同じノーリツ製でも、給湯専用・追いだき付き・暖房付きの違い、号数、屋外壁掛けやPS設置などの設置条件で必要な機器や工事が変わります。見積もりでは型番と設置条件をそろえ、項目ごとの金額と追加条件を比較しましょう。
まず確認したい結論
ノーリツ給湯器の交換費用は、本体価格だけでなくリモコン・標準工事・撤去処分・追加部材を合算した工事込み総額で判断します。公式掲載の給湯専用ガス給湯器には税込希望小売価格153,780円~316,030円の例がありますが、工事費や現場ごとの追加費用は含まれないため、型番と設置状況をそろえた見積もり比較が必要です。
ノーリツ給湯器の価格は「本体」ではなく総額で見る
ノーリツの給湯器交換で最初に確認したいのは、表示された本体価格が交換完了までの支払額とは限らないことです。見積書には、本体、リモコン、基本工事、既設機器の撤去・処分、必要な追加部材や追加工事が別々に記載されることがあります。比較の基準は、各項目を合算した工事込み総額です。
ノーリツ公式の給湯専用ガス給湯器(GQ)には、税込希望小売価格153,780円~316,030円の掲載例があります。ただし、この金額はシリーズや設置形態ごとのメーカー希望小売価格で、交換工事費や現場ごとの追加部材費を含みません。価格帯だけを見て、実際の交換費用を決めることはできない点に注意してください。
ノーリツは温水機器の希望小売価格を2026年3月2日に改定しています。旧記事や古いチラシの価格をそのまま使わず、見積もり時点の型番と価格を確認しましょう。
見積もりに含まれる主な費用項目
交換見積もりでは、単に「給湯器一式」と書かれた金額だけでなく、何が含まれているかを確認します。業者によって標準工事の範囲や表示方法が異なるため、安く見える見積もりほど、別途項目の有無を確認することが大切です。
| 項目 | 確認する内容 | 総額に影響する条件 |
|---|---|---|
| 給湯器本体 | メーカー名・型番・機能 | 給湯専用、追いだき付き、暖房付き、号数 |
| リモコン | 型番・台数・台所用や浴室用の構成 | 交換の有無、必要台数、既存リモコンの対応 |
| 標準工事 | 取り外し、設置、接続、試運転などの範囲 | 設置場所や既存配管の状態 |
| 撤去・処分 | 古い給湯器の取り外しと処分費 | 見積もりに含むか別途か |
| 追加部材・工事 | 配管カバー、排気部材、配管など | 現場の寸法、劣化、設置方式、排気設備 |
| 保証・消費税 | 保証対象、期間、税込・税別表示 | 本体のみか、工事も対象か |
本体が安く見えても、リモコンや必要部材、撤去費が別なら総額が逆転することがあります。複数社を比べるときは、同じ機能・同じ号数・同じリモコン構成で、税込の最終金額を並べるようにしましょう。
ノーリツの型番と機能をそろえて比較する
給湯器には、家中の給湯だけを行う給湯専用、浴槽への自動湯はりや追いだきに対応するふろ給湯器、床暖房などの温水暖房にも関わる暖房付き給湯器があります。現在と異なるタイプを選ぶと、必要な配管やリモコン構成が変わるため、まず既設機器の機能を確認してください。
号数も比較条件の一つです。16・20・24号などの違いは、同時に使えるお湯の量や使用状況に関係します。ただし、同じ号数であれば追加工事が発生しないとは限りません。号数が同じでも、設置方式、排気方法、配管接続、リモコンの仕様が異なる場合があります。
確認材料として役立つのは、給湯器本体に貼られた銘板や既存リモコンの表示です。銘板ではメーカー名、型式、ガス種、能力などを確認できる場合があります。写真を撮って見積もり時に渡すと、業者が後継機種や必要部材を検討しやすくなります。
設置場所とガス種で追加費用の条件が変わる
屋外壁掛け、屋外据置、マンションなどのPS設置、屋内設置では、給湯器本体の種類だけでなく施工方法も変わります。特にPS設置では、扉の寸法や取付金具、排気方式を確認しなければならないことがあります。屋内設置では給排気設備の状態も重要です。
都市ガスとLPガスも、見積もりに欠かせない条件です。給湯器はガス種に合った機器を選ぶ必要があるため、現在のガス種と見積もり商品の仕様が一致しているか確認してください。ガス種が不明な場合は、検針票やガスメーター、既設機器の表示を手がかりにし、業者へ伝えます。
配管カバー、排気筒、排気トップ、配管の延長や交換などは、既存設備をそのまま使えるかによって扱いが変わります。配管の劣化や接続位置の違いがあれば、追加部材や追加工事になる可能性があります。現地確認なしで「追加費用なし」と決めつけず、追加になる条件を見積もりに明記してもらいましょう。
見積書で確認したい具体的な項目
見積書を受け取ったら、合計額だけでなく、次の項目が書かれているかを確認します。給湯器本体の型番が不明な場合は、同じノーリツ製でも機能や設置方式が違う可能性があるため、型番を提示してもらうことが重要です。
- 給湯器本体のメーカー名・型番・号数・機能
- リモコンの型番と台数
- 標準工事に含まれる作業の範囲
- 既設機器の撤去・処分費
- 配管カバー、排気部材、取付金具などの追加部材
- 配管交換・延長、排気筒改修などの追加工事
- 消費税を含むかどうか
- 本体と工事それぞれの保証対象・保証年数
「追加工事は現地確認後」と書かれている場合は、どのような状況で追加になるのかを質問します。たとえば、PS設置、屋内設置、排気筒の改修、配管の劣化・延長、寒冷地仕様への変更などは、現場を見て判断されることがあります。追加費用の可能性を確認しておけば、契約後の金額差を抑えやすくなります。
見積書の品名が「給湯器一式」だけで、型番やリモコンの内訳が分からない場合は、そのまま比較しないほうが安心です。後継機種として提案されている商品でも、既設機器と機能が同等か、号数や設置形態が適合するかを確認します。比較先にも同じ写真と希望条件を伝えると、見積もりの前提をそろえやすくなります。
写真を送る場合は、給湯器全体、銘板、配管接続部、リモコン、設置場所の周囲、排気口やPS扉などが分かるように撮影すると、見積もり条件をそろえやすくなります。
修理と交換で迷ったときの考え方
ノーリツは、家庭用ガス給湯機器の設計上の標準使用期間を、標準的な条件で製造から10年と案内しています。また、補修用性能部品の保有目安は生産終了後7~10年です。これは10年経過後に必ず交換しなければならないという意味ではありませんが、修理部品の有無や今後の使用年数を考える材料になります。
エラーが頻発する、お湯が出ない、温度が安定しない、追いだきができない、異音がするなどの症状がある場合は、まず修理可否を確認します。使用年数が長く、修理しても別の部品が故障する可能性や、部品供給が限られる状況であれば、修理見積もりと交換見積もりを並べて判断する方法が現実的です。
給湯器から異常な音やにおいがする、排気口周辺にすすがある、燃焼や給排気に不安がある場合は、無理に使い続けず施工店やメーカーへ相談してください。屋内設置や排気筒を伴う機器では、給排気不良が一酸化炭素中毒につながるおそれがあります。
安全に交換するために施工店へ確認すること
ガス給湯器の交換は、機器を取り付けるだけでなく、ガス接続、給水・給湯配管、排気や給気、電気配線、試運転まで関わります。屋内設置や排気筒を伴う対象機器では、資格者による監督が必要となる工事があります。依頼前に、施工担当者の資格者体制や、対象工事をどのように実施するかを確認しましょう。
施工後は、給湯・自動湯はり・追いだきなどの動作だけでなく、リモコン表示、ガス漏れや水漏れの有無、排気設備の状態も確認します。排気筒を再使用する場合は、再使用できる状態か、必要な改修を行ったかを施工店に説明してもらい、施工後の表示ラベルや保証書も受け取ってください。
価格だけで業者を選ぶのではなく、見積書の明細、追加条件、保証範囲、施工体制を同じ土台で比較することが大切です。「ノーリツ製だから一律いくら」ではなく、型番・設置場所・既存設備をそろえた工事込み総額で判断してください。
あわせて確認したい関連記事

設置タイプ別の工事費込み価格も確認
壁掛け、据え置き、マンションPS設置では交換できる機種や工事内容が異なります。既設給湯器に近い設置タイプを確認してください。
相談前に型番と設置写真を確認
本体全体、型番シール、リモコン、本体下の配管、設置スペースを撮影しておくと、後継機や工事条件を確認しやすくなります。

無理な分解や自己修理はしない
ガス、水道、電気、排気に関わる内部作業は無理に行わず、異臭、ガス臭、水漏れ、異常燃焼などがある場合は使用を止めて専門業者へ相談してください。
相談から交換までの流れ
型番と設置状況を確認したうえで、交換機種・工事条件・費用を確認し、日程を調整して工事へ進みます。

よくある質問
ノーリツ給湯器の交換費用は本体価格だけで分かりますか?
分かりません。本体のほかに、リモコン、標準工事、既設機器の撤去・処分、配管カバーや排気部材などが必要になる場合があります。税込の工事込み総額で確認してください。
ノーリツの給湯専用ガス給湯器にはいくらの価格例がありますか?
ノーリツ公式には、給湯専用ガス給湯器(GQ)の税込希望小売価格153,780円~316,030円の掲載例があります。ただし、工事費や現場ごとの追加部材費を含まないメーカー希望小売価格です。
同じ号数のノーリツ給湯器なら工事費も同じですか?
同じ号数でも工事費が同じとは限りません。屋外壁掛け、据置、PS、屋内などの設置方式、配管や排気設備の状態、リモコンや追加部材の有無によって変わります。
見積もりを依頼するときに準備するものは何ですか?
既設給湯器の銘板、型番、リモコン、設置場所、配管接続部が分かる写真を準備すると相談が進みやすくなります。都市ガスかLPガスか、給湯専用か追いだき付きかも伝えてください。
ノーリツ給湯器は10年経過したら必ず交換ですか?
10年経過だけで交換必須とはいえません。ノーリツは家庭用ガス給湯機器の設計上の標準使用期間を製造から10年と案内しています。症状、修理部品の供給状況、今後の使用予定を踏まえ、修理見積もりと交換見積もりを比較すると判断しやすくなります。
屋内設置のノーリツ給湯器で注意することはありますか?
屋内設置や排気筒を伴う機器では、給排気不良が一酸化炭素中毒につながるおそれがあります。排気筒の再使用可否や必要な改修、資格者の施工体制を確認し、異音やすすなどの異常がある場合は使用を続けず相談してください。
交換・修理を決める前に確認したいこと
ノーリツ給湯器の交換費用は、本体価格だけでなくリモコン・標準工事・撤去処分・追加部材を合算した工事込み総額で判断します。公式掲載の給湯専用ガス給湯器には税込希望小売価格153,780円~316,030円の例がありますが、工事費や現場ごとの追加費用は含まれないため、型番と設置状況をそろえた見積もり比較が必要です。
最終的には、現在の型番・使用年数・設置状況・必要機能をそろえ、同じ条件で工事込み総額を比較すると判断しやすくなります。

給湯器・ボイラーの修理・交換を相談する
型番、症状、使用年数、設置場所が分かる写真があると確認が進めやすくなります。

参考にした情報
メーカー・省庁・自治体などの公式情報を中心に確認しています。
- ガス消費機器設置工事監督者 (METI/経済産業省)
https://www.meti.go.jp/information/license/c_text04.html確認内容:製品仕様・交換条件・費用判断に関わる公式情報を確認しました。
- 経済産業省|公式情報
https://www.meti.go.jp/information/license/確認内容:製品仕様・交換条件・費用判断に関わる公式情報を確認しました。
- 経済産業省|公式情報
https://www.meti.go.jp/policy/safety_security/industrial_safety/sangyo/lpgas/anzen_torikumi/file_itakujigyou/202403_hanbaijigyou.pdf確認内容:製品仕様・交換条件・費用判断に関わる公式情報を確認しました。
- 経済産業省|公式情報
https://www.meti.go.jp/policy/safety_security/industrial_safety/sangyo/citygas/aikotobademinaoshitai/use/home/home5.html確認内容:製品仕様・交換条件・費用判断に関わる公式情報を確認しました。
- 経済産業省|公式情報
https://www.meti.go.jp/policy/safety_security/industrial_safety/sangyo/citygas/kouhou/chimney.pdf確認内容:製品仕様・交換条件・費用判断に関わる公式情報を確認しました。
- ガス給湯機器の取替えQ&A | 給湯・バスルーム | ノーリツ
https://www.noritz.co.jp/product/kyutou_bath/gas/retool/qa.html確認内容:製品仕様・交換条件・費用判断に関わる公式情報を確認しました。










