2026年8月25日時点では、既存の賃貸集合住宅で従来型給湯器から対象エコジョーズへ交換する場合、「賃貸集合給湯省エネ2026事業」が有力です。一方、分譲マンションの区分所有者が自宅の給湯器を単体で交換するケースは、この制度の対象とは限らないため、自治体制度や「みらいエコ住宅2026事業」の要件を個別に確認する必要があります。
まず確認したい結論
マンションのエコジョーズ交換は、賃貸オーナー向けの国制度などで対象になる場合があります。ただし、分譲・賃貸、既存機器、登録型番、申請者、工事前写真、予算残額を満たす必要があります。契約や工事の前に、管理会社・管理組合と登録事業者へ対象可否を確認してください。
マンションのエコジョーズ交換で補助金を使えるかは何で決まる?
マンションのエコジョーズ交換で補助金を利用できるかは、「マンションだから対象」「エコジョーズだから対象」と一律に決まるものではありません。まず確認するのは、分譲マンションか、賃貸マンションかです。さらに、賃貸の場合は入居者なのか、物件を所有するオーナーなのかによって、申請できる立場が変わります。
次に、現在設置されている給湯器が従来型であるか、交換するエコジョーズが制度の登録型番に該当するかを確認します。製品のカタログに「エコジョーズ」と記載されていても、補助制度ではキャンペーンに登録された型番であることが求められる場合があります。カタログ型番と登録型番が異なることもあるため、型番の照合が必要です。
分譲・賃貸・入居者で確認先と申請者が変わる
分譲マンションの区分所有者が自宅の給湯器を交換する場合、専有部の工事であっても、国や自治体の制度対象になるとは限りません。自治体によって対象者や対象機器、募集時期、国の制度との併用可否が異なるため、住んでいる市区町村を特定して公式情報を確認します。加えて、管理規約や使用細則により、機種変更や排気・ドレン工事の承認が必要になることがあります。
賃貸マンションの入居者が故障した給湯器の交換を希望する場合は、まず貸主や管理会社へ連絡します。国の賃貸集合住宅向け制度では、入居者が自分で申請するのではなく、原則としてオーナー側と登録事業者側が手続きを行います。入居者が独自に業者を手配して工事を始めると、補助制度だけでなく、建物の管理上の問題になることもあります。
賃貸オーナーが所有する集合住宅の給湯器を交換する場合は、既存の賃貸集合住宅に該当するか、住戸数や築年数などの要件を確認します。補助金を見込んで発注する前に、対象事業者へ物件情報と既設機器の情報を渡し、申請主体と還元方法まで確認しておくことが大切です。
賃貸集合給湯省エネ2026事業の対象条件
2026年8月25日時点で、既存の賃貸集合住宅で従来型給湯器から対象エコジョーズへ交換する場合は、「賃貸集合給湯省エネ2026事業」が有力な確認先です。対象となる既存集合住宅には、建築後1年以上経過している、または居住実績があること、そして2戸以上の賃貸住戸を持つことなどの要件があります。
交換する製品は、エコジョーズであればすべて対象になるわけではありません。モード熱効率90%以上などの性能要件を満たし、キャンペーンの対象製品として登録されている必要があります。交換前の給湯器が従来型であることも重要です。既設機器の種類が不明な場合は、給湯器本体の銘板や型番を確認し、業者に判定を依頼します。
基本補助額は、調査結果で確認できる制度内容では、追い焚きなしが5万円/台、追い焚きありが7万円/台です。ただし、上限は1住戸につきいずれか1台です。共用廊下を横断するドレン排水管の設置など、定められた工事を行う場合は加算対象となることがありますが、工事内容が加算要件に該当するかは個別確認が必要です。
制度の申請額は予算上限に達すると受付終了します。2026年8月24日午前0時時点の申請額は予算の33%と公表されていますが、これは将来の予算残額を保証する数字ではありません。検討中の場合も、最新の受付状況を公式情報または登録事業者へ確認してください。
対象機種は「エコジョーズ」という名称だけで判断しない
補助対象かを確認するときは、メーカー名だけでなく、給湯器本体に表示された型番、交換予定の型番、追い焚きの有無、設置方式を揃えます。たとえば、見積書に「エコジョーズ一式」としか書かれていない場合、対象型番や追い焚き機能を確認できません。見積もりには、メーカー、型番、号数、追い焚きの有無、リモコンの型番などを記載してもらいます。
既設機器の型番と新設機器の型番を並べて確認すると、従来型からの交換という要件を確認しやすくなります。給湯器本体の銘板が見えない、写真が不鮮明、型番の一部が欠けているといった場合は、補助判定や申請準備に時間がかかることがあります。設置場所全体と銘板の近接写真を、工事前に業者へ共有しましょう。
工事前写真の撮り忘れは、原則として対象外につながる重要な失敗です。契約前または工事日確定前に、申請を担当する登録事業者へ「どの写真を、誰が、いつ撮影するのか」を確認します。自分で撮影した写真だけで足りるとは限らないため、事業者の指示を受けてください。
マンション特有の管理規約と設置条件を先に確認する
マンションでは、給湯器が専有部に設置されていても、交換工事が専有部だけで完結するとは限りません。PS(パイプスペース)、外壁の開口部、排気筒、排気方向、ドレン排水の経路などが共用部や建物全体の設備に関わることがあります。そのため、補助金の対象判定とは別に、管理会社や管理組合への確認が必要です。
特に確認したいのは、機種変更の可否、排気位置や排気方向の変更可否、ドレン排水工事の方法、共用廊下を使う作業の承認、工事日時、搬入経路、事前・事後の提出書類です。現在の給湯器が壁掛け型でも、同じ設置方法の機種しか選べないとは限りません。逆に、希望する機種が設置できない場合もあるため、現場写真と管理規約を業者へ渡して判定してもらいます。
補助制度の加算対象になり得るドレン排水工事も、マンションでは建物側の承認や施工方法の制約が関係します。補助金の加算だけを先に考えるのではなく、排水先、配管経路、共用部への影響、管理組合の承認要否を確認し、実施可能な工事として見積もりに反映してもらいましょう。
見積もりで補助金と自己負担を分けて確認する
補助金を利用する場合、見積もりの総額だけを見て判断すると、対象外工事や追加部材の費用を見落とすことがあります。本体価格、リモコン、PS用部材、排気カバー、ドレン排水工事、ガス・給水給湯配管、処分費、管理会社への申請に関する費用などを分けて記載してもらうと、業者間で比較しやすくなります。
| 見積もりで分けて確認する項目 | 確認したい内容 |
|---|---|
| 給湯器本体 | メーカー、型番、エコジョーズの登録型番該当性、追い焚きの有無 |
| 付属品・部材 | リモコン、PS用部材、排気カバー、必要な接続部材 |
| 工事費 | 標準工事、ドレン排水、配管交換、追加作業の内容 |
| 撤去・処分 | 既設給湯器の撤去費、処分費が含まれているか |
| 補助金の扱い | 申請者、申請代行、交付時期、値引き・還元方法、対象外時の扱い |
「補助金分をあらかじめ値引きする」のか、「交付後に還元する」のかは、事業者によって案内が異なる場合があります。補助金の交付が遅れた場合や、申請が不採択・対象外になった場合に誰が負担するのかも、契約前に書面で確認します。補助額を差し引いた金額だけでなく、補助金が受け取れない場合の支払額まで確認することが重要です。
業者へ相談する前に準備し、確認しておきたいこと
業者へ相談する前に、給湯器本体の型番、設置場所の全体写真、銘板の写真、リモコンの写真、追い焚きの有無、分譲・賃貸の区分、マンション名、管理会社や管理組合の連絡先を整理しておくと、対象判定が進みやすくなります。賃貸の場合は、入居者が直接契約できるか、貸主指定の業者があるかも先に確認します。
分譲マンションでは、管理規約や工事申請書の有無、申請期限、工事可能な曜日・時間帯を確認します。補助制度の申請期間とマンション側の承認期間は別で動くため、制度の受付終了が近い場合でも、管理組合の承認が間に合わなければ工事できないことがあります。
業者には、単に「補助金は使えますか」と聞くのではなく、登録事業者であるか、予定機種が登録型番か、既設機器が従来型に該当するか、工事前写真をいつ撮影するか、申請者は誰か、申請期限と予算状況をどう確認しているかを具体的に尋ねてください。
また、マンションの管理会社・管理組合への確認事項を業者と共有し、PSや排気、ドレン排水の工事が見積もりに含まれているかを確認します。現場調査後に機種や工事内容が変わった場合、補助対象や補助額にも影響する可能性があるため、変更後の型番と金額を再確認します。
最後に、国の制度だけでなく、所在地の自治体公式サイトで補助制度を探します。自治体制度は、募集時期、対象者、対象となる給湯器、工事着手前申請の要否、国制度との併用可否が地域ごとに異なります。住所、マンションの所有形態、既設機器、新設予定型番を揃えて確認すると、制度の読み違いを減らせます。
確認の要点は、分譲か賃貸か、申請者は誰か、既設機器は従来型か、新設機器は登録型番か、工事前写真を撮影したか、管理会社・管理組合の承認が必要か、補助金の還元方法と対象外時の負担はどうなるかです。
マンションのエコジョーズ交換で補助金を使うときの結論
マンションのエコジョーズ交換で補助金を利用できる可能性はありますが、住戸の所有形態と制度の対象条件を分けて確認する必要があります。特に既存の賃貸集合住宅では、賃貸集合給湯省エネ2026事業の要件に該当するか、登録型番と工事内容を確認します。分譲マンションでは、自治体制度などを所在地ごとに調べ、国制度の対象とは限らないことを前提に判断します。
契約・着工の前に、対象機種、申請者、工事前写真、管理規約、予算残額を確認してください。補助金だけでなく、PS部材やドレン排水などマンション特有の費用、補助金が受け取れなかった場合の支払条件まで見積書と契約書で確認すると、交換後の想定外の負担を避けやすくなります。
あわせて確認したい関連記事

設置タイプ別の工事費込み価格も確認
壁掛け、据え置き、マンションPS設置では交換できる機種や工事内容が異なります。既設給湯器に近い設置タイプを確認してください。
相談前に型番と設置写真を確認
本体全体、型番シール、リモコン、本体下の配管、設置スペースを撮影しておくと、後継機や工事条件を確認しやすくなります。

無理な分解や自己修理はしない
ガス、水道、電気、排気に関わる内部作業は無理に行わず、異臭、ガス臭、水漏れ、異常燃焼などがある場合は使用を止めて専門業者へ相談してください。
相談から交換までの流れ
型番と設置状況を確認したうえで、交換機種・工事条件・費用を確認し、日程を調整して工事へ進みます。

よくある質問
マンションならエコジョーズ交換の補助金を必ず利用できますか?
いいえ。マンションであることや、エコジョーズという名称だけで対象になるわけではありません。分譲・賃貸の区分、既設機器、交換予定機器の登録型番、申請者、工事前写真、申請時期、予算残額などの条件を確認する必要があります。
分譲マンションの区分所有者が自分で補助金を申請できますか?
制度によって申請者が異なるため、分譲マンションの区分所有者が単体で交換する場合に、賃貸集合住宅向け制度を利用できるとは限りません。所在地の自治体制度や、利用を検討する国制度の対象要件を確認してください。
賃貸マンションの入居者が自分で申請する制度ですか?
賃貸集合住宅向け制度では、原則としてオーナー側と登録事業者側が手続きを行います。入居者は、まず貸主や管理会社へ連絡し、指定業者や申請方法を確認してください。
賃貸集合給湯省エネ2026事業のエコジョーズの補助額はいくらですか?
調査結果で確認できる基本補助額は、追い焚きなしが5万円/台、追い焚きありが7万円/台です。上限は1住戸につきいずれか1台で、所定の工事を行う場合は加算対象となることがあります。実際の対象可否は、住宅・機器・工事内容の要件を確認してください。
補助金の申請で工事前写真が必要なのはなぜですか?
制度の対象となる既設機器や交換前の状態を確認するためです。工事前写真を撮り忘れると原則対象外になる場合があるため、契約や工事の前に、申請を担当する登録事業者へ撮影方法と撮影時期を確認してください。
マンションでエコジョーズに交換するとき、管理会社への確認は必要ですか?
必要になる場合があります。給湯器が専有部にあっても、PS、外壁開口部、排気、ドレン排水、共用廊下、搬入経路などが共用部や建物設備に関係することがあります。機種変更や工事方法、日時、申請書類の要否を管理会社・管理組合へ確認してください。
交換・修理を決める前に確認したいこと
マンションのエコジョーズ交換は、賃貸オーナー向けの国制度などで対象になる場合があります。ただし、分譲・賃貸、既存機器、登録型番、申請者、工事前写真、予算残額を満たす必要があります。契約や工事の前に、管理会社・管理組合と登録事業者へ対象可否を確認してください。
最終的には、現在の型番・使用年数・設置状況・必要機能をそろえ、同じ条件で工事込み総額を比較すると判断しやすくなります。

給湯器・ボイラーの修理・交換を相談する
型番、症状、使用年数、設置場所が分かる写真があると確認が進めやすくなります。

参考にした情報
メーカー・省庁・自治体などの公式情報を中心に確認しています。
- 国土交通省|公式情報
https://jutaku-shoene2026.mlit.go.jp/manufacturer/search/product/high-efficiency-water-heater-ej確認内容:制度の対象・条件・申請時期・注意点を確認しました。
- 国土交通省|公式情報
https://jutaku-shoene2026.mlit.go.jp/manufacturer/search/product/high-efficiency-water-heater-ec/DKN?direction=desc&order_by=product_name&per_page=120確認内容:制度の対象・条件・申請時期・注意点を確認しました。
- 国土交通省|公式情報
https://jutaku-shoene2026.mlit.go.jp/manufacturer/search/product/high-efficiency-water-heater-ec/CO確認内容:制度の対象・条件・申請時期・注意点を確認しました。
- 国土交通省|公式情報
https://jutaku-shoene2026.mlit.go.jp/manufacturer/search/product/high-efficiency-water-heater-ej/RN確認内容:制度の対象・条件・申請時期・注意点を確認しました。
- 国土交通省|公式情報
https://jutaku-shoene2026.mlit.go.jp/manufacturer/search/product/high-efficiency-water-heater-ec/CH?direction=desc&order_by=water_heater_annual_hot_water_supply_heat_retention_efficiency確認内容:制度の対象・条件・申請時期・注意点を確認しました。
- 国土交通省|公式情報
https://jutaku-shoene2026.mlit.go.jp/manufacturer/search/product/high-efficiency-water-heater-ef/CH?direction=asc&order_by=water_heater_hot_water_supply_efficiency確認内容:制度の対象・条件・申請時期・注意点を確認しました。











