ガス給湯器に「901」が表示されても、すべてのメーカーで同じ燃焼異常を示すとは限りません。リンナイでは給湯側の給気・排気の閉塞異常、ノーリツでは本体内部にある燃焼系統部品の不具合として案内されており、メーカー名と型番を確認して判断する必要があります。
まずガス臭、焦げたような臭い、すす、異音、頭痛や吐き気などがないか確認してください。異常がなければ屋外の給気口・排気口周辺を目視し、養生シートや雪などの明らかな塞がりがないかを確認します。閉塞が見当たらない場合や901が再表示される場合は、リセットを繰り返さず修理を依頼しましょう。使用開始から10年程度たっている給湯器は、修理見積もりと併せて交換も検討する時期です。
まず確認したい結論
901は全メーカー共通のエラーではありません。ガス臭・異臭・すすなどがあれば直ちに使用を中止し、異常がなければメーカー名と型番、給排気口周辺の閉塞を確認してください。閉塞がない、取り除けない、再表示する場合は修理が必要です。使用10年程度が経過している場合は交換との比較も行いましょう。
901が出たら、最初に安全上の異常を確認する
リモコンに901が表示されたときは、エラーを消す操作より先に周囲の安全を確認します。給湯器はガスを燃焼させる機器であり、臭いやすすを伴っている状態で運転を続けるべきではありません。
ガス臭、焦げたような臭い、煙、すす、普段と異なる大きな音がある場合は、給湯器の使用を直ちに中止してください。ガス臭がするときは火気を消し、安全に操作できる場合はガス栓を閉め、窓を開けて換気したうえでガス事業者へ連絡します。着火につながる操作は避けてください。
頭痛、吐き気、めまい、気分不良を感じた場合も、その場で原因を確かめようとせず、使用を止めて新鮮な空気のある場所へ移動してください。症状が続く、または強い場合は医療機関などへ相談します。
臭い、すす、煙、体調不良がなければ、給湯器の運転を止めた状態で次の確認へ進みます。なお、901が一度消えたとしても、異臭やすすがあった給湯器を自己判断で再使用するのは避けてください。
ガス給湯器の901は全メーカー共通の燃焼異常ではない
「901=どの給湯器でも同じ故障」とは判断できません。同じ3桁の表示でも、メーカーや機種によってエラーの定義や案内される対処が異なるためです。
| メーカー | 901の公式な案内 | 判断のポイント |
|---|---|---|
| リンナイ | 給湯側の給気・排気閉塞異常 | 給排気口周辺の閉塞だけでなく、ファンモーターや電装ユニットなどが原因候補になる |
| ノーリツ | 本体内部の燃焼系統部品の不具合 | 利用者による内部処置ではなく、修理が必要と案内されている |
| その他のメーカー・機種 | この番号だけでは特定できない | 本体型番に対応する取扱説明書やメーカー窓口の案内を確認する |
リンナイの901に「閉塞」という言葉が含まれていても、外側の排気口に物が詰まっているだけとは限りません。外から見える範囲に問題がなくても、送風や制御に関係する部品の点検が必要になることがあります。一方、ノーリツでは本体内部の燃焼系統部品の不具合とされているため、外側を確認しただけで使用可能とは判断できません。
そのため、メーカー不明のままインターネット上の解除方法を試すのではなく、メーカー名と型番を確認することが重要です。
メーカー名と給湯器本体の型番を確認する
修理や取扱説明書の確認に必要なのは、原則として給湯器本体のメーカー名と型番です。リモコンにも型番が記載されていることがありますが、リモコン型番と給湯器本体型番は同じとは限りません。
本体の正面や側面などに貼られた銘板を、地上から安全に見られる範囲で確認してください。銘板には型式、品名、製造番号など複数の情報が記載されている場合があります。文字を読み取りにくい場合は、無理に近づいたり高所へ上ったりせず、スマートフォンなどで拡大できる写真を撮っておくと修理相談がしやすくなります。
- 給湯器本体のメーカー名と型番
- リモコンに表示された「901」の写真
- エラーが出た日時と、給湯・追いだきなど使用していた機能
- 異臭、すす、異音、煙の有無
- 使用年数、または設置したおおよその時期
賃貸住宅や集合住宅で本体を確認しにくい場合は、室内から危険な場所へ出ようとせず、管理会社や貸主へ連絡してください。型番が分からなくても、リモコン表示と設置状況の写真があれば確認を進められることがあります。
利用者が確認できるのは給排気口の「外側」まで
安全上の異常がなく、本体を地上などから無理なく確認できる場合は、給気口・排気口または給排気トップの周辺を目視します。確認する位置は機種や設置方法によって異なるため、本体の取扱説明書に図があれば、その位置を優先してください。
目視する内容
工事中の養生シート、ビニール、落ち葉、段ボール、積雪などが給排気部分を覆っていないかを確認します。台風や強風、大雪の後、外壁工事や塗装工事の最中にエラーが出た場合は、周辺環境の変化も伝えると原因の切り分けに役立ちます。
明らかなシートや物が給排気口の前に置かれており、地上から安全に移動できる場合は、給湯器に触れない範囲で周囲を空けます。ただし、給排気口の奥へ手や棒を入れたり、部品を外したりしてはいけません。高所にある機器、足場の悪い場所、凍結して滑りやすい場所では確認そのものを中止してください。
確認後の運転は取扱説明書に従う
外側の明らかな閉塞がなくなり、異臭・すす・異音もない場合は、その型番の取扱説明書に復帰操作が明記されているときに限り、記載された手順で確認します。機種を確認しないまま電源プラグの抜き差しやガス栓操作を繰り返すことは避けてください。
復帰しても901が再表示された場合は使用を止めます。表示が消えることと、燃焼や給排気に関係する原因が解消していることは同じではありません。何度も再運転して様子を見るのではなく、点検を依頼する段階です。
外から見える閉塞物がない場合は、利用者が追加で調べられる範囲ではありません。本体内部の送風部品、燃焼部品、制御部品などは修理担当者による点検が必要です。
分解、内部清掃、部品調整は自分で行わない
901の原因を確かめるために、本体カバーを外す、内部のほこりやすすを清掃する、配線を差し直す、燃焼部品を調整するといった作業をしてはいけません。ガス、電気、給排気、給水などに関わる機器であり、誤った作業はガス漏れ、不完全な燃焼、漏水、感電、故障拡大につながります。
また、排気口へ掃除道具や圧縮空気を差し込む、熱湯をかけて雪や凍結を解かす、給排気部品を取り外すといった対応も避けてください。外観上は元に戻せたように見えても、部品の変形や内部への水の侵入を招く可能性があります。
利用者が行う範囲は、運転停止、安全確認、メーカーと型番の確認、給排気口周辺の目視、外側にある明らかな障害物を安全に移動するところまでです。本体内部へ手を加える段階は修理依頼の範囲と考えてください。
901が消えない・繰り返す場合は修理を依頼する
給排気口の外側に閉塞が見当たらない場合、閉塞物を安全に取り除けない場合、または取扱説明書に沿った確認後も901が再表示される場合は、メーカー修理窓口、設置した事業者、ガス機器を扱う修理事業者へ相談します。
特に、次の状況では使用を再開せず、早めの点検が必要です。
- 初めて901が出たが、外側に原因らしい閉塞が見当たらない
- 一度表示が消えても、給湯を使うと再び901になる
- お湯の温度が安定しない、途中で水になるなど別の不調もある
- 運転時に以前とは違う音や臭いがする
- 本体や排気口周辺にすす、変色、損傷が見える
- 外壁工事や大雪の後から表示されるようになった
リンナイ機器では、外側の閉塞以外にファンモーターや電装ユニットなども原因候補とされます。ノーリツ機器では燃焼系統部品の不具合として修理が案内されています。どちらも、番号だけを見て利用者が故障部品を決められるものではありません。
修理相談では、エラー番号だけでなく型番、設置時期、再現条件を伝えます。「シャワーを数分使うと出る」「台所と浴室の両方で出る」「雨や雪の後に出た」など、分かる範囲の経緯があると点検が進めやすくなります。ただし、再現条件を調べるために何度も運転する必要はありません。
修理と交換を判断する目安
設置から年数が浅く、ほかに不具合がなく、修理部品が確保できる場合は、まず点検と修理見積もりを取るのが一般的です。一方、一般家庭用のガス給湯器を10年程度使用している場合は、修理だけでなく本体交換も同時に検討します。
使用10年程度は「直せない」と決める線ではなく、修理後もほかの経年部品が故障する可能性を含めて比較する時期です。修理費だけで即決せず、製造年、部品供給の状況、過去の修理歴、ほかの症状、希望する使用年数を合わせて判断します。
| 状況 | 検討の方向 | 確認したい点 |
|---|---|---|
| 設置から年数が浅く、初めての不具合 | 修理を優先して見積もる | 保証の有無、故障箇所、修理後の見通し |
| 10年程度使用している | 修理と交換を比較する | 修理費、部品供給、過去の不具合、交換後に必要な機能 |
| 901以外の不調も繰り返している | 交換を含めて検討する | 温度の不安定、異音、漏水、リモコン不調などの有無 |
| 部品供給が終了している、または修理困難 | 交換を検討する | 既設機器と設置条件に合う後継機 |
交換を検討するときは、同じメーカーにすることだけで判断せず、現在の号数、給湯専用か追いだき対応か、設置方式、排気条件、リモコン、配管の状態などを確認します。機器本体だけを見て選ぶと設置できないことがあるため、現場条件の確認が必要です。
また、急いでいる場合でも、901が出た給湯器を使い続けながら交換日を待つことは避けてください。点検担当者が使用可能と判断するまでは停止しておくのが安全です。
修理・交換相談の前に写真と設置条件をそろえる
電話やオンラインで相談する際は、必要な情報を先にそろえておくと、修理手配と交換見積もりのどちらが適切かを判断しやすくなります。無理に詳しい寸法を測る必要はありませんが、安全な位置から写真を撮れる場合は準備しておきましょう。
- 本体全体と銘板の写真
- 901が表示されたリモコンの写真
- 本体周辺が分かる少し引いた写真
- 給気口・排気口周辺の状況が分かる写真
- 戸建て・集合住宅、壁掛けなど分かる範囲の設置状況
- 使用年数と、過去に修理したことがあるか
- 希望する対応時期と、現在お湯が使えるかどうか
集合住宅では、共用廊下や専用スペースに設置されていることがあります。管理規約、作業可能時間、管理会社への申請が必要になる場合もあるため、交換時は確認が必要です。高所や狭い場所にある機器は、自分で接近して撮影せず、設置場所を言葉で伝えて現地確認を依頼してください。
901への対応は、まず安全確認を行い、メーカーと型番を特定し、給排気口の外側を目視する順番です。明らかな閉塞がない、取り除けない、表示を繰り返す場合は修理へ進み、使用10年程度であれば交換見積もりも併せて取ると判断しやすくなります。
あわせて確認したい関連記事

設置タイプ別の工事費込み価格も確認
壁掛け、据え置き、マンションPS設置では交換できる機種や工事内容が異なります。既設給湯器に近い設置タイプを確認してください。
相談前に型番と設置写真を確認
本体全体、型番シール、リモコン、本体下の配管、設置スペースを撮影しておくと、修理か交換か、後継機や工事条件を確認しやすくなります。

無理な分解や自己修理はしない
ガス、水道、電気、排気に関わる内部作業は無理に行わず、異臭、ガス臭、水漏れ、異常燃焼などがある場合は使用を止めて専門業者へ相談してください。
相談から交換までの流れ
型番と設置状況を確認したうえで、交換機種・工事条件・費用を確認し、日程を調整して工事へ進みます。

ガス給湯器 901 エラーでよくある質問
901はリセットして使い続けてもよいですか?
リセットを繰り返して使い続けるのは避けてください。901の意味や復帰操作はメーカー・機種によって異なります。ガス臭、異臭、すす、異音があれば直ちに使用を中止します。異常がなく、外側の明らかな閉塞を安全に取り除けた場合でも、本体型番の取扱説明書に復帰操作が記載されているときだけ、その手順に従って確認してください。901が再表示されたら使用を止めて修理を依頼します。
給排気口はどこまで自分で確認できますか?
地上など安全な場所から、給気口・排気口または給排気トップの周辺を目視する範囲までです。養生シート、ビニール、落ち葉、雪などが外側を覆っていないか確認します。本体カバーを外す、奥へ手や道具を入れる、部品を取り外す、内部を清掃するといった作業は行わないでください。高所や足場の悪い場所では確認せず、事業者へ依頼しましょう。
901が出たらガス栓を閉めるべきですか?
ガス臭がする場合は火気を消し、安全に操作できる場合はガス栓を閉め、窓を開けて換気したうえでガス事業者へ連絡してください。ガス臭がなくても、焦げたような臭い、煙、すす、異音、気分不良がある場合は使用を中止します。異常がない場合のガス栓操作や復帰方法は機種ごとに異なるため、取扱説明書やメーカーの案内を優先してください。
使用10年以上なら修理と交換のどちらを選ぶべきですか?
10年以上という年数だけで交換に決まるわけではありませんが、修理と交換を比較する時期です。故障箇所と修理費、部品供給、過去の修理歴、ほかの不調、今後希望する使用年数を確認します。修理しても別の経年部品が故障する可能性があるため、修理見積もりと交換見積もりを併せて取り、総合的に判断してください。
901の修理はどこへ依頼すればよいですか?
給湯器メーカーの修理窓口、設置した事業者、またはガス機器を扱う修理事業者へ相談します。賃貸住宅では、先に管理会社や貸主へ連絡してください。相談時には本体のメーカー名・型番、901表示の写真、使用年数、異臭やすすの有無、エラーが出る状況を伝えると確認が進めやすくなります。ガス臭がする場合は通常の修理相談より先にガス事業者へ連絡してください。
まとめ
ガス給湯器の901は全メーカー共通の意味ではありません。リンナイでは給湯側の給気・排気閉塞異常、ノーリツでは燃焼系統部品の不具合として案内されるため、最初にメーカー名と本体型番を確認してください。
ガス臭・異臭・すす・異音があれば使用を中止し、異常がなければ給排気口の外側を目視します。閉塞がない、取り除けない、901が再表示される場合は修理を依頼し、使用10年程度なら本体交換との比較も行いましょう。

給湯器の修理・交換を相談する
現在の型番、表示内容、症状、設置場所が分かる写真があると確認が進めやすくなります。

参考にした公式情報
確認日:2026-08-21。仕様・操作・価格・制度は機種や時期によって変わるため、詳細は各公式ページをご確認ください。











