リンナイのガス給湯器に表示されるエラー11は、点火できなかったことを示すエラーです。ガスの元栓が閉まっている、ガス供給が止まっている、設置直後で配管内に空気が残っているといった場合のほか、給湯器本体の不具合でも表示されます。
最初にガス臭や異常音、排気ガスのような臭い、頭痛・吐き気などがないか確認してください。異常がなければガス供給を確認し、改善しない場合は、型式・製造年月・設置状況を控えて修理を依頼します。製造後10年前後の機器は、修理見積もりと交換費用を比較するのが現実的です。
まず確認したい結論
エラー11は「点火不良」です。ガス臭などの異常があれば復旧操作をせず、火気や電気スイッチに触れないで窓を開け、ガス事業者へ連絡してください。異常がなければ、給湯器のガス元栓とほかのガス機器を確認します。ほかのガス機器も使えない場合は供給側、給湯器だけ使えない場合は本体側の不具合が疑われます。何度も再操作せず、型式や製造年月を控えて修理相談へ進みましょう。
リンナイ給湯器のエラー11は「点火不良」
リンナイのガス給湯器に表示される「11」は、給湯器が燃焼を始めようとしたものの、正常に点火できなかったことを示すエラーです。最初に確認するのは、給湯器へガスが供給されているかどうかです。
代表的な原因には、給湯器のガス元栓が閉まっている、建物や地域へのガス供給が一時的に止まっている、ガスメーターで供給が遮断されている、といった供給側の問題があります。また、給湯器を設置した直後には、配管内に残った空気の影響で点火できず、エラー11が表示される場合があります。
ガスが問題なく供給されているにもかかわらず直らない場合は、点火に関係する部品や給湯器内部の制御など、器具側の故障・不具合が考えられます。ただし、エラー番号だけで故障箇所を特定することはできません。内部を開けて確認するのではなく、安全確認とガス供給の確認までにとどめ、改善しなければ点検を依頼してください。
同じ「エラー11」でも、発生条件や点検方法は型式によって異なる場合があります。給湯器本体の型式と取扱説明書を確認し、全機種共通ではない操作を自己判断で行わないことが大切です。
最初に確認すること|異常があれば復旧を試さない
ガス元栓やほかのガス機器を確認する前に、周囲の安全を確かめます。次のような異常がある場合は、エラー表示を消すための再操作をしないでください。
- ガス臭い、または普段とは異なる臭いがする
- 給湯器から異常音がする、外装に変形や焦げた跡がある
- 排気ガスのような臭いが室内や給湯器周辺に入ってくる
- 使用中または使用後に頭痛、吐き気、めまい、気分不良がある
- 煙や炎など、明らかな異常が見える
ガス臭があるときは、火気を使わず、照明・換気扇・リモコンなどの電気スイッチや電源プラグにも触れないでください。可能であれば窓や戸を手で開け、屋外の安全な場所へ移動して、契約しているガス事業者へ連絡します。緊急性が高い場合や体調不良がある場合は、消防・救急への連絡も検討してください。
ガス臭がするときに換気扇を回すのは適切ではありません。電気スイッチの操作が着火のきっかけになるおそれがあるためです。すでに回っている換気扇についても、スイッチには触れないでください。また、給湯器のそばで携帯電話を操作せず、離れた安全な場所から連絡します。
異常な臭いや音がなく、体調にも問題がない場合に限り、次のガス供給確認へ進みます。
エラー11が出たときの確認手順
給湯器のガス元栓を確認する
給湯器につながるガス元栓が閉まっていないか確認します。入居直後、長期間の不在後、点検や工事の後は、元栓が閉じたままになっていることがあります。
元栓の位置や開閉状態の見方は、設置方法によって異なります。ラベルや取扱説明書で判別できる範囲にとどめてください。手が届きにくい場所にある、固くて動かない、どの栓かわからない場合は、無理に操作してはいけません。配管接続部を緩めたり、工具を使ったりすることも避けます。
ほかのガス機器が使えるか確認する
ガス臭などの異常がないことを確認したうえで、ガスコンロなど、ほかのガス機器が通常どおり使えるかを確認します。ここで、原因を供給側と給湯器側におおまかに切り分けられます。
| 確認結果 | 考えられる状況 | 次の対応 |
|---|---|---|
| ほかのガス機器も使えない | 建物・地域への供給停止、ガスメーターによる遮断、元栓の閉止など | 供給状況やガスメーターの表示を確認し、必要に応じてガス事業者へ連絡 |
| ほかのガス機器は使える | 給湯器だけにガスが届いていない、または給湯器本体の不具合 | 何度も再操作せず、型式などを控えて修理相談 |
| 設置・交換した直後に発生した | 配管内に空気が残っている可能性、施工条件の確認が必要な可能性 | 設置を担当した事業者へ連絡 |
ほかのガス機器も使えないなら供給側、給湯器だけ使えないなら器具側を中心に確認するのが基本です。ただし、利用者が故障箇所を断定する必要はありません。どの機器が使えて、どの機器が使えないかを相談先へ伝えるだけでも、状況判断に役立ちます。
ガスメーターや供給情報を確認する
地震やガスの使用状況などにより、ガスメーターが安全のためにガスを遮断することがあります。また、地域の工事や建物設備の点検、料金・契約上の事情などで供給が止まっている可能性もあります。
ガスメーターに通常と異なる表示がある場合は、契約しているガス事業者の案内を確認してください。ガスメーターの復帰方法は、メーターの種類や遮断理由によって扱いが異なります。ガス臭がある状態では復帰操作を行わず、ガス事業者へ連絡します。
再操作は取扱説明書の範囲で一度だけにする
ガス供給が回復し、安全上の異常もない場合は、取扱説明書に案内された方法で運転をやり直せることがあります。ただし、すべてのリンナイ給湯器に共通する一律のリセット方法があると考えないでください。型式によって操作や表示が異なります。
一度運転できても、短期間でエラー11が再発するなら正常復旧とは判断できません。エラーを消すために運転スイッチや電源を何度も入れ直すのではなく、再発した日時と使用状況を記録して点検を依頼しましょう。
ガスは使えるのにエラー11が直らない場合
ガスコンロなどが問題なく使え、給湯器のガス元栓も確認できているのにエラー11が消えない場合は、給湯器本体や給湯器までの供給経路に不具合がある可能性があります。この段階から先は、専門的な点検が必要です。
給湯器は、ガス・電気・給水や給湯の配管が関係する機器です。外から見ただけでは、点火できない原因がどの部品にあるのか判断できません。燃焼部や点火部、内部配線などを利用者が確認することは避けてください。
利用者が行うのは、安全確認、元栓や供給状況の確認、型式などの記録までです。本体カバーの取り外し、部品の清掃や交換、ガス接続部の調整、配線への接触、配管の取り外しは行わないでください。
一時的にお湯が出るようになった場合でも、再発を繰り返す、点火までに時間がかかる、運転中に停止するといった変化があるなら、使用を継続せず相談したほうが安全です。エラーが出た回数やタイミングは、点検時の重要な手がかりになります。
修理相談の前に型式・製造年月・設置条件を控える
修理窓口や交換事業者へ相談するときは、「リンナイのエラー11が出た」と伝えるだけでなく、給湯器を特定できる情報をそろえておくと話が進みやすくなります。確認のために本体を開ける必要はありません。
- 給湯器本体の型式
- 本体表示で確認できる製造年月
- リモコンに表示されたエラー11の写真
- 給湯器全体と本体表示ラベルの写真
- 屋外壁掛け、集合住宅の専用スペース内などの設置状況
- ガスコンロなど、ほかのガス機器が使えるか
- エラーが常に出るのか、時々出るのか
- 設置直後、停電後、長期不在後など、発生前の状況
型式や製造年月は、本体外装の表示ラベルで確認できるのが一般的ですが、表示位置は機種や設置方法によって異なります。高所や狭い場所に設置されている場合は、身を乗り出したり、無理に奥へ入ったりしないでください。安全に撮影できない写真は、訪問時に確認してもらえば足ります。
交換も視野に入れる場合は、給湯器だけを大きく写した写真に加え、周囲の壁や配管、前方の空間を含む全景写真が役立ちます。集合住宅では、設置されている区画の扉や開口部がわかる写真も有用です。ただし、扉やパネルを工具で外す必要はありません。
賃貸住宅や分譲マンションでは、所有者や管理規約との関係から、入居者が直接修理・交換を発注できないことがあります。まず管理会社、大家、管理組合などへ連絡し、指定の手続きがないか確認してください。
修理費用は型式と故障箇所を確認してから決まる
エラー11の修理費用は、表示番号だけでは決まりません。点火できない原因、交換する部品、作業の難しさ、訪問地域、給湯器の設置場所によって変わるためです。電話や写真だけでは故障箇所を確定できず、現地診断後に見積もりとなる場合もあります。
相談時には、出張・点検にかかる費用、修理した場合の部品代と作業費、修理を見送った場合の費用、追加作業が必要になった場合の扱いを確認しておくと安心です。部品交換前に総額の見込みを示してもらい、不明点があれば作業開始前に尋ねてください。
設置してから年数が浅く、保証期間内である可能性がある場合は、保証書や購入記録も確認します。販売店独自の延長保証、住宅設備の保証、賃貸物件の修繕対応などが利用できることもあるため、先に契約内容を確かめると重複した支払いを避けやすくなります。
一方、古い給湯器では、故障箇所が特定できても交換部品を確保できないことがあります。見積額だけでなく、部品供給の可否、修理後にほかの部品が故障する可能性、今後の使用見込みも含めて判断する必要があります。
修理か交換かは製造後10年をひとつの目安にする
リンナイは、家庭用ガス給湯器について、製造後10年を点検・取り替えの目安としています。これは10年間故障しないという保証や、10年を過ぎたら直ちに使えなくなるという意味ではありません。使用頻度、設置環境、これまでの整備状況によって機器の状態は異なります。
また、補修用性能部品の保有期間は、製造打ち切り後7年が目安で、BL認定品は10年が目安とされています。製造後の年数と製造打ち切り後の年数は同じではありませんが、古い機種ほど必要な部品を確保できない可能性が高くなります。
| 給湯器の状況 | 検討の方向 |
|---|---|
| 使用年数が比較的短く、部品供給があり、修理額も妥当 | 修理を基本に検討 |
| 製造後10年に近い、または超えている | 修理見積もりと交換見積もりを比較 |
| エラー11が再発している、ほかの不調もある | 交換後の安心や今後の修理リスクも含めて検討 |
| 必要な部品がない、修理できないと診断された | 交換を検討 |
| 修理額が高く、使用年数も長い | 交換費用との差を確認して判断 |
製造後10年前後でエラーが再発している場合は、修理だけでなく交換見積もりも同時に取ると、訪問や検討のやり直しを減らせます。反対に、年数だけを理由に交換を急ぐ必要はありません。部品供給があり、修理額と今後の使用期間に納得できるなら、修理が適する場合もあります。
交換見積もりでは、既存型式の確認だけでなく、ガスの種類、必要な給湯能力、追いだきなどの機能、リモコン、設置スペース、排気や周囲の条件を確認します。既存機器と見た目が似ていても、そのまま設置できるとは限りません。現地条件に適合する機種を専門事業者に選定してもらってください。
エラー11が直らないときの相談先と伝え方
ガス供給に問題がなく、給湯器だけが使えない場合は、リンナイの修理窓口、購入店、設置を担当した事業者などへ相談します。設置直後なら、配管内の空気が関係している可能性を含め、まず施工事業者へ状況を伝えるとよいでしょう。
ほかのガス機器も使えない、ガスメーターに通常と異なる表示がある、建物全体でガスが使えないといった場合は、給湯器修理より先にガス事業者へ相談します。ガス臭や体調不良がある場合も同様に、安全な場所へ離れて緊急窓口へ連絡してください。
連絡時には、「エラー11が出た日時」「ほかのガス機器は使えるか」「ガス臭や異常音はないか」「一度直った後に再発したか」「型式と製造年月」「設置場所」を簡潔に伝えます。写真を送れる窓口であれば、本体表示と設置全景を添えることで、訪問前に必要な確認を進めやすくなります。
安全確認、ガス供給の確認、修理・交換判断の順で進めることが重要です。エラー11を繰り返し消して使い続けるのではなく、供給に問題がなければ器具側の点検へ切り替えてください。
お湯が使えないと生活への影響は大きいものの、急いで内部を触ることは事故につながります。利用者が安全に確認できる範囲を超えたら、型式・写真・設置条件をそろえ、修理可能か、交換と比較すべきかを相談するのが確実です。
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設置タイプ別の工事費込み価格も確認
壁掛け、据え置き、マンションPS設置では交換できる機種や工事内容が異なります。既設給湯器に近い設置タイプを確認してください。
相談前に型番と設置写真を確認
本体全体、型番シール、リモコン、本体下の配管、設置スペースを撮影しておくと、修理か交換か、後継機や工事条件を確認しやすくなります。

無理な分解や自己修理はしない
ガス、水道、電気、排気に関わる内部作業は無理に行わず、異臭、ガス臭、水漏れ、異常燃焼などがある場合は使用を止めて専門業者へ相談してください。
相談から交換までの流れ
型番と設置状況を確認したうえで、交換機種・工事条件・費用を確認し、日程を調整して工事へ進みます。

リンナイ ガス給湯器 エラー 11でよくある質問
リンナイ給湯器のエラー11はリセットしてもよいですか?
ガス臭、異常音、排気ガスのような臭い、体調不良がある場合は、リセットや再操作をしてはいけません。異常がなく、ガス供給が確認できた場合でも、型式ごとの取扱説明書に記載された操作だけにとどめてください。一度復旧しても再発する場合や、何度操作しても点火しない場合は使用を続けず、修理を依頼します。全機種共通の方法として電源操作を繰り返すのは避けましょう。
ガスコンロは使えるのに、給湯器だけエラー11になるのはなぜですか?
建物へのガス供給はあるものの、給湯器側で正常に点火できていない可能性があります。給湯器のガス元栓が閉まっていないか、安全に確認できる範囲で確かめてください。元栓にも問題がなければ、点火に関係する部品や制御など、給湯器本体の不具合が考えられます。内部を分解せず、型式と製造年月を控えて点検を依頼してください。
設置したばかりのリンナイ給湯器にエラー11が出る原因は何ですか?
設置直後は、ガス配管内に空気が残っていることで点火できず、エラー11が表示される場合があります。ただし、施工状態やガス供給の確認も必要です。利用者が配管接続部を触ったり、何度も点火を繰り返したりせず、設置を担当した事業者へ連絡してください。エラー表示の写真と、ほかのガス機器が使えるかを伝えると状況確認が進みやすくなります。
給湯器が10年以上なら、修理より交換したほうがよいですか?
製造後10年は点検・取り替えを考える目安ですが、年数だけで交換が決まるわけではありません。型式、故障箇所、部品供給の可否、修理見積額、エラーの再発状況で判断します。10年前後の機器で修理額が高い場合や部品がない場合は、交換見積もりも取り、総額と今後の使用見込みを比較するとよいでしょう。
エラー11の修理費用はいくらかかりますか?
エラー11だけでは修理費用を確定できません。原因となる部品、型式、設置場所、訪問条件によって、出張・点検費、部品代、作業費が変わります。修理依頼時には、点検だけで終えた場合の費用、修理総額の見込み、追加費用が発生する条件を確認してください。古い機器では部品供給が終了していることもあるため、交換費用との比較が必要になる場合があります。
まとめ
リンナイ給湯器のエラー11は点火不良です。まずガス臭や異常音、排気ガスのような臭い、体調不良がないか確認し、異常があれば電気スイッチに触れず、窓を開けて安全な場所からガス事業者へ連絡してください。
異常がなければ、給湯器のガス元栓とほかのガス機器を確認します。ガス供給に問題がないのに改善しない場合は、型式・製造年月・エラー表示・設置状況を記録して修理を依頼しましょう。製造後10年前後、再発、部品供給終了、高額修理の場合は、交換見積もりとの比較が判断材料になります。

給湯器の修理・交換を相談する
現在の型番、表示内容、症状、設置場所が分かる写真があると確認が進めやすくなります。

参考にした公式情報
確認日:2026-08-21。仕様・操作・価格・制度は機種や時期によって変わるため、詳細は各公式ページをご確認ください。











