ノーリツのガス給湯器でお湯が出ない、温度が安定しない、エラーが表示されるといった症状が出ても、すべてが給湯器本体の故障とは限りません。まずガス臭や異音、水漏れ、すすなどの危険な兆候がないか確認し、その後にリモコン表示と症状の範囲を切り分けます。
安全に確認できる範囲で改善しなければ、ノーリツへ修理を依頼します。製造から10年以上経過している場合や、補修部品がなく修理できない場合は、現在の型番と設置条件を確認したうえで、ノーリツの現行機種への交換も並行して検討しましょう。
まず確認したい結論
ガス臭・異臭・大きな異音・水漏れ・排気口周辺のすすがある場合は、使用を止めて安全確保と連絡を優先してください。危険な兆候がなければ、エラー番号、すべての蛇口で起きるか、一か所だけか、製造年と型番を確認します。「88」「888」は故障を直接示す表示ではなく、点検時期のお知らせです。セルフチェック後も直らない場合は修理、製造から10年以上なら交換も含めて判断します。
最初に、使用を続けてよい状態か確認する
ノーリツのガス給湯器に異常を感じたときは、リモコンを操作したり電源を入れ直したりする前に、周囲の安全を確認してください。故障原因の切り分けよりも、事故を防ぐことが先です。
ガス臭、焦げたような異臭、通常とは異なる大きな音、機器や配管からの水漏れ、排気口周辺のすすがある場合は、使用を継続しないでください。
ガス臭がするときは火気を使わず、照明、換気扇、電源プラグなどの電気スイッチにも触れないことが重要です。安全にできる場合は窓を開け、ガス栓を閉めて、契約しているガス事業者へ連絡します。臭いが強い場合や体調に異変を感じる場合は、その場を離れて屋外から連絡してください。
水漏れがある場合も運転を止めます。給水栓の位置が分かり、安全に操作できる場合は閉めますが、本体カバーを外して漏れている場所を探す必要はありません。水でぬれた電源プラグやコンセントには触れず、修理窓口へ状況を伝えてください。
異臭、異音、すす、水漏れは、使用年数にかかわらず点検を優先する症状です。一度止まった、臭いが消えたという理由だけで運転を再開せず、専門担当者の判断を受けましょう。
危険な兆候がなければ、症状の範囲を切り分ける
次に確認したいのは、どこで、どの機能を使ったときに不具合が出るかです。給湯器本体ではなく、特定の蛇口や混合水栓、建物側の供給状況が影響していることもあります。修理を依頼するときにも、この切り分けができていると症状を伝えやすくなります。
| 症状 | 安全に確認できること | 考え方 |
|---|---|---|
| 家中の蛇口でお湯が出ない | 水自体は出るか、リモコンに表示があるか、エラー番号が出ているかを確認する | 給湯器、ガス・水・電気の供給状況などを広く確認する必要がある |
| 一か所だけお湯が出ない | 台所、洗面、浴室など、ほかの場所ではお湯が出るか確認する | 給湯器本体ではなく、その場所の蛇口や混合水栓側に原因がある可能性もある |
| お湯の温度が安定しない | 複数の場所で同時に使っていないか、すべての蛇口で起きるかを確認する | 使用状況による変化か、機器や水栓の不具合かを切り分ける |
| 追いだきや自動湯はりだけ動かない | 給湯はできるか、浴槽の状態やリモコン表示に変化がないかを確認する | 給湯機能全体の停止とは限らず、該当機能に関係する点検が必要になる |
| 運転中に止まる、同じ表示を繰り返す | いつ、どの操作で止まるかと、表示された番号を記録する | 一時的に復旧しても再発する場合は修理相談の対象になる |
一か所だけの不具合でも、利用者が蛇口や配管を分解して確認するのは避けてください。反対に、家中でお湯が出ない場合も、ただちに給湯器本体の故障と決めつけることはできません。断水、停電、ガスの供給停止などがないかも、各事業者からのお知らせや家のほかの設備の状態で確認します。
「全か所か一か所か」「給湯だけか、浴槽機能も含むか」を確認することが、修理箇所を判断する第一歩です。
リモコンのエラー番号と発生状況を記録する
リモコンに数字が表示されている場合は、消す前に番号をメモするか、画面を撮影してください。同じ数字でも、機種や発生時の運転状況を含めて確認する必要があります。番号だけを見て利用者が部品の故障を断定することはできません。
「88」「888」は故障を直接示す表示ではない
ノーリツのリモコンに表示される「88」または「888」は、故障そのものを示すエラーではなく、点検時期を知らせる表示です。ただし、表示を放置したまま今後も点検が不要という意味ではありません。長く使用した機器の状態を確認する機会として、ノーリツの案内に沿って点検を相談してください。
「88」「888」と同時に、お湯が出ない、異音がする、水漏れがあるなど別の症状が出ている場合は、点検時期表示だけの問題として扱わず、その症状もあわせて伝えます。
それ以外の番号は、取扱説明書と型番に沿って確認する
エラー番号が出たときは、給湯器の型番に対応した取扱説明書やノーリツの症状別案内で確認します。運転スイッチの操作など、利用者が行える対応が説明されている場合に限り、その内容に従ってください。すべての機種に共通する操作だと考えて、説明書にない電源操作を繰り返すことは避けます。
いったん表示が消えてお湯が出ても、同じ番号が再表示される、運転途中で止まる、以前より発生回数が増えている場合は、修理相談が必要です。エラーが消えたことと、原因が解消したことは同じではありません。
利用者が安全にできるセルフチェック
危険な兆候がなく、リモコン表示を記録したら、機器を分解しない範囲で基本的な状態を確認します。操作方法や清掃できる部品は機種によって異なるため、手元の取扱説明書を優先してください。
- リモコンの運転が入っているか、画面が消えていないかを確認する
- 家全体が停電していないか、断水やガスの供給停止が案内されていないかを確認する
- 水は正常に出るか、ガス臭がない状態でほかのガス機器が使えるかを確認する
- 給湯器の周囲や排気口が物でふさがれていないか、離れた位置から目視する
- 特定の蛇口だけか、複数の蛇口で同じ症状が出るかを確認する
- 取扱説明書で利用者による清掃が認められたフィルターがある場合だけ、記載された方法で確認する
寒い時期にお湯が出なくなった場合は、凍結が関係していることもあります。ただし、配管へ熱湯をかけたり、火や加熱器具を近づけたりしてはいけません。取扱説明書に記載された対応を確認し、判断できなければ無理に復旧させず相談してください。
利用者が行わない作業
給湯器本体のカバーを外す、ガス接続部を緩める、電気配線を触る、給水・給湯・追いだき配管を取り外す、排気部分を分解する作業は、セルフチェックに含まれません。資格や専門知識が必要な作業をDIYで行うと、ガス漏れ、漏電、水漏れ、不完全な排気などにつながるおそれがあります。
基本確認をしても改善しない場合や、確認後に症状が再発した場合は、それ以上の操作を繰り返さず修理を依頼します。頻繁な再起動で一時的に使い続けるより、症状が出ている状態を正確に伝えることが大切です。
ノーリツへ修理を相談する前にそろえる情報
修理相談では、単に「お湯が出ない」と伝えるだけでなく、型番と発生状況をまとめておくと確認がスムーズです。給湯器の型番や製造に関する表示は本体の銘板などで確認しますが、表示位置は機種や設置方法によって異なります。高所や狭い場所にある場合は、無理に近づかないでください。
可能な範囲で、次の情報を用意します。
- 給湯器の型番、製造番号、確認できる場合は製造年
- リモコンに表示されたエラー番号と、表示された日時
- お湯が出ない、温度が不安定、途中で止まるなどの具体的な症状
- すべての蛇口で起きるか、一か所だけか
- 給湯、湯はり、追いだきなど、どの機能で起きるか
- 異音、異臭、水漏れ、すすの有無
- 症状が常に出るか、特定の操作時だけか
写真を用意できる場合は、型番表示、給湯器全体、リモコン画面、配管や排気部分を含む設置状況、機器周辺が分かるものが役立ちます。カバーを外した内部の写真は不要です。また、集合住宅や賃貸住宅では、先に管理会社や貸主へ連絡する必要がある場合があります。
型番と設置状況が分かれば、修理可能性だけでなく、交換が必要になった場合の現行機種も確認しやすくなります。型番表示が読めない場合は、無理に脚立へ上ったり機器を動かしたりせず、全体写真と住宅の状況を伝えて相談してください。
修理か交換かは、使用年数と部品の状況で判断する
ノーリツの家庭用給湯機器では、標準的な使用条件における設計上の標準使用期間が製造から10年とされています。これは、10年になった瞬間に必ず故障するという意味でも、10年未満なら故障しないという意味でもありません。使用頻度、設置環境、これまでの点検や修理状況によって状態は変わります。
| 判断材料 | 修理を中心に考えやすい状況 | 交換も並行して考えたい状況 |
|---|---|---|
| 使用年数 | 製造から10年未満で、ほかに大きな劣化症状がない | 製造から10年以上経過している |
| 症状 | 不具合箇所が特定でき、修理後の使用を見込める | 複数の症状がある、修理後も別の不具合が懸念される |
| 部品 | 必要な補修部品があり、修理対応が可能 | 必要な部品がなく、修理できない |
| 安全面 | 危険な兆候がなく、担当者が修理可能と判断した | 異臭、異音、すす、水漏れなどがあり、安全確認を優先する必要がある |
製造から10年未満で、セルフチェック後も不具合が続く場合は、まず修理可否を確認するのが基本です。一方、10年以上使用している場合は、修理見積もりを待ってから初めて交換を探すのではなく、交換機種の確認も同時に進めると判断しやすくなります。
補修用性能部品には保有期間があり、機種によっては生産終了後7〜10年程度が目安です。実際に修理できるかどうかは、型番、故障箇所、部品在庫などによって異なります。年数だけで修理不能と決めつけることはできませんが、古い機種では部品がなく修理できない可能性を考えておく必要があります。
製造から10年以上なら、「今回直せるか」だけでなく、「今後も安心して使い続けられるか」まで含めて比較することが重要です。修理費用、交換費用、部品の有無、今後の使用予定、停止期間を確認し、総合的に決めましょう。
ノーリツの現行機種へ交換するときの確認事項
交換が必要になった場合、既存の給湯器がノーリツ製でも、見た目や号数だけで後継機種を選ぶことはできません。現在の型番を起点に、住宅と設置場所の条件に適合する現行機種を確認します。
主に確認するのは、ガスの種類、給湯能力、設置方式、排気方法、給湯・湯はり・追いだきなど必要な機能、リモコン、配管の接続状況、機器周辺のスペースです。集合住宅では、共用部分の扱いや外観上の条件、管理規約の確認が必要になることもあります。
交換相談用の写真は、次の範囲が分かるように用意すると実用的です。
- 給湯器本体の正面全体と型番表示
- 本体の左右、上下、前方のスペース
- 配管接続部と排気部分の周辺
- 台所・浴室などにあるリモコン
- 屋外壁掛け、据え置き、集合住宅の共用廊下側など、設置場所全体
写真を撮るために給湯器を動かしたり、配管カバーや本体カバーを外したりする必要はありません。見えない部分は、見えないこと自体を相談時に伝えれば足ります。
ノーリツ製を継続して使いたい場合は、既存型番と写真をもとに、適合するノーリツの現行機種を確認してください。同じメーカーであっても、設置条件に合わない機種へそのまま置き換えることはできないため、現地条件を確認できる専門担当者へ相談します。
判断に迷ったときの行動順
ノーリツのガス給湯器が故障したと思ったら、まずガス臭、異臭、異音、水漏れ、すすがないかを確認します。該当するものがあれば使用を止め、安全確保と連絡を優先してください。
危険な兆候がなければ、リモコンの番号を記録し、すべての蛇口で起きるのか、一か所だけなのかを確認します。そのうえで、取扱説明書に記載された利用者向けの確認だけを行います。改善しない、または再発するならノーリツへ修理を相談します。
同時に、型番、製造年、設置状況の写真をそろえておくと、部品の有無や修理可否を確認しやすくなります。製造から10年以上経過している場合は、修理だけに絞らず、現在の設置条件に合うノーリツの現行機種への交換も確認してください。
大切なのは、原因を自分で分解して探すことではありません。安全確認、症状の記録、型番と設置条件の確認までを利用者が行い、内部修理や交換工事は専門担当者へ任せることが、早く確実な解決につながります。
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設置タイプ別の工事費込み価格も確認
壁掛け、据え置き、マンションPS設置では交換できる機種や工事内容が異なります。既設給湯器に近い設置タイプを確認してください。
相談前に型番と設置写真を確認
本体全体、型番シール、リモコン、本体下の配管、設置スペースを撮影しておくと、修理か交換か、後継機や工事条件を確認しやすくなります。

無理な分解や自己修理はしない
ガス、水道、電気、排気に関わる内部作業は無理に行わず、異臭、ガス臭、水漏れ、異常燃焼などがある場合は使用を止めて専門業者へ相談してください。
相談から交換までの流れ
型番と設置状況を確認したうえで、交換機種・工事条件・費用を確認し、日程を調整して工事へ進みます。

ガス給湯器 ノーリツ 故障でよくある質問
ノーリツの給湯器に「88」「888」が表示されたら故障ですか?
「88」「888」は故障を直接示すエラーではなく、点検時期のお知らせです。表示だけで直ちに使用不能という意味ではありませんが、長期使用に伴う点検をノーリツへ相談してください。お湯が出ない、異音、水漏れなど別の症状もある場合は、その内容もあわせて伝えます。
ノーリツのガス給湯器を10年以上使っていたら交換すべきですか?
家庭用給湯機器の設計上の標準使用期間は、標準的な条件で製造から10年です。10年を超えたから一律に交換となるわけではありませんが、部品の保有状況や今後の不具合も考え、修理可否の確認と同時に交換も検討する時期です。型番、製造年、設置状況を用意して相談してください。
一か所の蛇口だけお湯が出ない場合も、給湯器の故障ですか?
給湯器本体の故障とは限りません。ほかの台所・浴室・洗面でお湯が出るなら、その場所の蛇口や混合水栓側に原因がある可能性もあります。ただし、利用者が水栓や配管を分解せず、どの場所で症状が出るかを記録して点検を依頼してください。
エラー表示が消えてお湯が出れば、そのまま使っても大丈夫ですか?
表示が消えただけでは原因が解消したと断定できません。同じ番号が再表示される、途中で止まる、発生回数が増える場合は修理を相談してください。ガス臭、異臭、異音、水漏れ、すすがある場合は、表示が消えても使用を再開しないでください。
修理や交換の相談前に何を確認すればよいですか?
給湯器の型番、製造番号、確認できる場合は製造年、エラー番号、症状が出る場所と機能、異音・異臭・水漏れの有無をまとめます。型番表示、本体全体、リモコン、配管・排気部分、周囲の設置状況が分かる写真も役立ちます。本体カバーを外したり、高所へ無理に上ったりする必要はありません。
まとめ
危険な兆候がある場合は使用を止め、ガス事業者または修理窓口へ連絡します。危険がなければ、エラー番号と症状の範囲を確認し、取扱説明書に記載された範囲だけをセルフチェックしてください。
改善しない場合はノーリツへ修理を依頼します。製造から10年以上、または部品の都合で修理できない場合に備え、型番と設置写真をそろえ、設置条件に合うノーリツの現行機種への交換も並行して確認しましょう。

給湯器の修理・交換を相談する
現在の型番、表示内容、症状、設置場所が分かる写真があると確認が進めやすくなります。

参考にした公式情報
確認日:2026-08-21。仕様・操作・価格・制度は機種や時期によって変わるため、詳細は各公式ページをご確認ください。











