ノーリツ給湯器のリモコンがつかない、または表示が点滅していても、給湯器本体の故障とは限りません。最初にガス臭や異音などがないことを確認し、その後に「お湯が出るか」「台所・浴室の両方で起きているか」「何が点滅しているか」を切り分けます。
お湯が出ず、すべてのリモコンが消えている場合は、取扱説明書で機種別の案内を確認します。一方だけ消える場合や700などの表示が続く場合は、リモコン・配線・本体間の通信不具合も考えられるため、分解せずに型番と症状を控えて修理を相談してください。設置から10年以上なら、部品の有無を確認しながら交換見積もりも並行すると判断しやすくなります。
まず確認したい結論
まずガス臭・異臭・異音・すすがないかを確認してください。異常がなければ、台所と浴室のリモコン、お湯の出方、点滅している数字・英字を確認します。「0:00」や「-:–」は時計に関する表示で、直ちに故障とは限りません。700はリモコンと本体の通信不具合を示すため、改善しない場合は修理が必要です。電源や配線、本体カバーには手を加えず、型番・設置年数・設置状況を用意してノーリツへ相談しましょう。
最初に、使用を続けてよい状態か確認する
リモコンの確認より先に、給湯器周辺の安全を確かめます。ガス臭、焦げたような異臭、普段と違う大きな音、すす、煙などがある場合は使用を中止してください。頭痛や吐き気などの体調不良がある場合も、その場で原因を探したり、運転を繰り返したりしてはいけません。安全な場所へ移動し、緊急性に応じてガス事業者や消防などへ連絡します。
ガス臭がするときは、火を使わず、照明や換気扇などの電気スイッチ、電源プラグを操作しないことが重要です。給湯器のカバーを開けて内部を見る、配線をつなぎ直す、ガスや給水の接続部を触るといった対応も行わないでください。
水漏れや機器のぬれがある場合も、電源復帰を試さないでください。屋外機器であっても、見えない場所に電気部品や配線があります。安全確認ができない状態では、リモコン操作を続けず点検を依頼します。
異臭や異音などがなく、周辺に明らかな異常がない場合に限って、次の切り分けへ進みます。ここから確認するのは、リモコンの表示、お湯の有無、取扱説明書など、利用者が安全に見られる範囲です。
「お湯」「リモコンの範囲」「表示内容」の3点で切り分ける
ノーリツのガス給湯器でリモコンがつかないときは、電源ボタンを何度も押す前に、症状を三つに分けます。台所と浴室にリモコンがある場合は両方を見比べ、異常がないことを確認したうえで蛇口からお湯が出るかを短時間確認してください。
| 確認した症状 | 考えられる状態 | 次の行動 |
|---|---|---|
| お湯が出ず、すべてのリモコンが消えている | 給湯器への電源供給、機器本体、リモコン系統などの問題 | 停電など周辺状況と取扱説明書を確認し、機種別の公式案内に従う |
| お湯は出るが、リモコン表示が消えている | 節電設定による消灯、リモコンやコードの不具合など | 取扱説明書で表示・節電設定を確認し、再発や操作不能があれば相談する |
| 台所か浴室の片方だけつかない | 該当するリモコンまたはコードの不具合など | 分解せず、どちら側で起きているかを伝えて修理相談する |
| 数字や英字が点滅している | 時計未設定、停電後の時刻リセット、エラー表示など | 文字を正確に記録し、取扱説明書や機種別案内で確認する |
お湯が出ず、台所・浴室のリモコンが両方とも消えているなら、リモコン単体だけでなく給湯器本体側も含めて確認が必要です。反対に、お湯が出ていて片方だけ表示されない場合は、リモコンやそのコードに範囲を絞って相談しやすくなります。
リモコンが一台しかない住宅では、「片方だけか」の比較はできません。その場合は、お湯が出るか、表示が完全に消えているか、文字が点滅しているかを優先して記録してください。
リモコンが真っ暗なときの確認手順
台所と浴室を見比べる
最初に、台所リモコンと浴室リモコンの表示状態を確認します。片方だけが消えているのか、両方とも消えているのかは、修理箇所を推測するうえで重要な情報です。ボタンを押したときの音、表示の一瞬の点灯、操作できないボタンなども、気づいた範囲でメモします。
片方だけ電源が入らない場合は、給湯器全体の停止と決めつけず、リモコンまたはコードの不具合を疑います。壁からリモコンを外したり、接続部分を締め直したりはしないでください。浴室側は水気があるため、外観上の割れや著しいぬれがある場合も操作を止めます。
お湯が出るかを確かめる
周囲に安全上の異常がなければ、給湯栓を開けてお湯になるか確認します。お湯が通常どおり出るのに表示だけが消える場合、節電設定で画面が消灯している可能性があります。ただし、節電表示の動作や画面を再表示する方法はリモコンによって異なります。特定のボタン操作を全機種共通だと考えず、リモコンまたは給湯器の型番に対応する取扱説明書を確認してください。
お湯が出ても、温度設定ができない、追いだきなど必要な操作ができない、表示が何度も消える場合は、そのまま使い続けず相談するのが適切です。リモコンは給湯器を操作し、運転状態を知らせる機器でもあるため、「お湯が出るから問題ない」とは限りません。
全リモコンが消え、お湯も出ない場合
住宅周辺の停電や、ほかの電気機器にも異常がないかを確認します。分電盤を見る場合も、状態の確認にとどめ、原因が分からない遮断を繰り返し復帰させないでください。焦げ臭さ、機器のぬれ、電源が再び落ちる状態があれば操作を中止します。
ノーリツでは、お湯が出ず、すべてのリモコンの電源が入らない場合について電源復帰の案内がありますが、実際の電源位置や手順は設置形態や機種によって異なります。手元の取扱説明書と、該当型番に対する公式案内を確認できた場合に限り、その内容どおりに対応してください。見当で電源プラグを抜き差ししたり、短時間に何度も復帰操作をしたりするのは避けます。
点滅は故障とは限らないが、表示を正確に読む
リモコンの点滅には、時計の未設定を知らせるものと、機器の状態や不具合を知らせるものがあります。点滅を見たらすぐに電源を切るのではなく、まず表示されている数字・英字・記号をそのまま控えてください。
「0:00」の点滅は時計が未設定の状態、「-:–」は停電後などに時刻がリセットされた状態を示します。これらは表示だけで直ちに給湯器の故障と判断するものではありません。時刻設定の方法はリモコンごとに異なるため、取扱説明書を確認します。
それ以外の数字や英字は、エラー表示の可能性があります。表示の意味や利用者が行える操作は、機種とコードによって異なります。コードの一部だけを見て判断せず、先頭の文字を含めて記録してください。点滅中の画面を写真に撮っておくと、表示が消えた後でも相談先へ正確に伝えられます。
700が点滅している場合
ノーリツ給湯器の「700」は、リモコンと給湯器本体の間の通信不具合を示す表示です。リモコン、通信経路、本体側のいずれに原因があるかを、画面だけで利用者が特定することはできません。
700が改善しない場合は、配線を触らずに修理を依頼する段階です。壁のリモコンを取り外す、コードを接続し直す、本体カバーを開けるといった作業はしないでください。相談時には、700が出るリモコン、もう一方の表示、お湯が出るか、発生した時期を伝えます。
見慣れない文字が点滅している場合
数字以外の表示も、すべてが故障を意味するとは限りません。一方で、文字だけをインターネット上の別機種の情報に当てはめると、誤った操作につながります。給湯器本体とリモコンの型番を確認し、その組み合わせに対応した説明を優先してください。表示と同時にお湯が止まる、異音がするなど別の症状があれば、その内容も一緒に記録します。
自分で確認できる範囲と、修理に任せる範囲
利用者が行うのは、症状の観察、取扱説明書の確認、周辺状況の確認までです。故障箇所を特定しようとして機器を分解すると、感電、漏水、不完全な接続などの危険があり、かえって修理範囲を広げるおそれがあります。
自分で確認してよい内容
- ガス臭、異臭、異音、すす、煙、水漏れがないか
- 台所と浴室のどちらで症状が出ているか
- 蛇口からお湯が出るか
- 点滅している数字や英字の正確な内容
- 停電の有無や、ほかの電気機器の状態
- 型番に合った取扱説明書の案内
専門業者へ任せる内容
- リモコンの取り外しや内部点検
- コードや端子の接続、導通の確認
- 給湯器本体カバーを開ける作業
- ガス、電気、給水・給湯配管に関わる作業
- 交換機種の選定と設置・排気条件の確認
取扱説明書に記載された利用者向けの操作と、修理作業は別です。説明書が見つからない場合や、表示の意味を型番に結び付けられない場合は、無理に操作せず問い合わせます。特に、復帰しても同じ表示を繰り返す場合は、操作を続けるより点検を優先してください。
相談前に型番・設置条件・写真をそろえる
ノーリツへ修理や交換を相談する際は、症状だけでなく製品情報をそろえると、修理部品の確認や後継機選定が進めやすくなります。型番は、給湯器本体の外装にある銘板など、地上や安全な場所から無理なく見える範囲で確認します。高所へ上る、狭い場所へ体を入れる、カバーを外す必要がある場合は、写真撮影も含めて業者へ任せてください。
- 給湯器本体の型番と、分かれば製造時期
- 台所・浴室リモコンの型番
- 現在の号数
- 屋外壁掛けなどの設置方式と設置場所
- 確認できる範囲の排気方式
- 追いだき機能と暖房機能の有無
- 点滅表示、お湯の有無、発生時期、再発回数
- 給湯器全体、銘板、リモコン表示、周囲の設置状況の写真
交換では、「ノーリツ製だから同じ位置へそのまま付く」とは限りません。号数だけでなく、設置方式、排気方式、追いだき、暖房機能、配管や周辺スペースまで確認して現行機を選びます。既存リモコンをそのまま流用できると決めつけず、給湯器と対応リモコンの組み合わせを確認する必要があります。
集合住宅では、共用部の扱い、設置場所、排気条件、管理規約により工事方法が制限されることがあります。賃貸住宅の場合は、入居者が直接交換を発注する前に、管理会社や所有者へ連絡してください。
修理か交換かは、設置年数と部品の有無で判断する
設置から10年未満でも、リモコンや本体の状態によって修理可否は変わります。まず型番、表示コード、症状、設置条件を伝え、点検と見積もりを依頼します。リモコン側に範囲が限られ、対応部品が確保できる場合は、修理で使い続けられる可能性があります。
一方、設置から10年以上経過している場合は、修理と交換を並行して確認するのが現実的です。修理できるかは使用年数だけでなく、故障箇所と補修用性能部品の在庫にも左右されます。修理後に別の箇所で不具合が起きる可能性も含め、今回の修理費用だけで判断しないことが大切です。
ノーリツが案内する補修用性能部品の保有期間は、非BL認定のガス給湯器が7年、BL認定のふろ・給湯機器が10年です。ただし、該当区分や実際の部品供給状況は製品ごとに確認が必要で、期間内であっても修理を断定できるものではありません。古い型番では、点検後に部品がなく修理できないこともあります。
10年以上なら、修理見積もりと同時にノーリツ現行機への交換見積もりも取り、費用・使用予定年数・必要機能を比べてください。交換候補は、現在の型番だけでなく、号数、設置方式、排気方式、追いだき・暖房機能まで照合して選定します。
年数が浅くても、本体側の不具合を伴う、同じエラーが繰り返す、複数の症状が出ている場合は、点検結果を踏まえて判断します。反対に、10年を超えているから直ちに交換しかないとも限りません。部品の有無と修理内容を確認し、今後の使用計画に合わせて決めます。
費用は固定せず、修理と交換の見積条件をそろえる
リモコンがつかない症状でも、原因がリモコン本体、コード、給湯器側の通信部品、電源系統のどこにあるかで作業内容は変わります。そのため、型番や設置状況を確認しない段階で修理費用を固定することはできません。交換費用も、本体の機能、設置方式、排気条件、追加作業の有無によって異なります。
問い合わせ時は、点検や出張にかかる費用、部品代と作業費、修理を見送る場合の費用、交換見積もりに含まれる工事範囲を確認します。電話や写真だけの金額が確定額なのか、現地確認後に変わる可能性があるのかも聞いておくと安心です。
相談先には、「リモコンが壊れたと思う」と結論だけを伝えるより、次のように状況をまとめると正確です。たとえば「台所リモコンだけ消えているが、お湯は出る」「台所と浴室が両方消え、お湯も出ない」「浴室リモコンに700が点滅している」と伝え、型番と設置年数を続けます。
安全上の異常がある場合は、費用比較より使用中止と緊急連絡を優先してください。異常がなく修理・交換を検討できる状態なら、写真と製品情報をそろえ、ノーリツへ修理可否と現行機への交換条件を相談します。症状、年数、部品の有無、見積内容がそろえば、リモコン修理で済ませるか、給湯器一式を交換するかを落ち着いて判断できます。
あわせて確認したい関連記事

設置タイプ別の工事費込み価格も確認
壁掛け、据え置き、マンションPS設置では交換できる機種や工事内容が異なります。既設給湯器に近い設置タイプを確認してください。
相談前に型番と設置写真を確認
本体全体、型番シール、リモコン、本体下の配管、設置スペースを撮影しておくと、修理か交換か、後継機や工事条件を確認しやすくなります。

無理な分解や自己修理はしない
ガス、水道、電気、排気に関わる内部作業は無理に行わず、異臭、ガス臭、水漏れ、異常燃焼などがある場合は使用を止めて専門業者へ相談してください。
相談から交換までの流れ
型番と設置状況を確認したうえで、交換機種・工事条件・費用を確認し、日程を調整して工事へ進みます。

ノーリツ ガス給湯器 リモコン 故障でよくある質問
リモコンが真っ暗でも、給湯器本体の故障とは限りませんか?
本体故障とは限りません。お湯が出る場合は、節電設定による消灯、リモコンやコードの不具合などが考えられます。お湯が出ず、台所・浴室のリモコンが両方消えている場合は、電源供給や給湯器本体も含めた確認が必要です。取扱説明書にない分解や配線作業は行わず、症状を切り分けて相談してください。
「0:00」や「-:–」の点滅は修理が必要ですか?
「0:00」は時計が未設定の状態、「-:–」は停電後などに時刻がリセットされた状態を示すため、表示だけで直ちに故障とは判断しません。時刻設定の操作はリモコンの機種によって異なります。対応する取扱説明書を確認し、設定後も別の表示や操作不能が続く場合は相談してください。
700が点滅したとき、自分で直せますか?
700はリモコンと給湯器本体の通信不具合を示します。利用者が画面だけで原因箇所を特定することはできません。改善しない場合は修理が必要になるため、リモコンを壁から外したり、コードや本体内部を触ったりせず、700が出たリモコン、お湯の有無、型番を伝えて点検を依頼してください。
台所と浴室の片方のリモコンだけつかない場合はどうしますか?
片方だけ電源が入らない場合は、そのリモコンまたはコードの不具合が考えられます。もう一方の表示、お湯が出るか、いつから発生したかを確認してください。壁からの取り外しや配線の接続はせず、リモコンと給湯器本体の型番を控えて修理を相談します。
給湯器は何年を目安に交換も相談すべきですか?
設置から10年以上経過している場合は、修理可否の確認と並行して交換見積もりを取ると判断しやすくなります。古い製品は補修用性能部品の状況によって修理できないことがあります。交換候補を選ぶ際は、型番だけでなく、号数、設置方式、排気方式、追いだき・暖房機能を確認してください。
まとめ
異臭・異音・すす・水漏れがある場合は使用を中止します。異常がなければ、台所と浴室の表示、お湯の有無、点滅している数字・英字を確認してください。「0:00」「-:–」は時計に関する表示ですが、700が続く場合は通信不具合として修理を相談します。
分解や配線の接続は行わず、給湯器とリモコンの型番、設置年数、号数、設置・排気方式、追いだき・暖房機能、表示画面と設置状況の写真を用意しましょう。10年以上使用している場合は、ノーリツへ部品の有無を確認するとともに、現行機への交換見積もりも並行して取ると比較しやすくなります。

給湯器の修理・交換を相談する
現在の型番、表示内容、症状、設置場所が分かる写真があると確認が進めやすくなります。

参考にした公式情報
確認日:2026-08-21。仕様・操作・価格・制度は機種や時期によって変わるため、詳細は各公式ページをご確認ください。











