長府製作所の石油給湯器・灯油ボイラーでエラーが出たとき、基本の解除操作はリモコンの運転スイッチを一度「切」にして、再度「入」にする方法です。ただし、リセットは故障を直す操作ではありません。エラーの原因が解消しているときだけ正常運転へ戻る確認操作です。
特に110系は点火できないとき、120系は燃焼途中で火が消えたときに出る代表的な表示です。長府公式では、110について燃料切れ・油タンクへの水混入・油ストレーナー詰まり・送油バルブ閉止を確認し、運転スイッチのOFF/ONで解除、復帰しない・再発する場合は点検修理と案内しています。
何度もリセットするのは避けてください。現行機種の取扱説明書には、点火不良でリセットを約8回繰り返すと130を表示し、利用者側ではリセットできなくなる例があります。エラー番号を消す前に写真を撮り、1回の復帰確認で再発するなら原因確認へ切り替えるのが基本です。
型番によって解除方法や確認項目は異なります。このページでは、長府公式のエラーコード情報と取扱説明書をもとに、「リセットしてよい状態」「押し続けない方がよい状態」「修理か交換か」を順番に整理します。
長府ボイラーのリセット方法は「運転を切って再度入れる」が基本
リモコンにエラーコードが表示されている場合、まずエラー番号をメモまたは写真で残してください。そのうえで、異臭・黒煙・油漏れ・水漏れなどの危険な症状がなく、取扱説明書で利用者による確認が案内されているエラーなら、リモコンの運転スイッチを「切」にしてから再度「入」にします。
- 給湯栓を閉める:お湯を出したまま操作しない。
- エラーコードを記録する:110、120、130など、数字を消す前に写真を撮る。
- 灯油・電源・給水を確認する:灯油残量、送油バルブ、電源プラグ、ブレーカー、給水元栓を見る。
- 危険な症状がなければ運転を「切」→「入」:多くのエラーで基本となる警報解除操作。
- 同じエラーが再発したら繰り返さない:原因確認や点検・修理へ切り替える。
重要:リセットは「故障を直す操作」ではなく、エラー表示を解除して再運転を試す操作です。灯油切れや一時的な振動など、原因が解消していれば復帰することがありますが、点火系・燃焼系・センサー・基板・送油系の不具合が残っていれば同じエラーが再発します。
130が出た場合は、利用者側で解除しようとせず点検へ進んでください。長府公式では再点火防止機能が作動した状態として扱われています。
リセットする前に型番とエラーコードを確認する
「長府ボイラー」と呼ばれていても、石油給湯器には給湯専用、追いだき付き、直圧式、減圧式、エコフィールなど複数のタイプがあります。さらに製造時期やリモコンの種類によって、表示されるエラーコードや解除方法が違う場合があります。
型番は本体の銘板・シールで確認
本体側面や前面などにある銘板から型番を確認します。KIB、KIBF、IB、EHIF、EHKなど、先頭の英数字まで分かると取扱説明書を探しやすくなります。相談するときも「長府のボイラー」だけではなく、型番まで伝えた方が部品や後継機の確認が早くなります。
エラーコードは消す前に写真を撮る
リセットして表示が消えてしまうと、点検時に故障履歴を確認しない限り、利用者側で症状を伝えにくくなります。まずリモコン全体とエラー番号を撮影し、「お湯を出したとき」「追いだき中」「給油後」「地震のあと」など、何をしていたときに止まったかもメモしておくと判断材料になります。

症状別|長府ボイラーはリセットしてよい?110・120・130の見方
1.エラーコードが出ているだけで、異臭や漏れがない
長府製作所の取扱説明書では、エラーコード一覧に利用者が確認できる処置がある場合は、その原因を確認したうえで、リモコンの運転スイッチを「切」→「入」にしてリセットする流れが案内されています。正常に戻り、その後同じエラーが出なければ使用を続けられるケースがあります。
一方、同じエラーが再び出る、運転スイッチを入れても動かない、説明書に載っていないエラーが出る場合は、リセットを続けず点検・修理へ進みます。
2.灯油切れのあとに点火しない
長府の石油給湯器で110・111・112などが出るときは、点火確認時間内に燃焼が確認できなかった状態です。まず灯油タンクに灯油があるか、送油バルブが閉まっていないかを確認します。長府製作所の公式エラーコード情報では、燃料切れだけでなく、油タンクへの水の混入、油ストレーナーの詰まりなども確認項目として挙げられています。
現行のKIB-3867・KIB-4567系などの取扱説明書では、燃料切れをしていた場合は、給油後にリセットを2〜3回行う案内があります。ただしこれはすべての機種に一律で当てはめる手順ではありません。お使いの型番の説明書を優先してください。
何回も押し直すのは避けてください。同じ取扱説明書では、リセットを約8回繰り返すと130を表示し、利用者側でリセットできなくなると案内されています。灯油が入っているのに110系が繰り返す場合は、点火装置・燃焼部・送油系などの点検が必要な可能性があります。
3.120・121・122など、燃焼途中で止まる
120系は、点火はしたものの燃焼途中で失火したときに出る系統のエラーです。灯油残量、送油バルブ、燃料の状態に加え、機種によっては給排気経路の閉塞なども確認項目になります。屋外機なら排気口まわりが雪や物でふさがれていないかを外から確認できますが、カバーを外して内部を触るのは避けてください。
4.地震や強い振動のあとに100が出た
100は感震器が作動したときに出ることがあるエラーです。まず本体が傾いていないか、配管が外れていないか、油漏れや水漏れがないかなど、機器と周囲に異常がないことを確認します。異常がなければ、対象機種では運転スイッチの「切」→「入」で解除できる案内があります。
5.リモコンが通信エラーになった
一部の機種では740・750・760などが通信異常として扱われ、取扱説明書に「電源プラグを5秒以上抜いた後、差し直す」と案内されている例があります。この場合は通常の「切」→「入」と違い、電源側の操作が指定されています。ただし型番によって処置が異なるため、番号だけで自己判断せず説明書を確認してください。
凍結のおそれがある時期は、むやみに電源プラグを抜かないでください。凍結予防装置が働かなくなり、故障が広がるおそれがあります。
6.リモコンがまったく点かない
エラーコード自体が表示されない場合は、まず電源プラグ、屋内ブレーカー、停電の有無を確認します。プラグやブレーカーが正常なのにリモコンが点かない場合は、リモコン・通信線・制御基板など電気系統の点検が必要になることがあります。内部配線を触るのではなく、型番と症状を控えて相談してください。
長府ボイラーでよく確認されるエラーコード
下表は、長府製作所の石油給湯器向け公式エラーコード情報と現行取扱説明書で確認できる代表例です。同じ数字でも機種・世代によって説明が異なる場合があるため、最終判断は型番別の取扱説明書を優先してください。
| コード | 主な意味・状態 | 利用者が確認できる範囲 | リセットの考え方 |
|---|---|---|---|
| 100 | 地震・強い振動などで感震器が作動 | 本体の傾き、油漏れ、水漏れ、周囲の異常 | 異常がなければ「切」→「入」で解除できる機種あり |
| 110 / 111 / 112 | 点火しても燃焼を確認できない | 灯油残量、送油バルブ、燃料切れの有無 | 原因確認後にリセット。再発するなら点検 |
| 120 / 121 / 122 | 燃焼途中で失火 | 灯油残量、送油バルブ、給排気口周辺の閉塞 | 一度復帰しても再発するなら点検 |
| 130 | 点火ミスを規定回数以上繰り返し、再点火防止機能が作動 | 利用者側での解除は行わない | 警報解除できないため点検・修理 |
| 012 | 追いだき異常・長時間追いだき | 浴槽の水位、排水栓、循環口フィルター | 確認後に「切」→「入」。再発なら点検 |
| 032 / 562 / 632 | お湯はり・たし湯・追いだきなどの異常 | 排水栓、水位、循環口フィルター、断水 | 原因確認後にリセット。再発なら点検 |
| 740 / 750 / 760 | リモコン通信異常の例 | 型番別説明書を確認 | 一部機種では電源プラグを5秒以上抜いて差し直す |
| 830 | 灯油残量が少ない警告の例 | 灯油タンクへ給油 | 機種の説明書に従う |
| 888 | 設計標準使用期間相当の経過を知らせる表示の例 | 使用年数・点検時期を確認 | 故障表示ではないが点検を検討 |
古いリモコンでは「1」「E1」「F1」「P0」など、3桁とは異なる表示方式の機種もあります。表示形式だけで故障内容を決めつけず、型番とリモコン表示をセットで確認してください。
リセットしても直らないときは「直前に何があったか」で原因を絞る
リセットを繰り返すより、止まる直前の状況を整理した方が原因に近づきやすくなります。次のように「いつ、何をしたときに止まったか」で分けて考えてください。
給油した直後から点火しない
まず灯油量と送油バルブを確認します。燃料切れ後の再始動は機種によって数回のリセットが案内されることがありますが、何度試しても110系が再発するなら、燃料が本体まで正常に供給されていない、点火できていないなどの可能性があります。利用者が油配管を外したり、ストレーナーを分解したりするのは避けてください。
お湯は出るが追いだきだけできない
給湯側とふろ側で使う部品が異なるため、「蛇口のお湯は出るのに追いだきだけ止まる」ことがあります。012、032、562、632などでは、浴槽の水位、排水栓、循環口フィルター、断水などを確認できる場合があります。それでも戻らなければ、循環ポンプやセンサーなどの点検が必要です。
寒い朝だけ動かない
冬季は給水・給湯配管、追いだき配管、ドレン経路などの凍結が関係することがあります。無理に熱湯をかけるのではなく、取扱説明書の凍結時の処置を優先してください。凍結予防のため電源が必要な機種もあるため、寒冷時に「とりあえずコンセントを抜く」という対応は避けた方が安全です。
運転音が変わった、黒煙・すす・強い灯油臭がある
この場合はリセットを試す場面ではありません。燃焼状態や排気に異常がある可能性があるため使用を止めます。屋内・半屋内設置では換気にも注意し、火気を近づけないでください。点火を何度も試すのではなく、点検を依頼する状態です。
リセットすると動くが、数時間〜数日でまた止まる
一時的に復帰しても同じコードが戻るなら、「リセットで直った」とは言えません。センサーが異常を再検知している、燃料供給が不安定、燃焼状態が安定しない、通信が途切れるなど、原因が残っている可能性があります。エラー履歴、発生頻度、使用年数をまとめて点検相談へ進めます。
リセットせず使用を止めた方がよい症状
- 黒煙、白煙が普段より明らかに多い
- 強い灯油臭、焦げ臭さがある
- 本体や油配管から灯油が漏れている
- 本体や配管から水が大量に漏れている
- 異常な振動音、破裂音、燃焼音がする
- 130など、利用者側で解除できないエラーが出ている
- リセットしても同じエラーがすぐ再発する
- 説明書にないエラーコードが出ている
このような状態で何度も点火操作をすると、故障原因の切り分けが難しくなるだけでなく、状態によっては安全面の問題につながります。黒煙・強い灯油臭・油漏れ・異常燃焼音があるときは「リセットして様子を見る」状態ではありません。燃焼部、バーナー、ノズル、電磁ポンプ、制御基板、油配管などの分解・調整は行わないでください。

修理で済むか、交換まで考えるかの判断目安
エラーが出たからといって、すぐ本体交換とは限りません。使用年数が浅く、原因が特定でき、交換部品が確保できるなら修理で戻せることがあります。一方、10年前後使っていて複数の症状が出ている場合は、修理見積もりだけでなく交換見積もりも同時に取った方が判断しやすくなります。
修理を先に考えやすいケース
- 使用年数が比較的浅い
- 症状が一つに限定されている
- 部品供給が続いている
- 点検で原因がはっきりしている
- 修理後も一定期間使う予定がある
交換も同時に比較したいケース
- 10年前後またはそれ以上使用している
- 点火不良・失火・水漏れなどが重なっている
- 同じエラーが何度も再発する
- 補修部品がない、または高額修理になる
- 888など長期使用の点検時期に関する表示が出ている
「10年」は即交換ではなく、点検と比較を始める目安
長府製作所は、給湯器・ふろがまは5年、10年と長期間使ううちに少しずつ劣化し、10年を過ぎた機器では取り替えも勧めています。また、現行の石油給湯器取扱説明書では、補修用性能部品の保有期間を製造打ち切り後11年としている機種があります。
つまり「10年を超えたら必ず交換」ではありません。ただし、10年前後で110・120系が再発する、水漏れや異音もある、修理部品の確保が難しい場合は、修理費だけでなく本体交換費も同じタイミングで比較するのが現実的です。
交換見積もりでは本体価格だけを見ない
石油給湯器の交換費用は、本体だけでなく、既存機の撤去処分、給水・給湯配管、追いだき配管、灯油配管、リモコン、排気、基礎や架台などで変わります。現在の長府製品から別メーカーへ替える場合も、設置方式と能力、追いだきの有無、直圧・減圧の違いを確認してから比較してください。

相談前に伝えると話が早い5つの情報
- 長府ボイラーの型番:本体銘板にあるKIB・KIBF・IBなどの英数字。
- エラーコード:110、120、130など。リセット前の写真があると確実。
- 症状:お湯が出ない、追いだきだけできない、途中で止まる、リモコンが点かないなど。
- 使用年数:設置時期が不明なら製造年や住宅の築年数から分かる範囲で伝える。
- 直前の出来事:灯油切れ、給油、地震、停電、断水、凍結、積雪など。
「リセットしたら一度だけ動いた」「朝は止まるが昼は動く」「給湯はできるが追いだきはできない」といった情報も大切です。症状を細かく伝えるほど、修理が必要な部位や交換の可能性を絞りやすくなります。
長府製作所の公式情報で確認する方法
型番ごとの操作は、長府製作所の公式サポートで確認できます。検索結果だけを見て別機種の操作を真似するのではなく、エラー番号と型番を合わせて確認するのが確実です。
この記事は一般的な確認手順を整理したもので、個別機種の取扱説明書に代わるものではありません。エラーコードやリセット方法が異なる場合は、お使いの機種の説明書を優先してください。
長府ボイラーのリセット・故障について相談する
リセットしても同じエラーが戻る、110・120系が繰り返す、130で停止した、10年前後使っていて修理か交換か迷っている場合は、型番とエラーコードを確認してご相談ください。

「型番」「エラー番号」「リセット後に再発するか」「使用年数」「本体と設置場所の写真」が分かると、確認がスムーズです。黒煙、強い灯油臭、油漏れなどがある場合は運転を止めた状態でご相談ください。
長府ボイラーのリセット方法でよくある質問
長府ボイラーの基本的なリセット方法は?
エラーコードを記録し、灯油・電源・給水など取扱説明書で案内されている確認を行ったうえで、リモコンの運転スイッチを一度「切」にしてから再度「入」にするのが基本です。同じエラーが再発する場合は、リセットを繰り返さず点検へ切り替えてください。
コンセントを抜けば長府ボイラーはリセットできますか?
通常のエラー解除はリモコンの運転スイッチ「切」→「入」が基本です。一部の通信異常では電源プラグを5秒以上抜いて差し直す案内がある機種もありますが、すべてのエラーで行う操作ではありません。凍結のおそれがある時期は、凍結予防装置のため電源を抜かないよう案内される場合があります。
長府ボイラーの110エラーは何ですか?
110は、点火確認時間内に燃焼が確認できない状態を示す代表的なエラーです。灯油切れ、送油バルブの閉止、燃料側の問題などを確認し、復帰しない、または再発する場合は点検・修理が必要です。
長府ボイラーの120エラーは何ですか?
120は燃焼途中の失火を示す代表的なエラーです。灯油残量や送油バルブ、機種によっては給排気経路の状態などを確認します。一度リセットで戻っても再発する場合は、燃焼系や送油系を含めた点検を依頼してください。
130エラーは自分で解除できますか?
長府製作所の公式エラーコード情報では、130は点火ミスを規定回数以上繰り返して再点火防止機能が作動した状態で、警報解除できない案内になっています。リセットを繰り返さず、点検・修理を依頼してください。
灯油切れ後は何回リセットしても大丈夫ですか?
機種によって異なります。現行のKIB-3867・KIB-4567系などの取扱説明書では、燃料切れ後に給油した場合はリセットを2〜3回行う案内があり、約8回繰り返すと130を表示して利用者側でリセットできなくなるとされています。必ず型番別の説明書を優先してください。
888が出たら故障ですか?
機種によっては、888は設計標準使用期間相当の経過を知らせる表示で、故障そのものではありません。ただし長期間使用した機器の点検時期を知らせる意味があるため、使用年数を確認し、点検や今後の交換計画を考えるきっかけにしてください。
10年以上使っている長府ボイラーは修理より交換ですか?
10年以上だから必ず交換とは限りません。ただし長府製作所も10年近く使用した給湯器・ふろがまでは経年劣化による不具合が出始めると案内しています。高額修理、再発、部品供給終了などが重なる場合は、修理見積もりと交換見積もりを比べるのが現実的です。
まとめ|長府ボイラーは「1回リセットして再発するか」を見る
長府ボイラーのエラー解除は、基本的にリモコンの運転スイッチを「切」→「入」にする方法です。ただし、先にエラーコードを記録し、灯油残量、送油バルブ、電源、給水、浴槽まわりなど、コードに応じた確認を行うことが大切です。
110系は点火不良、120系は途中失火、130は再点火防止機能の作動が代表的な意味です。130のように利用者側では解除できないエラーもあります。灯油切れ後についても、機種によってリセット回数の案内があるため、何度もやみくもに操作しないでください。
リセット後に同じエラーが戻る、黒煙・灯油臭・油漏れ・水漏れがある、10年前後使っていて不具合が重なっている場合は、修理と交換を同時に比較する段階です。「何回押せば直るか」ではなく「なぜ再発するか」へ判断を切り替えるのが大切です。型番、エラーコード、使用年数、写真をそろえて相談すると判断が早くなります。



