから決めると納得しやすくなります。
エコキュートへ交換すると床暖房はどうなる?
給湯器交換時にエコキュートも候補になりますが、
現在ガスの給湯暖房熱源機で温水床暖房を動かしている場合は、
給湯だけをエコキュートへ変えれば床暖房もそのまま動く、という単純な話ではありません。
床暖房の熱源を別に残すのか、暖房設備そのものを見直すのかまで考える必要があります。
そのため、床暖房を日常的に使う家庭では、ECO ONEやノーリツの暖房対応ハイブリッドを比較する意味があります。
こんな家庭ならハイブリッド+床暖房を比較しやすい
- 温水床暖房を毎冬しっかり使っている
- 床暖房と浴室暖房を同じ熱源機で使っている
- 今の床暖房を交換後も残したい
- 給湯と暖房をまとめて高効率化したい
- 太陽光発電もあり、給湯の電力利用も考えたい
- ECO ONEとノーリツの両方を同じ条件で比べたい
見積もり前に確認しておくとよい写真・情報
- 現在の給湯暖房熱源機の型番
- 給湯器全体と下の配管
- 床暖房リモコン
- 床暖房を使っている部屋数
- 温水式浴室暖房乾燥機の有無
- 新しいタンク・ヒートポンプを置けそうな場所
- ECO ONEまたはノーリツなど希望メーカー
ここまで分かれば、床暖房を残せる構成か、どこまで追加工事が必要かを確認しやすくなります。
ハイブリッド給湯器と床暖房のよくある質問
ハイブリッド給湯器で今の床暖房は使えますか?
温水式床暖房で、新しいハイブリッド給湯器の暖房対応構成と既存設備が適合すれば引き続き使える可能性があります。現在の熱源機型番、暖房回路、配管などを確認します。
ECO ONEは床暖房に向いていますか?
リンナイECO ONEは給湯と温水式暖房をまとめてまかなうハイブリッド給湯・暖房システムとして展開されています。床暖房を日常的に使う家庭では有力な比較候補です。
ノーリツのハイブリッドでも床暖房は使えますか?
ノーリツHPHB R290には、暖房対応のバックアップ熱源機と組み合わせる構成があります。現在の床暖房設備に適合するかを確認して選びます。
床暖房があると工事費は高くなりますか?
暖房配管、回路数、リモコン、浴室暖房などの確認が増えるため、給湯のみの工事とは内容が変わります。既存設備を利用できるかで工事費も変わります。
床暖房を使わないなら暖房対応機は不要ですか?
今後まったく使わないのであれば、給湯中心の構成を検討できる場合があります。ただし、浴室暖房など別の温水暖房設備が接続されていないかも確認してください。
ECO ONEとノーリツはどちらが床暖房におすすめですか?
一概には決まりません。現在の床暖房設備、必要能力、タンク容量、設置条件、欲しいおふろ機能などを同じ条件で比較して決めるのが適しています。
床暖房を残したいなら、メーカーを決める前に今の設備を確認する
床暖房がある家では、「ノーリツにするか」「ECO ONEにするか」を最初に決める必要はありません。
まず、今の床暖房がどの熱源機につながり、何系統使っているのかを確認することが先です。
そのうえでECO ONEが合えばECO ONE、ノーリツの暖房対応構成が合えばノーリツと、
今ある床暖房をきちんと使い続けられることを優先して選ぶのが分かりやすい方法です。
現在の給湯器型番と床暖房リモコンの写真があれば、候補になる機種と必要工事の確認から始められます。
参考情報
ハイブリッド給湯器・温水暖房の仕様はリンナイおよびノーリツの公式情報をもとに整理しています。
実際に既存床暖房を接続できるかは、機種・暖房端末・配管・設置条件によって異なります。


