まず確認したい結論
ガス給湯器の交換は、本体・リモコン・基本工事を含めておおむね10万~30万円が目安です。見積もりでは、本体価格だけでなく、リモコン、標準工事、撤去処分、必要部材、追加工事、消費税まで含まれるかを確認してください。
給湯器交換の総額はおおむね10万~30万円が目安
ガス給湯器の交換費用は、本体代と工事費を合わせておおむね10万~30万円が目安です。ただし、これは全国一律の定額ではありません。給湯専用か、追いだき付きのふろ給湯器か、暖房機能を備えているかによって本体も工事内容も変わります。さらに、現在と同じ機種へ交換するのか、号数や機能を変更するのかでも必要な部材が異なります。
ふろ給湯器の販売例では、従来型のオートが約15.8万~21.1万円、エコジョーズ・フルオートが約20.3万~22.5万円などの価格帯が示されています。ただし、これは特定事業者の2026年7月時点の販売例であり、地域や販売店、機種、工事条件によって変動します。金額だけを比較するのではなく、その価格にどの工事と部材が含まれているかを見ることが大切です。
メーカーの希望小売価格やネット上の本体価格だけでは、交換に必要な総額は分かりません。リモコン、配管カバー、排気部材、撤去処分などが別計上になる場合があります。
見積もりに含まれる基本項目を分けて見る
給湯器の見積書では、次の項目が分かれているかを確認しましょう。本体、リモコン、基本工事、既存機器の取り外し・処分、必要部材、追加工事、消費税です。「工事費込み」と書かれていても、リモコンや配管部材、特殊な排気部材まで含むとは限りません。
基本工事の範囲は業者によって違います。例えば、ある大手ガス事業者の案内では、給湯専用、ふろ給湯器、暖房付きふろ給湯器で基本工事費が分かれており、既存機器の取り外し・処分、設置、操作説明などを含む扱いです。一方で、これはその事業者の料金体系と工事範囲です。他社の見積もりに同じ金額や内容をそのまま当てはめることはできません。
| 見積もり項目 | 確認する内容 | 別料金になりやすい例 |
|---|---|---|
| 給湯器本体 | 給湯専用、ふろ給湯器、暖房付きなどの種類 | 号数変更、高効率機、機能追加 |
| リモコン | 台所・浴室のリモコンが含まれるか | 追加リモコン、仕様変更 |
| 基本工事 | 設置、接続、試運転などの範囲 | 設置方式変更、特殊な設置 |
| 撤去・処分 | 古い給湯器の取り外しと処分費 | 搬出経路や作業条件による追加作業 |
| 部材・追加工事 | 配管、排気、カバーなどの必要性 | 配管延長、補修、排気部材 |
| 税・諸費用 | 消費税や出張費などの扱い | 現地調査費、時間外費用など |
本体価格が安く見える見積もりでも、別項目が積み上がると支払額が大きくなることがあります。比較するときは、本体の割引率よりも最終的な税込総額と、追加費用が発生する条件を確認してください。
号数と機能で本体価格が変わる
給湯器の「号数」は、同時にどの程度のお湯を使えるかに関係する能力区分です。現在16号を使っていて20号や24号へ変更する場合は、本体価格だけでなく、ガス配管や設置条件の確認が必要になることがあります。家族人数だけで号数を決めず、現在の型番、使用状況、給水・給湯配管の状態をもとに業者へ相談しましょう。
給湯専用は浴槽への自動湯はりや追いだきがないタイプです。ふろ給湯器は追いだきや湯はりの機能を備え、オートとフルオートでも仕様が異なります。床暖房などに接続する暖房付き給湯器は、暖房配管や接続方法の確認も必要です。今と同じ機能に交換するのか、機能を増やすのかを先に決めると、見積もりの比較がしやすくなります。
高効率タイプのエコジョーズを選ぶ場合も、機器本体だけで判断しないことが重要です。ドレン排水の処理など、設置場所によって追加の確認や工事が必要になる場合があります。「高効率だから必ず安くなる」とは限らず、使用量や設置条件を含めて総額と長期的な使い方を比較します。
設置場所と既存配管が追加費用を左右する
同じ給湯器でも、壁掛け、据置き、屋内設置、集合住宅のPS(パイプスペース)設置など、設置方式によって選べる機種や必要な部材が変わります。屋外壁掛けから同じ位置の後継機へ交換する場合と、設置方式を変更する場合では、配管や排気の作業範囲が同じとは限りません。
追加費用につながりやすいのは、配管の延長・交換、配管カバー、排気カバー、排気方向の変更、既存配管の補修などです。集合住宅では、PSの開口寸法、扉の位置、排気方向、管理規約の確認が必要になることがあります。機器の型番だけで判断せず、給湯器本体と周辺の配管・排気口が写った写真を用意すると、現地調査前の相談でも条件を伝えやすくなります。
見積もり依頼時は、給湯器正面の型番ラベル、設置全体、配管接続部、排気口、リモコンの写真を準備すると確認が進みやすくなります。集合住宅の場合は、PSの扉を閉めた状態と開けた状態の写真も役立ちます。
既存機器と異なるサイズや排気方式の機種を選ぶと、設置枠や排気部材の追加が必要になることがあります。業者には「現在と同じ位置・同じ方式で交換できるか」「追加工事が必要なら何のためか」を具体的に質問しましょう。
安い見積もりと高い見積もりを比較する方法
複数の見積もりを比べる際は、同じ条件の機種でそろえることが前提です。号数、給湯器の種類、オート・フルオート、高効率タイプ、リモコンの組み合わせが異なると、本体価格の差が工事費の差に見えてしまいます。型番が分からない場合でも、現在の型番ラベルやリモコンの写真を渡し、同等条件で提案してもらいます。
見積書では、税込総額だけでなく「標準工事に含まれるもの」と「現場確認後に増える可能性があるもの」を見ます。追加工事が未確定なら、金額の幅だけでなく、発生条件も書かれているか確認してください。例えば、配管カバーが必要なのか、排気部材を交換する可能性があるのか、既存配管を再利用できない場合はいくら加算されるのか、といった説明です。
また、極端に安い見積もりは、撤去処分、リモコン、出張費、必要部材などが別になっていないかを確認します。反対に高い見積もりでも、設置条件に応じた部材や保証、具体的な作業内容が含まれている場合があります。価格の大小だけでなく、同じ機種条件で、含まれる範囲と追加条件を横並びにすることが適切です。
故障中は修理と交換のどちらを選ぶか
家庭用ガス給湯機器の設計上の標準使用期間は10年です。ただし、10年を過ぎたら必ず交換しなければならないという意味ではありません。使用頻度、設置環境、塩害、井戸水などの条件によって劣化の進み方は異なります。メーカーは生産終了後の補修用性能部品を一定期間保有していますが、古い機器では部品がない場合もあります。
エラー表示、異音、湯温の不安定、追いだきができない、燃焼時のすす汚れなどがある場合は、点検や交換を検討するサインです。修理で直る可能性がある一方、使用年数が長く、複数の症状が出ている場合は、修理費をかけても別の部品が故障する可能性を考え、交換見積もりも同時に取ると判断しやすくなります。
ガス臭、異常燃焼、煙、強い異音、体調不良がある場合は、費用比較より安全を優先してください。使用を止め、火気を使わず、電気スイッチにも触れないようにして、窓を開け、ガス事業者などへ連絡してください。異常のある機器を自己判断で分解するのは避けます。
交換を急ぐべきか迷う場合は、現在の型番、使用年数、症状、エラー表示、設置写真をまとめて伝えます。修理可能性と交換費用を同じ条件で確認すれば、急場しのぎの修理にするか、計画的に交換するかを比較できます。
見積もり前に伝えると費用がぶれにくい情報
問い合わせ時には、給湯器本体のメーカー名と型番、号数、給湯専用かふろ給湯器か、追いだき・暖房機能の有無を伝えます。型番は本体前面や側面のラベルに記載されています。リモコンの台数と写真、設置場所、集合住宅か戸建てかも、機種選定と工事範囲の確認に役立ちます。
症状がある場合は、「お湯が出ない」だけでなく、いつから、台所と浴室のどちらで、追いだきや湯はりは使えるか、エラー表示はあるかを整理します。異音や湯温変化がある場合も、発生するタイミングを伝えると点検の手がかりになります。
最後に、見積もりの有効期限、追加工事の決定方法、工事後の保証範囲も確認します。交換費用を正確に比べるには、安い本体を探すより、同じ条件の税込総額をそろえることが近道です。納得できるまで、標準工事と追加工事の境目を業者に確認しましょう。
あわせて確認したい関連記事

設置タイプ別の工事費込み価格も確認
壁掛け、据え置き、マンションPS設置では交換できる機種や工事内容が異なります。既設給湯器に近い設置タイプを確認してください。
相談前に型番と設置写真を確認
本体全体、型番シール、リモコン、本体下の配管、設置スペースを撮影しておくと、後継機や工事条件を確認しやすくなります。

無理な分解や自己修理はしない
ガス、水道、電気、排気に関わる内部作業は無理に行わず、異臭、ガス臭、水漏れ、異常燃焼などがある場合は使用を止めて専門業者へ相談してください。
相談から交換までの流れ
型番と設置状況を確認したうえで、交換機種・工事条件・費用を確認し、日程を調整して工事へ進みます。

よくある質問
給湯器の交換費用はいくらが目安ですか?
ガス給湯器では、本体・リモコン・基本工事を含めておおむね10万~30万円が目安です。ただし、号数、追いだきや暖房機能、高効率タイプ、設置方式、配管・排気の追加工事によって変わります。
見積もりで確認すべき項目は何ですか?
本体、リモコン、基本工事、既存機器の撤去・処分、必要部材、追加工事、消費税が含まれているか確認します。特に「工事費込み」の範囲と、現地確認後に追加される条件を確認してください。
給湯器の号数を変更すると費用は上がりますか?
16号から20号・24号などへ変更する場合、本体価格だけでなく、ガス配管や設置条件の確認が必要になることがあります。現在の型番と設置写真をもとに、同じ設置方法で交換できるか確認しましょう。
集合住宅の給湯器交換で注意することはありますか?
PSの寸法、扉の位置、排気方向、既存機器の型式、管理規約を確認します。機種や排気方式が合わないと、追加部材や別の工事が必要になる場合があります。
10年以上使った給湯器は必ず交換が必要ですか?
10年は家庭用ガス給湯機器の設計上の標準使用期間ですが、10年で必ず交換という意味ではありません。症状、使用環境、部品の供給状況を確認し、修理見積もりと交換見積もりを比較して判断します。
ガス臭がする場合も、まず交換費用を比較すればよいですか?
いいえ。ガス臭や異常燃焼、煙、強い異音、体調不良がある場合は安全を優先します。使用を止め、火気や電気スイッチに触れず、窓を開けてガス事業者などへ連絡してください。
交換・修理を決める前に確認したいこと
ガス給湯器の交換は、本体・リモコン・基本工事を含めておおむね10万~30万円が目安です。見積もりでは、本体価格だけでなく、リモコン、標準工事、撤去処分、必要部材、追加工事、消費税まで含まれるかを確認してください。
最終的には、現在の型番・使用年数・設置状況・必要機能をそろえ、同じ条件で工事込み総額を比較すると判断しやすくなります。

給湯器・ボイラーの修理・交換を相談する
型番、症状、使用年数、設置場所が分かる写真があると確認が進めやすくなります。

参考にした情報
メーカー・省庁・自治体などの公式情報を中心に確認しています。
- 給湯器の買い替え時期はいつ?費用相場や選び方を解説 | 東京ガス
https://home.tokyo-gas.co.jp/column/boiler/10165/確認内容:製品仕様・交換条件・費用判断に関わる公式情報を確認しました。
- 〖公式〗東京ガスの給湯器交換|写真撮影でオンライン無料スピード見積もり|東京ガス
https://home.tokyo-gas.co.jp/housing/exchange/waterheater/index.html確認内容:製品仕様・交換条件・費用判断に関わる公式情報を確認しました。
- 東京ガス|公式サイト
https://home.tokyo-gas.co.jp/column/boiler/10144/確認内容:製品仕様・交換条件・費用判断に関わる公式情報を確認しました。
- パロマ|価格改定資料(PDF)
https://www.paloma.co.jp/vc-files/news/2024/2406-001_kakakuichiran.pdf確認内容:製品仕様・交換条件・費用判断に関わる公式情報を確認しました。
- 東京ガス|公式サイト
https://home.tokyo-gas.co.jp/column/boiler/0197/確認内容:製品仕様・交換条件・費用判断に関わる公式情報を確認しました。
- 東京ガス|公式サイト
https://home.tokyo-gas.co.jp/column/boiler/10133/確認内容:製品仕様・交換条件・費用判断に関わる公式情報を確認しました。











