まず確認したい結論
電気温水器の修理・点検は、設置した販売店・工事店かメーカー修理窓口へ相談し、交換も考えるなら電気工事と配管工事に対応できる住宅設備業者へ現地見積もりを依頼します。漏水・焦げ臭い・異音・漏電遮断器の作動がある場合は使用を続けず、安全を確保して点検を依頼してください。
電気温水器のメンテナンスは誰に頼むのが基本か
電気温水器の点検や修理先に迷ったときは、まず本体を設置した販売店・工事店、またはメーカーの修理窓口へ相談します。購入店や施工店なら、設置時の配管経路、電源の取り方、過去の修理履歴を確認できる場合があります。一方、メーカーは型番ごとの構造、エラー表示、補修部品の有無を確認しやすいのが特徴です。
単に「お湯が出ない」と伝えるだけでなく、本体の型番、製造番号、リモコン表示、症状が起きるタイミングを伝えると、修理対象か現地確認が必要か判断してもらいやすくなります。保証期間や販売店独自の保証が残っている可能性もあるため、最初から複数の業者に同じ修理を依頼するより、購入時の書類や施工業者名を確認することから始めるとよいでしょう。
メーカーや機種によって点検方法・部品供給・相談窓口は異なります。取扱説明書や本体銘板に記載された型番を確認し、メーカー案内を優先してください。
メーカー・販売店・設備業者の違いを比較する
依頼先は、修理だけを急ぐのか、交換工事まで比較したいのかで選び方が変わります。メーカーは製品そのものの診断に向き、販売店・施工店は保証や設置状況の確認に向いています。住宅設備業者は、既存機器を撤去して新しい給湯設備へ交換する際に、配管・電源・搬出入を含めた工事全体を確認しやすい依頼先です。
| 依頼先 | 向いている相談 | 依頼前に確認すること |
|---|---|---|
| メーカー修理窓口 | 型番別の故障診断、エラー、部品の確認 | 型番・製造番号、出張費や点検費、部品供給の可否 |
| 購入した販売店・施工店 | 保証履歴、設置状況、過去の工事内容 | 保証対象、修理対応の範囲、交換時の工事体制 |
| 住宅設備業者 | 修理と交換の比較、配管・電源を含む工事 | 電気工事士の体制、現地調査、追加工事の条件 |
住宅の電気工事には、原則として第一種または第二種電気工事士の資格が必要です。電気温水器の交換では、機器本体だけでなく200V電源や配線を扱うことがあるため、見積もり時に「誰が電気工事を担当するのか」「必要な資格・許可を持つ体制か」を確認しましょう。本体交換だけを安く見せ、電源・配管・処分費が別扱いになっていないかも重要です。
修理を依頼する前に準備する情報と写真
問い合わせ前に、本体正面または側面の銘板を撮影し、メーカー名、型番、製造番号を控えます。型番はリモコンの品番と本体の品番が異なることがあるため、可能であれば両方を確認します。設置場所全体、タンク周辺、給水・給湯配管、排水、漏水が疑われる箇所、分電盤やリモコンの表示も写真に残すと、相談が進みやすくなります。
症状は「お湯が出ない」だけでなく、いつから、どの操作で、どの程度起きるかを具体化します。たとえば、湯切れが早い、設定温度まで上がらない、リモコンに表示が出る、ブレーカーが落ちる、タンクの周囲が濡れている、といった内容です。異常が一時的に消えても、表示や発生時刻をメモしておくと再現しない故障の手がかりになります。
見積もりで確認したい費用と工事範囲
電気温水器の修理費や交換費は、症状、部品、設置条件、搬出入、配管・電源改修の有無によって変わります。全国一律の金額で判断するのではなく、見積書の項目を分けて確認しましょう。修理の場合は、出張・点検・技術・部品の費用、修理後の保証、再訪問時の扱いが確認対象です。
交換の場合は、本体、既存機器の撤去・処分、搬出入、給水・給湯配管、排水、基礎や架台、電源・配線工事がどこまで含まれるかを確認します。現地を見ずに提示された金額は、設置場所の狭さ、階段や通路、配管の劣化、電源容量などが反映されていない可能性があります。交換見積もりは、現地確認後の総額と追加工事の発生条件をセットで確認するのが安全です。
修理と交換のどちらを選ぶ場合でも、「修理できるか」だけでなく「修理後にどの程度使い続けられる見込みか」「同じ部品が再び故障した場合の対応はどうなるか」を尋ねます。部品がない場合や、タンクの腐食・漏水がある場合は、修理を前提にせず交換見積もりも同時に取り寄せると比較しやすくなります。
メンテナンスで確認する場所と点検の考え方
日常的には、タンク周辺や配管接続部に水漏れがないか、リモコンに異常表示がないか、漏電遮断器が頻繁に作動していないかを確認します。取扱説明書に排水、逃し弁、漏電遮断器、配管などの点検方法が記載されている場合は、その手順を優先してください。点検の頻度や操作方法は機種によって異なるため、すべての電気温水器に同じ周期を当てはめることはできません。
三菱電機の電気温水器取扱説明書の一例では、タンク排水、逃し弁、漏電遮断器、配管の水漏れ確認を案内し、有料の定期点検について3年に1回、10年程度使用した機器は毎年という目安を示しています。ただし、これは特定の取扱説明書に記載された例です。点検時期は本体の型番に対応する取扱説明書を基準にしてください。
この症状なら使用を続けず点検を依頼する
タンクや配管からの漏水、焦げ臭いにおい、異音、漏電遮断器の作動、お湯の出が悪い・早くなくなるといった症状は、点検を依頼する判断材料です。特に電気と水が関わる機器のため、原因が分からないままカバーを外したり、配線やヒーター周辺を触ったりするのは避けてください。
漏水・焦げ臭い・異音・漏電遮断器の作動がある場合は、使用を続けず安全を確保して点検を依頼してください。漏水時はやけどに注意し、可能な範囲で止水と電源遮断を行います。濡れた場所で分電盤や機器に触れる、自己分解する、配線を修理する行為は避けてください。
お湯の量が以前より減った場合も、設定や使用状況だけでなく、沸き上げ、温度制御、配管、タンク内部など複数の原因が考えられます。リモコン表示を消去して様子を見るだけで済ませず、症状と型番を伝えて専門業者に診断を依頼しましょう。
使用年数だけでなく部品供給と機器状態で交換を判断する
電気温水器は「使用年数が10年になったら必ず交換」という単純な判断ではなく、補修用性能部品の保有状況、故障箇所、タンクや配管の状態、修理費を総合的に見ます。メーカーが部品を供給できなければ、修理を希望しても対応できないことがあります。
三菱電機では、150L以上の電気温水器について製造打切り後10年、150L未満について8年を補修用性能部品の保有期間として案内しています。これは寿命や保証期間そのものではなく、製造打切り後を起算点とする部品保有の目安です。メーカーや製品によって異なるため、該当機種の資料で確認してください。
部品供給が終了している、タンクから漏水している、修理見積もりが高額、または複数の不具合が重なっている場合は、修理だけでなく交換見積もりを比較する段階です。交換先としては、既存の電気温水器への入れ替えだけでなく、設置条件や電気契約、家族の湯の使い方によってはエコキュートなども候補になります。ただし、交換が必ず得になるとは限らないため、設置可否、必要な追加工事、使い方に合う容量を現地で確認してください。
納得できる依頼先を選ぶための最終確認
依頼先を決める前に、修理なら「型番に対応できるか」「部品供給を確認できるか」「点検後に修理・交換を選べるか」を尋ねます。交換なら「200V電源と配管を含む工事体制か」「搬出入や処分費を含むか」「追加工事の条件が書面にあるか」「工事後の保証範囲はどこまでか」を確認します。
賃貸住宅や集合住宅では、所有者や管理会社への連絡が先になる場合があります。勝手に修理や交換を進めると、費用負担や工事承認で問題になる可能性があるため、契約関係と管理規約を確認してください。戸建てでも、設置場所が狭い、屋内にタンクがある、階段搬出が必要などの条件は、見積もり前に伝えておくと追加費用の行き違いを抑えられます。
最初の相談では、銘板の写真、症状のメモ、リモコン表示、設置場所の写真をまとめて渡し、修理と交換の両方を比較できるか確認しましょう。「安い修理」だけでなく、部品・工事範囲・保証・将来の交換時期まで説明する業者を選ぶことが、電気温水器の依頼先選びで重要です。
あわせて確認したい関連記事

相談前に型番・設置状況を確認
本体全体、銘板、配管、電源、リモコン、搬出経路を分かる範囲で撮影しておくと、交換候補と追加工事の確認が進めやすくなります。

無理な分解や自己修理はしない
電気、水道、配管に関わる内部作業は無理に行わず、漏水、焦げ臭いにおい、ブレーカー異常などがある場合は使用を止めて専門業者へ相談してください。
よくある質問
電気温水器の修理はメーカーと販売店のどちらに頼むべきですか?
型番に応じた故障診断や部品確認はメーカー修理窓口、設置状況や保証履歴の確認は購入した販売店・施工店が向いています。保証書や施工業者が分かる場合は、まず購入店・施工店に相談し、必要に応じてメーカーへ確認するとよいでしょう。
電気温水器の交換はどのような業者に依頼すればよいですか?
給水・給湯配管だけでなく、200V電源、搬出入、基礎や排水まで確認できる住宅設備業者に依頼します。電気工事の担当者や資格、追加工事の条件、撤去・処分費、工事後の保証を見積もりで確認してください。
電気温水器は使用年数が10年なら交換すべきですか?
10年という年数だけで一律に交換する必要はありません。部品供給の可否、タンクの腐食・漏水、故障の回数、修理費、交換時の工事条件を確認し、修理と交換の見積もりを比較して判断します。
メンテナンス業者へ連絡する前に何を準備すればよいですか?
本体銘板のメーカー名・型番・製造番号、リモコンの表示、症状と発生時期、設置場所や配管周辺の写真を準備します。漏水、湯切れ、ブレーカー作動など、症状を具体的に伝えると相談が進みやすくなります。
漏水や焦げ臭さがあるときも使い続けてよいですか?
使用を続けず、やけどや感電に注意して、可能な範囲で止水・電源遮断を行い点検を依頼してください。濡れた状態で機器や分電盤に触れたり、カバーを外して自己修理したりするのは避けてください。
交換・修理を決める前に確認したいこと
電気温水器の修理・点検は、設置した販売店・工事店かメーカー修理窓口へ相談し、交換も考えるなら電気工事と配管工事に対応できる住宅設備業者へ現地見積もりを依頼します。漏水・焦げ臭い・異音・漏電遮断器の作動がある場合は使用を続けず、安全を確保して点検を依頼してください。
最終的には、現在の型番・使用年数・設置状況・必要機能をそろえ、同じ条件で工事込み総額を比較すると判断しやすくなります。

給湯器・ボイラーの修理・交換を相談する
型番、症状、使用年数、設置場所が分かる写真があると確認が進めやすくなります。

参考にした情報
メーカー・省庁・自治体などの公式情報を中心に確認しています。
- パナソニック|公式資料(PDF)
https://hvac.panasonic.com/jp/manual/pdf/2025_u1_water.pdf確認内容:施工・資格・依頼先選び・安全面の判断材料を確認しました。
- 電気温水器 取扱説明書
https://dl.mitsubishielectric.co.jp/dl/ldg/wink/ssl/wink_doc/m_contents/wink/MA_IB/t962z904h03.pdf確認内容:施工・資格・依頼先選び・安全面の判断材料を確認しました。
- パナソニック|公式サイト
https://hvac.panasonic.com/jp/support/確認内容:施工・資格・依頼先選び・安全面の判断材料を確認しました。
- パナソニック|製品情報
https://www.panasonic.com/jp/about/product_information/chouki/question.html確認内容:施工・資格・依頼先選び・安全面の判断材料を確認しました。
- 経済産業省|公式情報
https://www.meti.go.jp/product_safety/consumer/pdf/onsuisenjyobenza2022.pdf確認内容:施工・資格・依頼先選び・安全面の判断材料を確認しました。
- パナソニック|公式サイト
https://industry.panasonic.com/ac/j/dl_center/manual/index.jsp?c=search確認内容:施工・資格・依頼先選び・安全面の判断材料を確認しました。





