パロマのガス給湯器は、機能や価格だけで選ぶのではなく、現在の給湯器の型番・ガス種・号数・設置方式を確認したうえで、「給湯専用か追いだき付きか」「16号・20号・24号のどれにするか」「エコジョーズにするか」を順番に決めると選びやすくなります。
本体の希望小売価格は機種や設置形態によって差があり、実際の交換費用にはリモコン、工事、部材、撤去処分なども関係します。パロマの特徴と選び方に加え、修理と交換の判断、見積もり前に確認したいポイントを整理します。
まず確認したい結論
パロマのガス給湯器を選ぶときは、最初に既設機器の型番・ガス種・号数・設置場所・排気方式を確認します。そのうえで、追いだきの要否、同時に使うお湯の量、エコジョーズの設置可否を検討し、本体価格ではなく工事費を含む総額で比較してください。異臭、異常音、異常な温度、使用中の失火がある場合は使用を中止し、ガス栓を閉めてメーカーまたは販売店へ連絡しましょう。
パロマのガス給湯器は何を基準に選ぶ?
パロマのガス給湯器には、蛇口やシャワーへの給湯を行う給湯専用タイプと、浴槽のお湯を温め直せる追いだき付きタイプがあります。さらに、家庭用では主に16号・20号・24号があり、設置方式やエコジョーズの有無も機種によって異なります。
そのため、商品名や価格を先に比べるより、現在の給湯器と交換できる条件を確定してから機能を選ぶことが重要です。基本的な確認順は、現在の機器の型番・ガス種・号数・設置条件、追いだきの要否、必要な給湯能力、エコジョーズの設置可否、交換費用の順です。
パロマ製からパロマ製への交換でも、外形寸法や配管位置、排気方法、対応リモコンまで同じとは限りません。メーカーが同じだからそのまま取り付けられると判断せず、現行機の仕様と設置場所を照合する必要があります。
選び方の結論
「パロマのどのシリーズがよいか」を考える前に、既設機器の条件を確認してください。条件が合わない機種は、希望する機能や価格帯であっても交換候補にできない場合があります。
最初に現在の型番・ガス種・設置条件を確認する
交換機種を絞り込むには、現在使用している給湯器の情報が必要です。本体の銘板などに記載された型番、製造に関する表示、ガス種、号数を確認します。銘板の位置や表示方法は機種によって異なるため、見つからない場合に外装を外したり、無理に狭い場所へ入ったりする必要はありません。確認できる範囲を撮影して、施工店に判断を依頼します。
見積もり前にそろえたい情報
- 給湯器本体の型番と銘板の写真
- 都市ガスまたはLPガスの別
- 現在の号数
- 給湯専用か、追いだき付きか
- 屋外や集合住宅のパイプスペースなど、設置場所が分かる全体写真
- 給湯器の前方・側方・上部と、周囲の壁や窓が分かる写真
- 本体下側の配管接続部が分かる写真
- 台所・浴室リモコンの有無と写真
とくに重要なのが、設置方式と排気条件です。壁に掛けられている機器と、床や架台などに設置されている機器では選べる製品が異なります。集合住宅では、限られたスペースへの納まりや排気方向に合わせた機種が使われていることもあります。
給湯器の正面写真だけでなく、少し離れた位置から周囲を含めて撮影すると、設置状況を伝えやすくなります。ただし、写真だけで確定できないケースもあるため、排気方法や配管の状態に不明点があれば現地確認を依頼してください。
ガス種は必ず一致させる
ガス給湯器は、使用するガス種に対応した製品を選ばなければなりません。型番が似ていても、都市ガス用とLPガス用を取り違えることはできません。現在の契約情報や機器の表示を確認し、見積書にも対応ガス種が正しく記載されているかを確認しましょう。
16号・20号・24号は同時に使う湯量で決める
パロマの給湯器で表示される「号数」は、水温を25℃上げたお湯を1分間に何リットル出せるかを示す能力の目安です。たとえば24号は、この条件下で1分間に24リットルを給湯できる能力を表します。ただし、実際の出湯量は入ってくる水の温度と設定温度の差によって変わります。
冬は水温が低くなるため、同じ給湯器でも設定温度まで温めるために必要な熱量が増え、出せるお湯の量が少なくなることがあります。号数を選ぶときは、家族の人数だけでなく、シャワー、台所、洗面所でお湯を同時に使う場面があるかを考えることが大切です。
| 号数 | 検討しやすい使い方 | 確認したいこと |
|---|---|---|
| 16号 | 一度に主に1か所でお湯を使う | 同時使用が増えたときに湯量不足を感じないか |
| 20号 | 複数人の世帯で、使用時間をある程度ずらせる | シャワーと台所を同時に使う頻度 |
| 24号 | シャワーと台所などの同時使用が多い | ガスメーターや配管、設置条件が対応できるか |
この区分はあくまで選定の出発点です。人数が多くても使用時間をずらせる家庭では大きな号数が不要な場合があり、人数が少なくても複数か所で頻繁に使うなら24号が候補になります。家族構成より、寒い時期の同時使用を基準にすると失敗を減らせます。
現在より号数を上げたい場合
現在の湯量に不満がある場合は、号数を上げる方法を検討できます。ただし、本体だけを大きな号数へ変更すればよいとは限りません。ガスメーターの能力、ガス配管、給水条件、設置スペースなどの確認が必要です。マンションや賃貸住宅では、管理規約や所有者の承諾が関係することもあります。
反対に、号数を下げる場合も、朝夕の使用が重なると使い勝手が変わる可能性があります。交換後の生活を想定し、価格差だけで号数を下げないようにしましょう。
給湯専用と追いだき付きの違いを整理する
給湯専用タイプは、台所、洗面所、シャワー、浴槽の蛇口などへお湯を供給することが主な役割です。浴槽にためたお湯を給湯器側で温め直す追いだき機能はありません。現在も給湯専用で、入浴方法を変える予定がなければ、同じタイプを軸に選べます。
追いだき付きタイプは、浴槽と給湯器の間でお湯を循環させて温め直す機能を備えます。家族の入浴時間がずれる家庭や、浴槽のお湯を温め直したい家庭に向いています。ただし、追いだきには浴槽側の接続や配管が必要です。現在が給湯専用の場合、給湯器だけを追いだき付きへ交換しても機能を使えるとは限りません。
既設機器に追いだき機能があるなら、新しい機器でも必要かを確認しましょう。使わない機能を残すと機器の選択肢や費用に影響する一方、交換後に追加したいと思っても簡単には変更できない場合があります。入浴時間、浴槽を使う頻度、今後の家族構成まで考えて決めるのが現実的です。
見分け方に迷ったとき
浴室リモコンに追いだきに関する表示があるかだけでなく、既設型番の仕様も確認します。リモコンの表示や操作は機種ごとに異なるため、ボタンの名称だけで全機種を一律に判断しないでください。
エコジョーズを選ぶ前に設置可否を確認する
エコジョーズは、従来は排出されていた熱も活用してお湯をつくる高効率タイプです。給湯の使用量や使用状況によってはガス使用量の低減が期待できますが、どの家庭でも同じ削減効果になるわけではありません。本体価格だけでなく、使用する湯量や設置工事を含めて検討します。
選定時に見落としやすいのが、運転時に生じる排水の経路です。設置場所の近くに適切な排水先を確保できるか、配管をどのように通すかによって、必要な部材や工事内容が変わります。集合住宅では、建物側の条件や管理上の制約も確認が必要です。
現在が従来型だからエコジョーズにできない、または現在がエコジョーズだから同じ機種しか選べない、と一律に決まるわけではありません。現場ごとに設置スペース、排気、排水、配管経路を確認して判断します。省エネ性より先に設置条件を確認することが、見積もりのやり直しを防ぐポイントです。
パロマのエコジョーズを比較するときも、号数と給湯タイプをそろえてください。たとえば、給湯専用の20号と追いだき付きの24号では機能も能力も異なるため、本体価格だけを並べても適切な比較にはなりません。
パロマ給湯器の価格は工事費を含む総額で見る
パロマ公式の商品情報に示される希望小売価格は、機種、号数、給湯タイプ、設置形態などによって幅があります。しかし、希望小売価格は交換工事の支払総額そのものではありません。販売価格の表示方法も販売店ごとに異なるため、どこまで含まれている価格なのかを確認する必要があります。
比較すべきなのは、必要な機器と工事をそろえた最終的な見積総額です。大きく値引きされているように見えても、リモコンや追加部材、撤去処分などが別途なら、最終費用は変わります。
| 確認項目 | 見積書で見るポイント |
|---|---|
| 給湯器本体 | 型番、号数、ガス種、給湯タイプ、設置方式が希望と一致しているか |
| リモコン | 台所・浴室の必要数と、見積もりに含まれる範囲 |
| 交換工事 | 既設撤去、新設、接続、試運転などの作業範囲 |
| 部材 | 配管接続、排気、据付部材などに追加費用がないか |
| エコジョーズ関連 | 排水経路を確保する工事が必要か |
| 撤去処分 | 既設機器の搬出と処分が含まれているか |
見積もりを依頼するときは、同じ条件を各社へ伝えることが大切です。一方には給湯専用、もう一方には追いだき付きで依頼するなど、条件が違う見積もりを比べても価格差の理由が分かりません。型番が異なる場合は、号数、機能、設置方式、付属リモコンを一覧にして確認しましょう。
現地確認後に追加費用が発生する可能性がある場合は、どのような条件で金額が変わるのかも聞いておくと安心です。写真見積もりを利用する場合でも、配管の劣化や隠れた接続部など、写真では確定できない範囲があることを理解しておきましょう。
不調があるときは修理か交換かをどう判断する?
給湯器の不調には、リモコン設定や一時的な状況を確認できるケースもありますが、安全に関わる症状を自己判断で使い続けてはいけません。異臭、異常音、通常とは異なる温度、使用中の失火などがある場合は、機器の使用を中止してください。
異臭や異常音などがある場合は使用を中止し、ガス栓を閉めて、メーカーまたは販売店へ連絡してください。
繰り返し点火を試したり、機器を分解したりせず、表示が確認できる場合は内容を控えて連絡します。
修理を検討しやすいケース
使用期間が比較的短く、故障箇所が限定され、修理部品を手配できる場合は修理が候補になります。まずは型番、製造に関する表示、症状が発生するタイミング、リモコン表示の内容を伝え、点検と修理見積もりを依頼します。表示内容の意味や復帰方法は機種によって異なるため、他機種の手順をそのまま試さないようにしてください。
交換を検討しやすいケース
長期間使用している機器、複数の不具合が重なっている機器、必要な部品を確保できない機器は、交換を含めて比較する必要があります。修理できる場合でも、修理見積額と今後の使用見込みを考えると、交換したほうが合理的なことがあります。
判断材料は、製造時期、故障内容、部品供給の可否、修理費用、現在の使い方に機能や号数が合っているかです。修理費だけで決めず、今の給湯器に感じている湯量不足や追いだきの必要性も整理しましょう。交換するなら、これまでの不満を解消できる機種へ見直せます。
交換見積もりではメーカー名より適合条件をそろえる
パロマからの交換では、同じパロマの現行機を第一候補にすると機能を比較しやすい一方、必ず同一メーカーでなければ交換できないわけではありません。給湯器本体とリモコンは現行機に対応する組み合わせで選定し、既設リモコンの流用を前提にせず見積もるのが基本です。
メーカーをまたいで比較するときは、号数、給湯専用か追いだき付きか、設置方式、排気方式、エコジョーズの有無などをそろえます。浴室暖房などと接続された給湯機器の場合は、暖房機能や接続先を含めた確認も必要です。外形寸法だけが近い製品を選んでも、必要な機能や接続条件が異なれば交換候補にはなりません。
ノーリツを比較候補に入れる場合
条件に合う場合は、ノーリツの現行ガス給湯器も交換候補にできます。ただし、ノーリツなら必ず安い、またはパロマより優れているとは限りません。パロマの既設機器の仕様と、候補にするノーリツ製品の仕様をそれぞれ確認し、同等条件で比較することが大切です。
同じ24号でも、給湯専用と追いだき付きでは用途が異なります。また、同じエコジョーズでも設置方式や排気条件が合わない場合があります。メーカー名だけを入れ替えた見積もりではなく、型番ごとの仕様と工事範囲を確認してください。
依頼から交換までの進め方
- 既設機器を確認する
型番、ガス種、号数、設置場所、追いだきの有無を確認し、本体全体と銘板、配管、周囲を撮影します。
- 今後も必要な機能を整理する
同時使用の頻度、追いだきの要否、エコジョーズの希望、現在困っている点を伝えます。
- 適合する型番で見積もりを取る
パロマを軸にしながら、条件が合えば他メーカーの同等候補も確認します。
- 総額と工事範囲を比較する
本体だけでなく、リモコン、部材、交換工事、撤去処分、追加工事の条件を確認します。
- 現地条件を確定してから依頼する
写真で判断できない箇所や排気・排水条件がある場合は、現地確認後に最終型番と金額を確定します。
急な故障時は価格だけを見て決めたくなりますが、型番と設置条件の確認を省くと、工事当日に機種変更や追加部材が必要になる可能性があります。まずは写真と既設情報をそろえ、交換可能な機種を提示してもらうことが、パロマのガス給湯器を適切に選ぶ近道です。
パロマから交換するならノーリツも候補に
交換時は同じメーカーだけに限定する必要はありません。 現在パロマの給湯器を使っている場合でも、号数、給湯タイプ、設置方式、排気方式、追いだきや暖房機能などの条件が合えば、ノーリツの現行機種も交換候補として比較できます。
まだ修理で十分使えるなら修理を優先し、長期使用や高額修理で交換を検討する場合に、現在の型番と設置写真からノーリツを含む交換候補を確認する流れが自然です。
あわせて確認したい関連記事

設置タイプ別の工事費込み価格も確認
壁掛け、据え置き、マンションPS設置では交換できる機種や工事内容が異なります。既設給湯器に近い設置タイプを確認してください。
相談前に型番と設置写真を確認
本体全体、型番シール、リモコン、本体下の配管、設置スペースを撮影しておくと、修理か交換か、後継機や工事条件を確認しやすくなります。

無理な分解や自己修理はしない
ガス、水道、電気、排気に関わる内部作業は無理に行わず、異臭、ガス臭、水漏れ、異常燃焼などがある場合は使用を止めて専門業者へ相談してください。
相談から交換までの流れ
型番と設置状況を確認したうえで、交換機種・工事条件・費用を確認し、日程を調整して工事へ進みます。

ガス給湯器 パロマでよくある質問
パロマの24号給湯器は何人家族向けですか?
24号は家族の人数だけでなく、お湯の同時使用で判断します。シャワーを使いながら台所でもお湯を使うことが多い家庭では、24号が候補になります。4人程度の世帯でも使用時間をずらせるなら別の号数が適することがあり、反対に少人数でも同時使用が多ければ24号を検討できます。
現在の給湯器より号数を大きくできますか?
変更できる場合はありますが、給湯器本体だけで判断はできません。ガスメーターの能力、ガス配管、給水条件、設置スペースなどの確認が必要です。集合住宅や賃貸住宅では、管理規約や所有者の承諾も確認してください。
パロマのエコジョーズを選ぶ際に確認することは?
号数と給湯タイプに加え、設置スペース、排気条件、運転時に生じる排水の経路を確認します。排水先や配管経路によって必要な工事と費用が変わるため、本体価格だけでなく設置工事を含めて見積もりを取りましょう。
パロマ公式の希望小売価格に交換工事費は含まれますか?
希望小売価格を交換工事込みの支払総額とは考えないほうがよいでしょう。実際の見積もりでは、給湯器本体、リモコン、交換工事、接続部材、既設機器の撤去処分など、含まれる項目を確認してください。販売店によって価格表示の範囲が異なります。
給湯器が不調なとき、修理と交換はどう決めますか?
製造時期、故障内容、部品供給の可否、修理見積額、今後の使用予定を基準に比較します。使用期間が短く故障箇所が限定的なら修理が候補になりますが、長期使用、複数の不具合、部品を確保できない場合は交換も検討します。異臭、異常音、異常な温度、使用中の失火がある場合は使用を中止し、ガス栓を閉めてメーカーまたは販売店へ連絡してください。
まとめ
パロマのガス給湯器は、既設機器の型番・ガス種・号数・設置方式・排気条件を確認したうえで、給湯専用か追いだき付きか、16号・20号・24号のどれが必要か、エコジョーズを設置できるかを順番に判断します。
価格は本体の希望小売価格だけでなく、リモコン、工事、部材、撤去処分を含む総額で比較してください。交換時はパロマに限定せず、適合条件がそろう場合はノーリツの現行機も候補にできますが、メーカー名ではなく型番ごとの仕様と工事範囲を比べることが大切です。

給湯器の修理・交換を相談する
現在の型番、表示内容、症状、設置場所が分かる写真があると確認が進めやすくなります。

参考にした公式情報
確認日:2026-08-22。仕様・操作・価格・制度は機種や時期によって変わるため、詳細は各公式ページをご確認ください。










