コロナのメーカー希望小売価格の例では、屋外設置の給湯専用UIB-EF472が35万3,100円、屋内設置の追いだき付きUKB-EF472Bが給排気筒セット込みで50万3,800円、屋外設置のフルオートUKB-EF472Fが55万4,400円です。ただし、これらは工事費込み価格ではありません。実際の交換費用は、既設型番、給排気方式、送油管、追いだき配管、凍結対策、搬入条件などを確認したうえで比較する必要があります。
まず確認したい結論
コロナの灯油ボイラーは、給湯専用・追いだき・オート・フルオート、給湯能力、屋内外の設置方式によって価格が変わります。工事費込みで比較する場合は、「本体販売価格+標準工事+撤去処分+必要な追加部材・追加工事」を同じ条件でそろえ、既設機と接続条件が合う機種かまで確認してください。メーカー希望小売価格だけでは交換総額を判断できません。
コロナ石油給湯器の工事費込み価格は4つの費用で確認する
コロナ石油給湯器の価格を見るときに、最初に区別したいのが「メーカー希望小売価格」「本体販売価格」「標準工事付き価格」「交換に必要な最終総額」です。メーカー公式に掲載されている価格は、機種を比較する基準にはなりますが、原則として現場の交換工事費を含みません。一方、販売店が表示する工事費込み価格には、本体の値引きが反映されることがあるものの、どこまでを標準工事に含めるかは事業者ごとに異なります。
交換総額の基本的な見方
本体販売価格+リモコンなどの必要部材+交換工事費+既存機の撤去処分費+現場ごとの追加工事費
したがって、工事費込み価格を比較する際は、表示された金額だけでなく、既存機の撤去、配管接続、試運転、処分が含まれているかを確認します。屋内設置なら給排気筒、追いだき付きなら浴槽循環口や追いだき配管、寒冷地なら凍結対策も総額を左右します。
以下は、コロナ公式情報で確認できるメーカー希望小売価格の例と、工事費込み総額を考える際の条件です。価格は税込ですが、実際の販売価格や工事費を示すものではありません。
| 機能・型番例 | 能力・設置例 | メーカー希望小売価格例 | 工事費込み総額の確認方法 | 追加費用になりやすい条件 |
|---|---|---|---|---|
| 給湯専用 UIB-EF472 |
46.5kW・屋外 | 35万3,100円 | 実際の本体販売価格に、交換工事、撤去処分、必要部材を加えて確認 | 送油管、配管補修、凍結対策、油タンク関連 |
| 給湯専用 UIB-EF472 |
46.5kW・屋内FFK | 40万1,500円 | 給排気筒セットの内容と、取付・延長工事を分けて確認 | 給排気筒延長、壁貫通部補修、排気経路変更 |
| 給湯+追いだき UKB-EF472B |
46.5kW・屋内FFK | 50万3,800円 | 給排気工事と追いだき配管の再利用可否を含めて確認 | 循環口、追いだき配管、給排気筒延長 |
| オート UKB-EF472A |
46.5kW・屋外 | 51万9,200円 | 本体だけでなく、浴室・台所リモコンと配線条件も確認 | 送油管、循環口、リモコンコード、配管補修 |
| フルオート UKB-EF472F |
46.5kW・屋外 | 55万4,400円 | 既設機との機能差と浴槽側設備の適合を含めて確認 | 循環口、追いだき配管、配線、設置台補修 |
| 給湯専用 UIB-AG472 |
46.5kW・屋外 | 31万3,500円 | 本体販売価格と標準交換工事の範囲をそろえて確認 | 送油管、配管延長、凍結防止部材 |
| 給湯+追いだき UKB-AG472B |
46.5kW・屋外 | 42万6,800円 | 追いだき配管、循環口、リモコンを含むか確認 | 循環口交換、配管洗浄・補修、リモコン配線 |
上表の金額に一定額の工事費を足せば、全国共通の交換総額になるわけではありません。販売価格、施工範囲、屋内外の設置条件、地域の凍結条件が異なるため、同一条件の見積書で比較する必要があります。
UIBとUKB、給湯専用・オート・フルオートの違い
コロナの石油給湯器を選ぶ際は、型番の先頭にあるUIBとUKBの違いを押さえると、候補を絞り込みやすくなります。UIBは給湯専用、UKBは給湯に加えて浴槽の追いだきができる機種です。現在使っている給湯器に追いだき機能がある場合、単に同じ能力のUIBを選ぶと、浴槽の追いだきが使えなくなります。
給湯専用はシャワー・台所・洗面への給湯が中心
給湯専用機は、蛇口やシャワーへお湯を供給する機種で、浴槽内のお湯を循環させて温め直す機能はありません。浴槽への湯はりは蛇口から行い、追いだきを利用していない住宅に向いています。機能が比較的シンプルなため、追いだき付きより本体価格を抑えやすい一方、既存の追いだき配管を利用したい住宅には適しません。
追いだき・オート・フルオートは自動化の範囲が異なる
追いだき付き機種は、浴槽のお湯を循環させて温め直せます。オートは設定湯量までの湯はりと保温を自動で行い、フルオートは湯はり、保温に加えて、浴槽のお湯が減った際のたし湯まで自動化されます。現在フルオートを使用している家庭が価格だけで給湯専用や追いだきのみの機種へ変更すると、日常の使い勝手が大きく変わるため注意が必要です。
反対に、実際には自動たし湯を使っていない場合は、同じフルオートへ交換することだけが正解とは限りません。必要な機能を整理したうえで、浴槽の循環口や既存配管をそのまま使えるかを確認すると、過不足のない機種を選べます。
EF・AGなどのシリーズ名だけで交換可否は決まらない
コロナでは、水道直圧式のEF・EG・AG・SA、高圧力型貯湯式のNEH・NXH、貯湯式のNE・NXなどが展開されています。EFシリーズは高効率タイプのエコフィールで、掲載機種の連続給湯効率は91.4%です。ただし、高効率であることだけで既存機から交換できるとは限りません。給湯方式、設置場所、排気方法、配管位置、排水経路などを併せて確認する必要があります。
給湯能力は型番末尾や家族人数だけで決めない
コロナの現行石油給湯器には、46.5kW、45.6kW、38.4kW、36.2kWなどの能力があります。能力が大きいほど、冬場や複数箇所でお湯を同時に使う場面に対応しやすくなりますが、家族人数だけで機械的に決めるのは適切ではありません。
| 連続給湯出力の例 | 掲載シリーズの例 | 選定時に見るポイント |
|---|---|---|
| 46.5kW | 水道直圧式のEF・AG・SAなど | シャワーと台所など、給湯の同時使用状況を確認 |
| 45.6kW | 高圧力型貯湯式のNEH・NXHなど | 既存機が貯湯式か、直圧式への変更が適切かを確認 |
| 38.4kW | SAの一部機種など | 冬場の水温と必要湯量、複数箇所での使用頻度を確認 |
| 36.2kW | NXの一部機種など | 既存能力を下げても使用上支障がないかを確認 |
たとえば、同じ人数の家庭でも、シャワーを使いながら台所で洗い物をする家庭と、お湯の使用時間が重ならない家庭では必要能力が異なります。寒冷地では冬の給水温度が低くなり、同じ設定温度まで沸かすために必要な熱量が増える点も考慮します。
また、型番末尾の「472」「462」「382」「372」は機種を見分ける手掛かりになりますが、その数字だけで機能や設置条件を判断することはできません。同じ「472」が含まれていても、UIBかUKBか、EFかAGか、屋外型か屋内型かによって仕様は異なります。型番は省略せず、末尾の設置・排気仕様を示す記号まで確認することが重要です。
水道直圧式から貯湯式、または貯湯式から水道直圧式へ変更する場合は、単なる本体交換ではなく、使用感や配管条件も変わる可能性があります。現在のシャワー圧に不満がある場合でも、給水圧、配管径、減圧設備など別の要因が影響していることがあるため、本体能力だけで解決すると断定しないことが大切です。
標準工事に含まれる範囲と追加費用が発生する条件
一般的な交換工事では、既存機の取り外し、新しい給湯器の設置、給水・給湯・灯油・電源などの接続、試運転が基本的な作業になります。ただし、撤去処分やリモコン交換、配管保温まで標準工事に含めるかは見積もりごとに異なります。「工事費込み」と書かれていても、標準工事の定義を確認しなければ総額を正しく比較できません。
| 工事項目 | 標準工事に含まれることがある内容 | 追加費用になりやすい条件 | 事前確認するもの |
|---|---|---|---|
| 本体設置 | 既存位置への同等機種の交換 | 設置台の腐食、壁面補修、位置変更、狭所作業 | 本体全景、周囲の空き寸法、設置面 |
| 給水・給湯配管 | 既存配管への接続 | 配管の腐食、口径違い、延長、漏水補修 | 本体下部の配管と接続部 |
| 灯油配管 | 既存送油管への接続 | 銅パイプ送油管の交換、経路変更、漏れ補修 | 油タンクから本体までの経路 |
| 追いだき配管 | 適合する既存配管への接続 | 循環口交換、配管新設、劣化・詰まりへの対応 | 浴槽の循環口、本体側の往き戻り配管 |
| 屋内給排気 | 既設と適合する給排気筒の接続 | 給排気筒の延長、交換、壁貫通部の補修 | 給排気筒全体、壁の貫通位置、屋外側の先端 |
| リモコン・電気 | 対応リモコンへの交換と既存配線利用 | コード延長、断線補修、コンセントや電源の改修 | 台所・浴室リモコンと電源周辺 |
| 凍結対策 | 既存保温材の復旧 | 凍結防止ヒーター、保温材の全面交換、配管経路変更 | 屋外露出配管と既存ヒーター |
| 撤去・搬入 | 通常経路での搬出入 | 階段、床下、屋根上、遠距離運搬、特殊養生 | 玄関から設置場所までの経路 |
コロナ公式の価格例では、EF系の屋内FFK用給排気筒セットが3万9,600円、AG系の屋内FFW用給排気筒セットが2万3,100円とされています。セット込みで掲載される型番もありますが、給排気筒を実際に取り付ける施工費や、長さが足りない場合の延長部材まで含むとは限りません。
追いだき機では、専用循環口が1万1,990円、8mのリモコンコードが3,850円からとなる例もあります。これらもすべての現場で必要になるわけではなく、既存部材の適合状態や劣化状況によって判断されます。反対に、見積書に部材名がないから不要とは限らないため、「既存品を再利用するのか」「本体やリモコンのセットに含まれるのか」を明確にしておくことが大切です。
後継機は既設型番・設置方式・配管条件を照合して選ぶ
古いコロナ石油給湯器を交換するときは、現行カタログで似た型番を探すだけでは不十分です。旧型番と現行型番の数字が近くても、給湯専用と追いだき付き、水道直圧式と貯湯式、屋内と屋外、給排気方式などが異なれば、そのまま交換できない場合があります。
後継候補を選ぶ際は、次の順序で既設機の情報を整理します。
- 本体銘板に記載された型番を末尾の記号まで確認する
- 給湯専用、追いだき、オート、フルオートのどれかを確認する
- 屋外据置、屋外壁掛け、屋内設置などの設置方式を確認する
- 屋内型はFF式などの給排気方式と給排気筒の経路を確認する
- 給水・給湯・送油・追いだき配管の位置と状態を確認する
- 本体寸法、前方や側方の作業スペース、搬入経路を確認する
EF472Fには、一部の旧機種との比較や配管位置に関するメーカー情報がありますが、すべての旧型コロナ製品に対する一対一の後継機であるとは限りません。「旧機種も472だから現行の472へ交換できる」と判断せず、完全な型番と現場条件を照合する必要があります。
給湯専用のUIBから追いだき付きのUKBへ変更する場合は、浴槽循環口と往復の追いだき配管が必要です。反対にUKBからUIBへ変更すれば、追いだき機能は利用できなくなります。機能変更は本体価格差だけでなく、浴槽側工事の有無まで含めて判断します。
メーカーをコロナで統一した交換でも、古い部材を無条件に流用できるわけではありません。リモコンは新しい本体との組み合わせが指定され、給排気筒や循環口も適合確認が必要です。配管位置が近い後継候補であれば工事を簡略化できる可能性はありますが、腐食や漏れがあれば交換時に補修したほうがよい場合があります。
修理か交換かを判断し、見積条件をそろえる方法
不具合が発生したときは、すぐに交換と決めるのではなく、故障箇所、修理部品の供給状況、漏水や油漏れの有無、過去の修理履歴を確認します。リモコンや一部部品の不具合で修理可能なこともあれば、複数箇所が劣化していて修理後に別の不具合が続く可能性もあります。
修理見積もりと交換見積もりを比べる場合は、目先の支払額だけでなく、修理後にどの範囲が保証されるか、交換によって燃焼効率や使い勝手がどう変わるかも判断材料になります。水漏れ、油漏れ、異常燃焼が疑われる場合は、使用を続けることを前提にせず、安全確認を優先してください。
交換見積書では、少なくとも以下の項目を分けて確認すると、工事当日の追加請求や比較条件のずれを防ぎやすくなります。
- 新しい給湯器の完全な型番と設置仕様
- 浴室・台所リモコンの型番と数量
- 本体販売価格と部材価格
- 既存機撤去、新規設置、配管接続、試運転の工事費
- 既存機と不要部材の処分費
- 送油管、循環口、給排気筒、保温材などの追加部材
- 配管補修、凍結対策、電気工事などの追加作業
- 見積金額が税込か、追加工事が必要になった場合の扱い
- 本体保証と工事保証の対象範囲
現地確認前の概算では、既設機の銘板、給湯器全体、本体下の配管、油タンク、屋内型なら給排気筒、追いだき付きなら浴槽循環口の状態が分かる情報が役立ちます。型番だけでなく設置状況もそろえることで、候補機種と追加工事の可能性を絞り込みやすくなります。
2026年の国の給湯省エネ事業は、エコキュート、ハイブリッド給湯機、エネファームが主な定額補助対象です。コロナの石油エコフィールを一律に同事業の対象と考えることはできません。一方、住宅省エネ関連事業や自治体制度で対象製品区分が設けられる場合があるため、対象型番、契約・着工時期、申請者、登録事業者、予算残額を制度ごとに確認する必要があります。
在庫がある同等機種への交換でも、配管補修や給排気工事の有無によって施工に必要な時間は変わります。屋内設置、機能変更、設置場所の移動、油タンクや送油管の交換が伴う場合は、通常の同位置交換より事前確認と作業が増えます。使用できない期間を短くしたい場合は、在庫確保と工事範囲が確定しているかを確認してから日程を判断することが重要です。
あわせて確認したい関連記事
相談前に型番・タンク・配管の写真を確認
本体全体、型番ラベル、灯油タンク、送油管、配管、排気、設置スペースを撮影すると、修理・交換・追加工事の切り分けに役立ちます。
無理な分解や自己修理はしない
燃料、電気、水道、排気に関わる内部作業は無理に行わず、灯油臭、黒煙、異常燃焼、水漏れなどがある場合は使用を止めて専門業者へ相談してください。
相談から交換までの流れ
型番と設置状況を確認したうえで、交換機種・工事条件・費用を確認し、日程を調整して工事へ進みます。

灯油ボイラー 価格 工事費込み コロナでよくある質問
コロナの灯油ボイラーは工事費込みでいくらですか?
全国一律の工事費込み価格はありません。コロナ公式のメーカー希望小売価格例は、屋外の給湯専用UIB-EF472が35万3,100円、屋外のフルオートUKB-EF472Fが55万4,400円ですが、工事費は別です。実際の総額は、本体販売価格、交換工事、撤去処分、送油管、配管補修、給排気筒、凍結対策などを含めて確認します。
故障したコロナ石油給湯器は修理と交換のどちらがよいですか?
故障箇所、部品供給の有無、漏水や油漏れ、過去の修理履歴で判断します。修理可能でも複数箇所の劣化が進んでいる場合は、交換との費用差や修理後の保証範囲まで比較することが大切です。異常燃焼や油漏れが疑われる場合は、安全確認を優先してください。
コロナ石油給湯器の交換はどこに依頼すればよいですか?
石油給湯器の施工実績があり、屋内機の給排気、送油管、追いだき配管、凍結対策まで確認できる事業者が適しています。見積もりでは、完全な型番、工事範囲、追加費用の条件、撤去処分、本体保証と工事保証を明記してもらい、同一条件で比較してください。
工事当日に追加費用が発生しやすいのはどのような場合ですか?
配管の腐食や漏れ、送油管の劣化、循環口の不適合、給排気筒の延長、設置台の補修、凍結防止部材の交換、狭い搬入経路などがある場合です。既設機の銘板、本体下の配管、油タンク、給排気筒、浴槽循環口を事前に確認すると、追加条件を把握しやすくなります。
コロナ石油給湯器の交換工事にはどのくらいの期間がかかりますか?
在庫があり、同じ場所へ同等機種を設置できるかどうかで変わります。屋内の給排気工事、追いだき配管の新設、設置場所の変更、油タンクや送油管の交換がある場合は作業が増えます。機種の在庫、現地確認、工事範囲が確定しているかを確認して日程を判断してください。
コロナの石油エコフィールは2026年の補助金対象ですか?
給湯省エネ2026事業の主な定額補助対象は、エコキュート、ハイブリッド給湯機、エネファームであり、石油エコフィールが一律に対象になるわけではありません。ただし、別の住宅省エネ関連事業や自治体制度で対象となる可能性があるため、型番、着工日、申請方法、予算残額などを制度ごとに確認する必要があります。
交換・修理を決める前に確認したいこと
コロナの灯油ボイラーは、給湯専用・追いだき・オート・フルオート、給湯能力、屋内外の設置方式によって価格が変わります。工事費込みで比較する場合は、「本体販売価格+標準工事+撤去処分+必要な追加部材・追加工事」を同じ条件でそろえ、既設機と接続条件が合う機種かまで確認してください。メーカー希望小売価格だけでは交換総額を判断できません。
最終的には、現在の型番・使用年数・設置状況・必要機能をそろえ、同じ条件で工事込み総額を比較すると判断しやすくなります。
給湯器・ボイラーの修理・交換を相談する
型番、症状、使用年数、設置場所が分かる写真があると確認が進めやすくなります。
参考にした主な公式情報
メーカー・省庁などの一次情報を確認しています。仕様・価格・制度は変更される場合があるため、最新情報は各公式ページもご確認ください。







