ノーリツ給湯器のエラー111は、燃料が十分に供給されていない、または給湯器側に不具合があるなどの理由で、点火できなかったときに表示されます。111だけで点火装置の故障と断定したり、すぐに本体交換が必要と判断したりすることはできません。
最初にガス臭がないことを確認し、そのうえでガスコンロなど別のガス機器が使えるかを調べます。すべてのガス機器が使えない場合はガス供給側を、コンロは使えるのに給湯器だけ111が出る場合は給湯器側の点検・修理を優先してください。
まず確認したい結論
エラー111は「点火できなかった」ことを示す表示です。ガス臭がなければ、まずガスコンロが点火するか確認してください。コンロも使えない場合はガスメーターの遮断やガス供給を確認し、コンロが使える場合は給湯器側の不具合が考えられるため、型番を控えてノーリツへ修理を依頼します。ガス臭がある場合は復帰操作や点火確認をせず、火気と電気スイッチを避けてガス事業者へ連絡してください。
ノーリツ給湯器のエラー111は「点火できなかった」ときの表示
ノーリツのガス給湯器に表示されるエラー111は、給湯運転を始めようとしたものの、正常に点火できなかった状態を示します。蛇口を開いても水のまま、お湯になりかけてすぐ水に戻るといった症状とともに表示されることがあります。
原因は一つではありません。ガスの供給が一時的に止まっている場合もあれば、給湯器内部の点火・燃焼に関係する部品に不具合が起きている場合もあります。したがって、111は点火装置の故障を直接特定する番号ではありません。表示だけを見て部品交換や給湯器本体の交換が必要だと断定しないことが大切です。
判断の分かれ目は、給湯器以外のガス機器が使えるかどうかです。ガスコンロなども使えなければ、給湯器単体の故障ではなく、ガスメーターの遮断や供給停止、元栓の状態などを先に確認します。ほかのガス機器が正常に使えるのに給湯器だけ点火しない場合は、給湯器側の点検が必要です。
先に結論
ガス臭がないことを確かめてからガスコンロを確認し、コンロも使えなければガス供給側、コンロが使えれば給湯器側へと原因を切り分けます。給湯器側と判断できる場合は、無理に復旧を繰り返さず、ノーリツへ修理を依頼してください。
最初にガス臭と周囲の異常を確認する
コンロを点火したりリモコンを操作したりする前に、給湯器やガスメーター、ガスコンロの周囲でガス臭がしないか確認してください。異臭、異音、煙、すす、機器の変形など、普段と違う様子がある場合も使用を中止します。
ガス臭があるときは、エラーの解除やガスメーターの復帰操作をしないでください。
機器を点火せず、ライターやたばこなどの火気を使わないでください。換気扇や照明を含め、室内の電気スイッチやコンセントにも触れません。安全にできる範囲でガス栓を閉め、窓や戸を手で開けて換気し、屋外など安全な場所から契約中のガス事業者へ連絡します。どの栓か分からない場合や、近づくことに危険を感じる場合は無理に操作しないでください。
ガス臭がなく、煙や機器の損傷も見当たらない場合に限り、次の切り分けに進みます。賃貸住宅や集合住宅では、建物全体のガス供給に関する案内が出ていないかも確認すると、原因を早く把握できることがあります。
確認の中心は「ガスコンロが使えるか」
安全上の問題がないことを確認したら、ガスコンロなど、普段から正常に使用している別のガス機器が点火するかを調べます。この確認で、住宅へのガス供給そのものに問題があるのか、給湯器だけに問題があるのかを大きく分けられます。
| 確認結果 | 考えられる状況 | 次の行動 |
|---|---|---|
| コンロなども使えない | ガスメーターの遮断、供給停止、元栓の状態など | ガス供給側を確認する |
| コンロは使える | 給湯器側の点火・燃焼に関係する不具合など | 使用を控えてノーリツへ修理を依頼する |
| ほかにガス機器がない、判断できない | 家庭内での切り分けが難しい | ガス事業者に供給状況を確認し、問題がなければノーリツへ相談する |
コンロが点火しない場合でも、コンロ自体の電池切れや個別の不具合である可能性は残ります。コンロの表示や電池交換サインなど、普段と異なる状態があれば、その点も考慮してください。無理に何度も点火する必要はありません。
オール電化の調理機器を使用しているなど、給湯器以外に確認できるガス機器がない家庭では、この方法だけで原因を判断できません。契約中のガス事業者へ供給停止やガスメーター遮断の有無を確認し、ガス供給に問題がないと分かった段階でノーリツへ相談するのが確実です。
コンロも使えない場合はガス供給側を確認する
給湯器だけでなく、ガスコンロなどすべてのガス機器が使えない場合は、給湯器の分解や修理を考える前にガス供給側を確認します。ガス料金や地域工事に伴う供給停止、災害後の遮断、ガスメーターの安全機能の作動など、住宅にガスが届いていないことで111が表示されることがあります。
ガスの元栓と供給状況を確認する
給湯器のガス元栓が閉まっていないかを確認します。ただし、どれが給湯器のガス元栓か分からない場合や、固くて動かない場合は操作しないでください。工具を使って回す、配管の接続部を緩める、カバーを外して内部を確認するといった行為は危険です。
契約中のガス事業者から供給停止の案内が出ていないか、近隣や建物内で同様の状況が起きていないかも確認します。料金や契約に起因する停止が疑われる場合は、ガス事業者の案内に従ってください。
ガスメーターが遮断していないか確認する
ガスメーターは、地震やガスの異常使用などを検知した際に安全のためガスを遮断することがあります。表示内容やランプの状態は契約先やメーターによって異なるため、メーターに記載された案内またはガス事業者の手順に従います。
復帰操作をしてよいのは、ガス臭がなく、ガス機器を停止し、配管や機器に異常が見当たらない場合に限ります。復帰できない、復帰後に再び遮断する、手順が分からないという場合は、操作を繰り返さずガス事業者へ連絡してください。
ガス供給が正常に戻ったあと、取扱説明書に沿って給湯器を運転し、111が再表示されないか確認します。供給が戻っても点火しない場合は、給湯器側の不具合が残っている可能性があるため、修理相談へ進みます。
コンロは使えるのに111が出る場合は修理を依頼する
ガスコンロが正常に使え、給湯器のガス元栓にも問題が見当たらないのに111が出る場合は、住宅へのガス供給よりも給湯器側の不具合が疑われます。ノーリツの案内でも、ほかのガス機器が使える場合は給湯器の修理対応が必要とされています。
点火に関係する原因は、利用者が表示だけで特定できるものではありません。内部の点火・燃焼関連部品だけでなく、制御、電気系統、給排気を含む複数の状態を技術者が確認して判断します。前面カバーを外す、電極を磨く、配線を触る、ガス配管を調整するといった作業はしないでください。
ガス機器の分解、ガス・電気・配管に関する作業には、専門的な知識や資格が必要になるものがあります。誤った作業はガス漏れ、不完全燃焼、感電、漏水などにつながるおそれがあるため、DIYの対象にはできません。
修理依頼の目安
コンロが使えるのに111が消えない、一度使えても同じ表示を繰り返す、運転中に異音や異臭があるといった場合は、給湯器の使用を控えてノーリツへ点検・修理を依頼します。エラーが一時的に消えても、再発しているなら正常に戻ったとは判断しないでください。
リモコンの入れ直しは原因を直す操作ではない
リモコンの運転スイッチをいったん切り、再度入れるとエラー表示が消える場合があります。ただし、これは表示や運転状態をリセットする操作であり、ガス供給不足や部品不具合そのものを修理する操作ではありません。
ガス臭や機器の損傷がなく、ガス供給が正常であることを確認できた場合は、使用中の機種の取扱説明書に記載された方法で一度だけ運転をやり直し、状態を見ることはできます。機種によって案内や操作が異なる可能性があるため、すべてのノーリツ給湯器に共通する独自の解除手順があるとは考えないでください。
111が再表示されたら、リセットを繰り返さず修理相談へ進むのが安全です。電源プラグの抜き差し、ブレーカーの操作、ガス栓の開閉を何度も繰り返して復旧を試みると、原因が解消しないまま点火動作だけを反復することになります。
また、エラーが出たり出なかったりする場合も、修理依頼時には重要な情報になります。「朝だけ出る」「給湯開始時に出る」「一度止めると使える」といった発生状況をメモしておくと、点検が進みやすくなります。
地震のあとに111が表示されたときの対応
地震後は、マイコンメーターが揺れを検知してガスを遮断し、その結果として給湯器が点火できず111を表示することがあります。この場合も、最初にガス臭や機器・配管周辺の異常がないか確認することが優先です。
ガス臭、配管のずれ、給湯器の変形や落下、周辺設備の破損などがある場合は、給湯器やガスメーターを操作しないでください。安全な場所へ移動し、ガス事業者や建物の管理者へ連絡します。見た目に異常がなくても、大きな揺れのあとで安全性を判断できない場合は、自己判断で復帰させないほうが安心です。
異常がなく、ガスメーターの遮断だけが確認できた場合は、ガス事業者が示す復帰手順に従います。復帰後にコンロが使えるようになっても、給湯器で111が再発する場合は給湯器側の点検が必要です。「地震後だからメーター遮断だけ」と決めつけず、復帰後の再発有無まで確認してください。
修理相談の前に型番・症状・設置状況を控える
ノーリツへ相談するときは、給湯器本体の型番と、エラーが発生した状況を伝えます。型番は一般に本体外装の銘板に記載されていますが、設置位置が高い、足場が不安定、狭い場所に入らなければ見えないといった場合は、無理に確認しないでください。
屋外から安全に撮影できる場合は、銘板、給湯器全体、配管カバーを含む周囲の設置状況、リモコンの111表示を写真に残しておくと、修理や交換の事前確認に役立ちます。ただし、ガス臭がある場所へ撮影のために近づいたり、機器のカバーを外したりしてはいけません。
相談時に用意しておきたい情報
- 給湯器本体の型番と、確認できれば製造に関する表示
- リモコンに表示された番号が111であること
- ガスコンロなど、ほかのガス機器が使えるか
- いつから、どのような操作をしたときに表示されるか
- エラーが常時出るか、いったん消えて再発するか
- 地震、停電、ガス供給停止などの直後ではないか
- 戸建て・集合住宅の別や、給湯器周辺を安全に確認できる範囲の設置状況
賃貸住宅では、入居者が直接修理を手配する前に、管理会社や貸主への連絡が必要な場合があります。費用負担や指定窓口を確認してから依頼してください。集合住宅の共用部に設置されている場合も、扉や設備を勝手に外さず、管理者の案内に従います。
エラー111は即交換ではなく、点検結果から判断する
エラー111が出たからといって、給湯器をただちに交換しなければならないわけではありません。まずは修理診断を受け、故障箇所、修理の可否、見積額を確認します。修理可能で、使用年数やほかの部位の状態にも大きな問題がなければ、部品修理で継続使用できる場合があります。
一方で、長期間使用している、同じエラーを繰り返している、複数の不具合がある、必要な部品を確保できない、修理見積もりと本体交換の費用差が小さいといった場合は、交換も検討対象になります。ノーリツでも、点検結果や部品の保有状況によっては修理ではなく交換の提案になることがあります。
訪問点検では、作業を始める前に点検・修理費用の見積もりと作業内容を確認し、納得したうえで承諾してください。点検した結果、交換を選ぶ場合も、その場で急いで決めるのではなく、現在の給湯器の機能と設置条件を整理することが重要です。
ノーリツの現行機種へ交換するときに確認すること
交換機種は、外観や型番の数字だけでは決められません。給湯専用、ふろ給湯、暖房機能の有無といった用途のほか、能力、ガス種、設置方式、排気方法、配管、リモコン、設置スペースなどを確認する必要があります。既設機と同じノーリツ製品への交換でも、現在の設置条件に適合する現行機種を選定します。
そのため、交換を視野に入れる場合も、型番と設置条件の確認が先です。安全に撮影できる範囲の写真があれば事前確認に利用し、最終的には現地調査で施工可否を判断してもらいます。給湯器本体だけでなく、必要なリモコンや関連部材、既設機の撤去、施工範囲を含む見積もりかも確認すると、修理と交換を比較しやすくなります。
ガス供給に問題がなければ、111を放置して使い続けず、まずノーリツの修理窓口へ相談することが基本です。そのうえで点検結果、使用年数、部品の状況、再発の有無、見積もりを踏まえ、修理か現行機種への交換かを判断してください。
あわせて確認したい関連記事

設置タイプ別の工事費込み価格も確認
壁掛け、据え置き、マンションPS設置では交換できる機種や工事内容が異なります。既設給湯器に近い設置タイプを確認してください。
相談前に型番と設置写真を確認
本体全体、型番シール、リモコン、本体下の配管、設置スペースを撮影しておくと、修理か交換か、後継機や工事条件を確認しやすくなります。

無理な分解や自己修理はしない
ガス、水道、電気、排気に関わる内部作業は無理に行わず、異臭、ガス臭、水漏れ、異常燃焼などがある場合は使用を止めて専門業者へ相談してください。
相談から交換までの流れ
型番と設置状況を確認したうえで、交換機種・工事条件・費用を確認し、日程を調整して工事へ進みます。

ノーリツ ガス給湯器 エラー 111でよくある質問
エラー111はリモコンを入れ直せば直りますか?
運転スイッチを入れ直すと表示が消える場合はありますが、ガス供給不足や部品不具合の原因が直ったとは限りません。ガス臭や機器の異常がなく、ガス供給も正常であることを確認したうえで、使用機種の取扱説明書に従って一度運転をやり直してください。111が再表示された場合は操作を繰り返さず、ノーリツへ修理を依頼します。
ガスコンロも使えない場合は給湯器の故障ですか?
給湯器だけの故障とは限りません。ガスメーターの遮断、ガス供給停止、元栓の状態などにより、住宅内のすべてのガス機器が使えなくなっている可能性があります。ガス臭がないことを確認し、ガスメーターの表示やガス事業者からの案内を確認してください。復帰できない場合や再び遮断する場合は、ガス事業者へ連絡します。
地震のあとに111が出た場合は何を確認しますか?
地震後はマイコンメーターがガスを遮断し、給湯器が点火できず111を表示することがあります。まずガス臭、給湯器や配管の変形・損傷などがないか確認してください。異常があれば操作せずガス事業者などへ連絡します。異常がなくメーター遮断だけの場合は、契約中のガス事業者が示す復帰手順に従ってください。復帰後も111が出る場合は給湯器の点検が必要です。
ガス臭があるときにガスメーターを復帰してもよいですか?
復帰操作をしてはいけません。給湯器やコンロを点火せず、火気を避け、換気扇・照明などの電気スイッチにも触れないでください。安全にできる範囲でガス栓を閉め、窓や戸を手で開けて換気し、安全な場所から契約中のガス事業者へ連絡します。危険を感じる場合はガス設備へ近づかないでください。
エラー111が出た給湯器は修理と交換のどちらがよいですか?
111だけで即交換とは判断できないため、まず修理診断を受けます。故障箇所、修理見積もり、使用年数、部品の保有状況、再発の有無を確認してください。長期間使用している場合や部品を確保できない場合、複数の不具合がある場合は交換が提案されることがあります。交換時は既設機の型番と設置条件を確認し、適合するノーリツの現行機種を選定します。
まとめ
ノーリツ給湯器のエラー111は、ガス供給不足または給湯器側の不具合などにより、点火できなかったときの表示です。ガス臭がなければ、最初にガスコンロが使えるかを確認してください。
コンロも使えない場合はガスメーターやガス供給を確認し、コンロが使える場合はノーリツへ修理を依頼します。修理か交換かは111だけで決めず、型番・設置条件を確認したうえで、点検結果、使用年数、部品状況、見積もりから判断しましょう。

給湯器の修理・交換を相談する
現在の型番、表示内容、症状、設置場所が分かる写真があると確認が進めやすくなります。

参考にした公式情報
確認日:2026-08-21。仕様・操作・価格・制度は機種や時期によって変わるため、詳細は各公式ページをご確認ください。











