ノーリツのガス給湯器が点火しないときは、最初にガス臭・煙・異音・排気口周辺のすすがないか確認してください。異常がある場合は使用を中止し、再点火を試さず、ガス供給事業者またはノーリツへ相談します。
安全上の異常がなければ、リモコンのエラー番号、コンロなどほかのガス機器、ガス供給の順に確認します。エラー111は点火できない状態、112は燃焼が途中で停止した状態を示します。ガスが供給されているのに点火しない場合や、復帰しても再発する場合は修理が必要です。
まず確認したい結論
まずガス臭・煙・異音・すすの有無を確認し、異常があれば使用を中止してください。異常がなければ、リモコンのエラー番号と、コンロなどほかのガス機器が使えるかを確認します。111・112が消えない、または繰り返す場合はノーリツへ修理を依頼します。製造から10年前後経過している給湯器は、型番と設置条件を確認したうえで、現行機種への交換も同時に検討するのが現実的です。
点火を試す前に、危険な症状がないか確認する
ノーリツのガス給湯器が点火しないとき、最初に行うのはリセットや電源の入れ直しではありません。ガス臭、明らかな煙、普段とは違う音、排気口周辺のすすがないかを、給湯器から距離を取って確認してください。
ガス臭がする場合は、給湯器やコンロへの点火を試さないでください。火気を使わず、照明・換気扇などの電気スイッチにも触れないようにして、ガス供給事業者の緊急窓口へ連絡します。煙、異常音、すすなどがある場合も使用を中止し、ノーリツへ点検・修理を相談してください。
危険な症状がある状態で、運転スイッチの切り替えやコンセントの抜き差しを繰り返すのは適切ではありません。一時的に表示が消えても、不具合そのものが解消したとは判断できないためです。給湯栓を閉じ、そのまま再使用しないでください。
ガス臭や煙などがなく、安全を確認できた場合に限り、次の順番で原因を切り分けます。
リモコン表示とほかのガス機器を順番に確認する
点火しない原因が給湯器本体にあるとは限りません。ガス供給が一時的に止まっている場合もあるため、給湯器を分解せずに確認できる範囲から見ていきます。
- リモコンの表示を見る
運転スイッチが入っているか、数字や記号が点滅していないかを確認します。エラー番号が出ている場合は、消す前に写真を撮るかメモしてください。修理時の重要な判断材料になります。
- コンロなど、ほかのガス機器が使えるか確認する
ガス臭などの異常がない場合に限り、コンロなどが点火するか確認します。ほかのガス機器もすべて使えない場合は、給湯器単体の故障より、ガス供給側の停止が考えられます。
- ガス供給の状況を確認する
ガス供給事業者からの停止案内や、ガスメーターの表示を確認します。メーターが遮断している場合の復帰方法は契約先や機器によって異なるため、ガス供給事業者の案内に従ってください。仕組みが分からないまま配管やガス栓を動かすことは避けます。
- 供給に問題がなければ、給湯器側の修理を検討する
コンロは使えるのに給湯器だけが点火しない場合や、ガス供給が復旧してもエラーが残る場合は、給湯器の点火・燃焼に関係する不具合が疑われます。
リモコンにエラーが出ていなくても、給湯器だけが繰り返し点火しない場合は点検対象です。エラー表示の有無だけで故障ではないと判断せず、発生した日時や症状を記録しておきましょう。
エラー111・112が示す状態と対応
ノーリツのガス給湯器で点火しないときに確認される代表的な表示が111と112です。似た状況で表示されますが、示している段階が異なります。
| 表示 | 示している状態 | 確認すること |
|---|---|---|
| 111 | 燃料切れや部品の不具合などにより、点火できなかった状態 | ほかのガス機器が使えるか、ガスが供給されているかを確認する |
| 112 | 一度燃焼したものの、燃焼が途中で停止した状態 | ガス供給を確認し、問題がなければ点火系統や炎検出系統などの点検を依頼する |
エラー111が表示された場合
111は、給湯器が正常に点火できなかったときに表示されます。まずコンロなどが点火するかを確認し、すべてのガス機器が使えない場合はガス供給側を確認します。ガス供給が復旧した後は、機種の取扱説明書に案内されている方法で運転を再開してください。
コンロは使用できるのに111が表示される場合や、いったん正常になっても再び111が出る場合は、給湯器内部の点火に関係する部品などに不具合がある可能性があります。利用者がカバーを開けて確認できる部分ではないため、修理を依頼します。
エラー112が表示された場合
112は、燃焼が途中で止まったときの表示です。ガス供給が一時的に不安定だった可能性もありますが、供給に問題がない場合は、点火系統や炎を検出する系統などの点検が必要になることがあります。
一度だけ表示され、その後は異音やにおいもなく正常に使用できている場合は、状況を記録しながら様子を見る余地があります。ただし、112が繰り返される、お湯の温度が不安定になる、運転途中で止まるといった場合は、再発のたびに復帰操作を続けず、ノーリツへ修理を依頼してください。
エラーを消す操作は機種の説明書を優先する
エラー表示後の運転再開方法は、型番やリモコンによって異なる場合があります。「すべてのノーリツ給湯器で同じ操作ができる」とは限りません。安全上の異常がなく、ガス供給が正常であることを確認したうえで、取扱説明書に記載された操作を一度行うのが基本です。
何度も運転スイッチを切り替えたり、コンセントの抜き差しを繰り返したりする対応は避けてください。表示が一時的に消えても、再発するなら修理判断となります。
利用者が確認できる範囲と、修理担当者に任せる作業
点火不良では、利用者が安全にできる確認と、資格・専門知識が必要な作業を明確に分ける必要があります。利用者が行うのは、外から見える状態と供給状況の確認までです。
自分で確認してよいこと
- ガス臭、煙、異常音、すすの有無を離れた場所から確認する
- リモコンの運転状態とエラー番号を確認し、写真を撮る
- 異常がない場合に限り、コンロなどほかのガス機器の使用可否を確認する
- ガス供給事業者からの案内やガスメーターの表示を確認する
- 手元の取扱説明書で、該当する型番の案内を確認する
- 給湯器本体の外装や排気口周辺を、触れずに撮影する
自分で行わない作業
- 給湯器の前面カバーを外す
- 点火部品や炎を検出する部品を清掃・調整する
- 内部の配線、基板、ファン、弁などに触れる
- ガス配管、給水・給湯配管、電気配線を外す
- 排気口へ工具や清掃用品を差し込む
- 部品を市販品で代用する、または自己判断で交換する
給湯器内部の点火・燃焼・ガス・電気・配管に関係する作業は、DIYで行わないでください。外装を外すだけでも、ガス漏れ、感電、排気不良などにつながるおそれがあります。
また、屋外の高い位置や狭い場所に設置されている場合は、型番確認のために脚立へ乗ったり、周囲の部材を外したりする必要はありません。安全に見える範囲の情報だけを伝え、残りは訪問時に確認してもらいます。
修理を依頼する目安
点火しない症状が出たからといって、すべてが給湯器本体の故障とは限りません。一方で、ガス供給に問題がない状態で不点火を繰り返す場合は、早めの点検が必要です。
すぐに使用を中止して連絡する症状
- ガス臭がする
- 明らかな煙やすすが確認できる
- 爆発音のような音、振動など、普段と違う異常がある
- 点火と停止を短時間に繰り返す
ガス臭がある場合はガス供給事業者へ連絡します。ガス臭はないものの、煙、すす、異常音など給湯器側の異常がある場合は、使用を中止してノーリツへ点検を依頼してください。
ノーリツへ修理を依頼したい状態
- コンロは使えるのに、給湯器だけが点火しない
- 111または112が消えない
- 取扱説明書に沿って運転を再開しても、同じエラーが再発する
- 使用中にお湯が水へ変わるなど、燃焼が安定しない
- 以前より点火までに時間がかかる
- 点火不良以外のエラーや異常音も発生している
ガスが来ているのに点火しない状態が続くなら、復帰操作より修理依頼を優先します。訪問時に症状が再現しないこともあるため、エラー表示や発生時刻、使用していた機能を記録しておくと状況を伝えやすくなります。
様子を見られる可能性がある状態
ガス供給の一時停止が確認でき、供給の復旧後に正常化し、その後エラーや異常な症状が出ていない場合は、経過を見られることがあります。ただし、再度点火しなくなった場合や、111・112が繰り返される場合は給湯器側の点検へ進んでください。
修理相談の前に型番・写真・設置条件をそろえる
ノーリツへ修理を依頼する際は、「お湯が出ない」という情報だけでなく、型番と発生状況を伝えることが重要です。型番によって構造、部品、リモコンの操作方法が異なるため、正確な確認が修理可否や交換機種の判断につながります。
確認しておきたい情報
- 給湯器本体の型番、製造番号、分かれば製造時期
- リモコンに表示されたエラー番号
- 点火しなくなった日時と、発生した回数
- コンロなど、ほかのガス機器が使えるか
- ガス臭、異音、煙、すす、お湯の温度変化の有無
- 給湯のみか、湯はりなど特定の運転時だけか
- 戸建て・集合住宅の別と、給湯器の設置場所
型番は給湯器本体の銘板に記載されていますが、銘板の位置は機種や設置状況によって異なります。正面や側面など、安全に見える範囲を確認してください。汚れを落とすために強くこすったり、カバーを外したりする必要はありません。
写真は全体と表示部分を分けて撮る
交換の可能性もある場合は、給湯器の正面全体、型番が読める銘板、リモコンのエラー表示、給湯器と配管を含む設置状況を撮影しておくと確認が進みやすくなります。排気方向や周囲のスペースも現行機種を選ぶ際の条件になるため、可能であれば少し離れた位置からの全景も用意します。
ただし、手が届かない場所や共用部分で無理に撮影する必要はありません。賃貸住宅や集合住宅では、管理会社や所有者への連絡が必要になることもあるため、修理手配の前に契約上の窓口も確認しておきましょう。
製造から10年前後なら修理と交換を同時に検討する
家庭用ガス給湯機器の設計上の標準使用期間は、製造から10年です。これは10年経過した時点で必ず故障するという意味ではありませんが、長期使用に伴う不具合を考えるうえでの目安になります。
また、補修用性能部品の保有期間は、生産終了後7~10年が目安とされています。製品ごとに期間が異なり、保有期間内でもすべての修理を確約するものではありません。反対に、10年を超えたら直ちに修理できなくなるとも限らないため、型番をもとにノーリツへ確認することが必要です。
修理を中心に検討しやすいケース
- 製造からの年数が比較的浅い
- 今回が初めての不具合で、ほかの異常がない
- 修理に必要な部品が供給されている
- 点検の結果、修理後も継続使用できると判断された
交換も含めて相談したいケース
- 製造から10年前後またはそれ以上経過している
- 111・112や点火不良が繰り返されている
- 異音、温度の不安定さ、運転途中の停止など複数の症状がある
- 必要な修理部品がなく、修理できない
- 一部を修理しても、ほかの経年部品への対応が見込まれる
長期使用品では、修理費だけで即決せず、修理後にどの程度使用できそうか、部品が供給されるか、現行機種へ交換した場合の条件を併せて確認するのが現実的です。
ノーリツの現行機種へ交換する場合も、現在の型番だけで後継機を決めることはできません。ガスの種類、給湯能力、設置方式、排気条件、配管位置、リモコンや浴室機能などを確認し、設置条件に合う機種を選定します。型番と設置場所の写真を先にそろえておくと、修理を続けるか交換へ進むかを相談しやすくなります。
迷ったときの行動順
ノーリツのガス給湯器が点火しないときは、最初に安全確認を行い、次にエラー表示とガス供給を確認します。ガス臭などがあれば使用を中止し、ガス供給事業者へ連絡してください。異常なにおいや煙がなくても、ガス供給が正常なのに点火しない場合はノーリツへの修理相談が必要です。
111は点火できなかった状態、112は燃焼が途中で止まった状態です。一時的に復帰しても、同じ表示や点火不良が繰り返されるなら、そのまま使い続けないでください。
修理依頼では、型番、エラー表示、ほかのガス機器の状況、設置場所の写真を準備します。製造から10年前後経過している場合は、部品の有無を確認するとともに、設置条件に合うノーリツの現行機種への交換も併せて相談すると判断しやすくなります。
あわせて確認したい関連記事

設置タイプ別の工事費込み価格も確認
壁掛け、据え置き、マンションPS設置では交換できる機種や工事内容が異なります。既設給湯器に近い設置タイプを確認してください。
相談前に型番と設置写真を確認
本体全体、型番シール、リモコン、本体下の配管、設置スペースを撮影しておくと、修理か交換か、後継機や工事条件を確認しやすくなります。

無理な分解や自己修理はしない
ガス、水道、電気、排気に関わる内部作業は無理に行わず、異臭、ガス臭、水漏れ、異常燃焼などがある場合は使用を止めて専門業者へ相談してください。
相談から交換までの流れ
型番と設置状況を確認したうえで、交換機種・工事条件・費用を確認し、日程を調整して工事へ進みます。

ノーリツ ガス給湯器 点火しないでよくある質問
エラー111はリセットしてもよいですか?
ガス臭・煙・異音・すすがなく、ガス供給が正常であることを確認したうえで、取扱説明書に記載された運転再開操作を一度行う範囲にとどめてください。操作方法は型番やリモコンによって異なる場合があります。111が消えない、または再発する場合は、リセットを繰り返さずノーリツへ修理を依頼します。
コンロも点火しない場合は、給湯器の故障ですか?
給湯器だけの故障とは限りません。ガス臭がないことを確認したうえで、コンロなどほかのガス機器もすべて使えない場合は、ガス供給の停止やガスメーターの遮断が考えられます。ガス供給事業者の案内を確認してください。ガス臭がある場合は点火確認をせず、緊急窓口へ連絡します。
エラー112が一度だけ出た場合も修理が必要ですか?
ガス供給の一時的な停止が確認でき、復旧後は異音や温度変化もなく正常に使えている場合は、発生状況を記録して様子を見られることがあります。ただし、112が再発する、運転途中で止まる、お湯の温度が不安定になる場合は修理を依頼してください。
製造から10年以上のノーリツ給湯器は修理できますか?
10年を超えていても修理できる場合はありますが、型番、故障箇所、部品の保有状況によって異なります。家庭用ガス給湯機器の設計上の標準使用期間は製造から10年で、補修用性能部品の保有期間は生産終了後7~10年が目安です。長期使用品は、修理可否と現行機種への交換を同時に相談するのが現実的です。
給湯器の型番が分からない場合はどうすればよいですか?
型番は本体の銘板に記載されています。銘板の位置は機種や設置状況によって異なるため、正面や側面など安全に見える範囲を確認してください。高所へ上る、カバーを外す、配管周辺へ無理に入る必要はありません。確認できない場合は、本体全体とリモコン表示の写真を用意してノーリツへ相談してください。
まとめ
点火しないときは、ガス臭・煙・異音・すすの確認が最優先です。異常がなければ、リモコンのエラー番号、ほかのガス機器、ガス供給の順に確認します。111・112が消えない、再発する、ガスが来ているのに給湯器だけ点火しない場合は修理の目安です。
修理相談では、型番、製造番号、エラー表示、症状が出た日時、設置場所の写真を準備してください。製造から10年前後の給湯器は、部品の保有状況を確認し、設置条件に合うノーリツの現行機種への交換も併せて検討すると判断しやすくなります。

給湯器の修理・交換を相談する
現在の型番、表示内容、症状、設置場所が分かる写真があると確認が進めやすくなります。

参考にした公式情報
確認日:2026-08-21。仕様・操作・価格・制度は機種や時期によって変わるため、詳細は各公式ページをご確認ください。











