リンナイのガス給湯器が点火しないときは、まず異臭・異音・水漏れがないかを確認し、問題がなければリモコンのエラー表示を見ます。エラー「11」は点火不良を示し、給湯器の故障だけでなく、ガス栓の閉止やガス供給の停止、台風・大雨の影響でも表示されることがあります。
次に、ガスコンロなどほかのガス機器が使えるかを確認すると、給湯器側の不具合か、建物全体のガス供給側の問題かを切り分けやすくなります。分解、外装カバーの取り外し、ガス・電気・配管部分の調整は行わず、改善しない場合や点火不良を繰り返す場合は点検・修理を依頼してください。
まず確認したい結論
異臭・異音・水漏れがあれば直ちに使用を中止します。異常がなければ、①リモコンのエラー表示、②ほかのガス機器、③給湯器のガス栓、④災害・悪天候の影響、の順に確認してください。エラー「11」は点火不良です。ほかのガス機器も使えない場合はガス会社、給湯器だけ使えない場合や再発する場合はリンナイまたは給湯器の修理業者への相談が目安です。
最初に、使用を続けてよい状態か確認する
お湯が出ないと気づいたら、再点火を繰り返す前に周囲の状態を確認してください。リンナイのガス給湯器が点火しない原因には、ガス供給の一時的な停止や悪天候の影響もありますが、燃焼部品や安全装置などの不具合が隠れていることもあります。
ガス臭い、焦げ臭い、異常な音がする、水が漏れている、点火と消火を繰り返す場合は、直ちに使用を中止してください。ガス臭があるときは火を使わず、照明、換気扇、コンセントなどの電気スイッチにも触れないでください。窓や戸を開けられる状況であれば自然換気を行い、屋外など安全な場所から契約中のガス会社へ連絡します。
水漏れしている場合も、濡れた電源プラグや配線には触れないでください。運転停止などの操作は安全にできる範囲にとどめ、機器の外装カバーを外したり、配管を締め直したりしてはいけません。異常症状がなく、リモコンを安全に確認できる場合は、次に表示内容を見ます。
リモコンのエラー表示を確認する
給湯器が点火しないときは、台所または浴室リモコンに数字が表示されていないか確認してください。表示方法や桁数は機種によって異なるため、点滅している数字や記号をそのまま控えることが大切です。表示を消してしまった場合でも、点火しなかった場所、発生時刻、何回続いたかをメモしておくと修理時の判断材料になります。
エラー「11」は点火不良を示す
リンナイ給湯器のエラー「11」は、点火動作をしたものの正常に着火できなかった状態を示します。ただし、「11」が出たからといって、ただちに給湯器本体の故障と決まるわけではありません。給湯器のガス栓が閉まっている、ガスメーターで供給が止まっている、地域のガス供給に問題があるといった場合にも点火できなくなります。
台風や大雨の後には、給湯器内部へ雨水や湿気が入り、安全装置が作動して点火できないことがあります。天候に関係なく「11」が繰り返される場合や、ほかのガス機器は正常なのに給湯器だけ点火しない場合は、給湯器側の点検が必要になる可能性が高まります。
「11」以外の表示はそのまま記録する
「11」以外の数字が出ている場合、その意味や対処方法はエラー内容と機種によって異なります。推測で部品を触らず、取扱説明書に該当する表示が掲載されているか確認してください。説明書に利用者が行える操作が明記されていなければ、型式と表示番号を伝えて問い合わせるのが安全です。
エラー表示がない機種や、リモコン自体が点灯しないケースもあります。エラーがないから故障ではないとは限りません。リモコンが消えている場合は停電の有無や住宅内の電気設備の状態を確認できますが、濡れた電源周辺を触る、屋外コンセントを分解する、配線をつなぎ直すといった作業は行わないでください。
ほかのガス機器が使えるかで原因を切り分ける
異常な臭いや音がないことを確認したら、ガスコンロなど、給湯器以外のガス機器が通常どおり使えるかを確認します。この確認によって、建物へのガス供給全体に問題があるのか、給湯器周辺だけの問題なのかを大まかに切り分けられます。
| 確認結果 | 考えられる範囲 | 次の行動 |
|---|---|---|
| ほかのガス機器も使えない | ガスメーターによる遮断、契約・供給状況、建物側のガス設備、地域の供給停止など | ガス栓と周辺状況を確認し、復帰しない場合は契約中のガス会社へ相談する |
| ほかのガス機器は使える | 給湯器のガス栓、給湯器本体、安全装置、点火・燃焼に関係する部分など | 一度だけ取扱説明書に沿って再操作し、再発または復旧しない場合は修理を依頼する |
| 確認できるガス機器がない | 給湯器側とガス供給側のどちらも可能性がある | ガスメーターや供給状況を確認し、判断できなければガス会社または修理窓口へ相談する |
ほかのガス機器も使えない場合は、給湯器を何度操作しても改善しない可能性があります。まずガス会社からの案内、工事や供給停止のお知らせ、ガスメーターの表示などを確認してください。ガスメーターの復帰方法は契約先や設備によって異なるため、本体に表示された手順または契約中のガス会社の案内に従います。
ほかのガス機器が使える場合は、給湯器へつながるガス栓が開いているかを、安全に見える範囲で確認します。ガス栓の形状や開閉方向は設置状況によって異なるため、向きを決めつけないでください。ガス栓が見つからない、固くて動かない、配管に腐食や変形がある場合は触らず、点検を依頼します。
ガス栓の確認は、利用者が通常操作する部分に限ります。配管の接続部を工具で回す、ガス栓を分解する、点火部を清掃する、機器内部の部品を調整するといった作業は危険です。
台風・大雨・地震の後は天候と供給状況も確認する
台風や強風を伴う大雨の直後は、給湯器に雨水が入り込んだり、湿気の影響を受けたりして、安全装置が働くことがあります。この場合、エラー「11」などが表示され、点火できなくなることがあります。雨が吹き込んでいる最中に何度も運転するのは避け、天候が回復してから状態を確認してください。
天候が回復しても、外装カバーを開けて内部を乾かしてはいけません。ドライヤーなどで熱風を当てる、排気口や給気口へ物を差し込む、濡れた電気部分を触ることも避けます。取扱説明書に再操作の案内がある場合に限り、周囲が乾いて異常がないことを確認したうえで一度試します。それでも点火しない場合は、自然に乾くまで待つか点検を依頼してください。
地震の後は、ガスメーターの安全機能によってガス供給が遮断されている場合があります。ほかのガス機器も使えないなら、給湯器単体の修理を手配する前に供給状況を確認します。ガス臭や設備の損傷があるときはメーターを復帰させず、ガス会社へ連絡してください。
悪天候の後だけ発生し、天候回復後に一度の再操作で正常に戻り、その後も再発しない場合は、一時的な影響だった可能性があります。一方、晴天時にも点火不良が起きる、雨のたびに停止する、運転途中で火が消えるといった場合は、設置状態を含めた点検が必要です。
利用者ができる確認と、行ってはいけない作業
利用者が行えるのは、リモコン表示の確認、ほかのガス機器の確認、通常操作するガス栓の状態確認、停電や悪天候の確認、取扱説明書に記載された再操作までです。安全が確認でき、説明書に沿って一度再操作しても点火しない場合は、それ以上の操作を繰り返さないでください。
- リモコンに表示されたエラー番号を控える
- ガスコンロなど、ほかのガス機器が使えるか確認する
- 給湯器のガス栓を、見える範囲で確認する
- 停電、ガス供給停止、ガスメーターの表示を確認する
- 台風、大雨、地震の直後ではないか振り返る
- 取扱説明書に利用者向けの再操作がある場合のみ、一度試す
再操作して一時的に点火しても、すぐ消える、点火音を繰り返す、お湯の温度が安定しない場合は使用を続けないでください。エラーを消せたことと、原因が解消したことは同じではありません。特に、短期間に同じ症状が再発するなら、点火や燃焼に関係する部分の点検が必要です。
分解・調整・配管作業は依頼する
外装カバーの取り外し、点火部や燃焼部の清掃、部品交換、ガス圧の調整、ガス配管・給水配管・電気配線の作業は利用者向けの対処ではありません。誤った作業はガス漏れ、不完全な燃焼、漏電、水漏れにつながるおそれがあります。インターネット上で似た機種の手順を見つけても、型式や設置方法が違えば構造や対応方法も異なります。
また、排気口や給気口の周囲に明らかな物が置かれている場合は、運転を止めた状態で周辺を確認できますが、機器内部へ手や道具を入れてはいけません。排気部分は高温になることがあるため、運転直後には触らないでください。
修理を依頼する目安と連絡先の選び方
給湯器だけ点火せず、確認後も改善しない場合は修理相談の段階です。リンナイの修理窓口、購入店、またはガス給湯器を扱う修理業者へ連絡し、点検を依頼します。賃貸住宅では、先に管理会社や貸主へ連絡したほうがよい場合があります。集合住宅で共用廊下や専用スペースに設置されている場合も、管理上のルールを確認してください。
次の症状がある場合は、様子を見ながら使い続けるのではなく、運転を停止して早めに相談してください。
- エラー「11」が何度も表示される
- ほかのガス機器は使えるのに、給湯器だけ点火しない
- 点火しても使用途中で火が消え、お湯が水になる
- 点火時に通常とは違う大きな音がする
- ガス臭、焦げ臭さ、煙などがある
- 給湯器本体や配管周辺から水が漏れている
- リモコンの再操作で復旧しても、短期間で同じ症状が再発する
ガス臭がある場合や、ほかのガス機器もすべて使えない場合は、給湯器修理よりも先に契約中のガス会社へ連絡します。給湯器だけに症状があり、ガス供給に問題がない場合は、メーカーや修理業者へ相談するのが基本です。どちらか判断できない場合は、ガス会社へ状況を伝えると供給側の問題かを確認しやすくなります。
一度復旧しても、異音・異臭・水漏れ・途中消火を伴う場合は使用を再開しないでください。点火できる瞬間があることを理由に、正常と判断するのは危険です。
使用期間が10年相当なら修理と交換を比較する
リンナイは、ガス給湯器の点検・取替えを考える目安として10年を案内しています。10年は一律に故障する期限ではありませんが、長期間使用した機器で点火不良やエラーが増えている場合は、修理だけでなく交換も並行して検討する時期です。
使用年数が比較的短く、今回が初めての症状で、特定の部品の修理で改善が見込めるなら、修理が現実的なことがあります。一方、10年相当を超えている、以前にも修理した、点火不良以外の不具合もある場合は、修理費用だけで判断せず、今後の使用を含めて比較する必要があります。
| 状況 | 検討の方向 |
|---|---|
| 使用期間が短く、初めての点火不良 | まず点検を受け、修理内容と費用を確認する |
| 悪天候やガス供給停止と同時に一度だけ発生 | 原因解消後の状態を確認し、再発時に修理を相談する |
| 同じエラーが繰り返される | 使用年数にかかわらず点検を依頼する |
| 10年相当を超え、複数の不具合がある | 修理見積もりと交換見積もりを比較する |
| 異音・異臭・水漏れ・途中消火がある | 使用を中止し、年数にかかわらず早急に点検する |
交換を検討する場合も、リンナイ製から別メーカーへ変更する必要があるわけではありません。現在の型式、ガスの種類、設置場所、必要な給湯能力、リモコンや配管の条件を確認し、住まいに合う機種を比較します。今の使い勝手に不満がなければ、既設機器に近い仕様を基準にすると検討しやすくなります。
修理可能かどうかや交換したほうがよいかは、現地の状態、故障箇所、部品の状況、見積金額によって変わります。使用年数だけで一方に決めず、修理後にどの程度安心して使える見込みか、交換時にどの工事が必要かまで確認して判断してください。
依頼前に型式・症状・設置場所の写真をそろえる
修理や交換の問い合わせ前に情報をそろえておくと、受付時の確認が進みやすくなります。型式は給湯器本体の銘板に記載されています。屋外で安全に見える位置にある場合のみ確認し、高所へ上る、狭い場所へ入り込む、機器を動かすといった無理はしないでください。
- 給湯器の型式と、確認できれば製造時期
- リモコンに出たエラー番号
- 点火しない場所と状況
- 症状が始まった日時と発生回数
- ほかのガス機器が使えるか
- 台風、大雨、地震、停電の直後か
- 異音、異臭、水漏れ、途中消火の有無
- 戸建て・集合住宅の別と、給湯器の設置位置
- 都市ガスまたはLPガスの別
写真を送れる修理業者へ相談する場合は、給湯器全体、型式が記載された銘板、配管を含む周辺、リモコンのエラー表示を撮影します。交換も検討するなら、給湯器の正面だけでなく、左右や上下の空間、配管カバー、リモコンも分かるようにしておくと設置条件を確認しやすくなります。外装カバーを外して内部を撮影する必要はありません。
問い合わせ時には、修理を希望するのか、使用年数を踏まえて交換も比較したいのかを伝えます。修理の場合は出張・点検費用、修理できなかった場合の費用、作業後の保証範囲を確認します。交換の場合は本体だけでなく、リモコン、撤去、設置工事、必要な追加工事を含む見積もりかを確認してください。
点火しない原因を電話や写真だけで断定できないこともあります。特に給湯器だけで不具合が続く場合は、現地でガス供給、点火、燃焼、安全装置、設置環境を確認してもらうことが確実です。
点火しないときの判断を整理
リンナイのガス給湯器が点火しないときは、最初に異臭・異音・水漏れなどの危険な兆候がないかを確認します。問題がなければ、リモコンのエラー表示を控え、ほかのガス機器が使えるかを確認してください。エラー「11」は点火不良ですが、ガスが供給されていない場合や悪天候の影響でも表示されることがあります。
ほかのガス機器も使えない場合はガス供給側、給湯器だけ使えない場合は給湯器側を中心に確認します。天候や供給状況が回復し、取扱説明書に沿った一度の再操作で正常に戻れば経過を見られることもあります。ただし、症状が繰り返される、使用途中に火が消える、異常な音や臭いを伴う場合は使用を中止し、点検を依頼してください。
分解やガス・電気・配管作業を自分で行う必要はありません。型式、エラー番号、使用年数、ほかのガス機器の状態、設置場所の写真を用意して相談すれば、修理と交換のどちらを検討すべきか判断しやすくなります。使用10年相当で不具合が増えている場合は、修理費用だけでなく交換後の使用も含めて比較しましょう。
あわせて確認したい関連記事

設置タイプ別の工事費込み価格も確認
壁掛け、据え置き、マンションPS設置では交換できる機種や工事内容が異なります。既設給湯器に近い設置タイプを確認してください。
相談前に型番と設置写真を確認
本体全体、型番シール、リモコン、本体下の配管、設置スペースを撮影しておくと、修理か交換か、後継機や工事条件を確認しやすくなります。

無理な分解や自己修理はしない
ガス、水道、電気、排気に関わる内部作業は無理に行わず、異臭、ガス臭、水漏れ、異常燃焼などがある場合は使用を止めて専門業者へ相談してください。
相談から交換までの流れ
型番と設置状況を確認したうえで、交換機種・工事条件・費用を確認し、日程を調整して工事へ進みます。

リンナイ ガス給湯器 点火しないでよくある質問
リンナイ給湯器のエラー「11」はリセットしてもよいですか?
ガス臭、異音、水漏れなどがなく、取扱説明書に利用者向けの再操作が記載されている場合は、その手順に沿って一度だけ試せます。ただし、何度もリセットして点火を繰り返すのは避けてください。復旧しない場合や、いったん復旧しても再発する場合は点検を依頼します。
ガスコンロは使えるのに給湯器だけ点火しないのは故障ですか?
給湯器のガス栓、給湯器本体、点火・燃焼に関係する部分、安全装置などに原因がある可能性があります。必ず故障とは限りませんが、ほかのガス機器が正常で、給湯器だけエラー「11」を繰り返す場合は修理相談の目安です。
台風や大雨の後にお湯が出ないときはどうすればよいですか?
雨水や湿気の影響で安全装置が作動し、点火できないことがあります。雨が吹き込んでいる間は再操作を繰り返さず、天候回復後に周囲の異常がないことを確認してください。外装カバーを開けたり、熱風で乾かしたりしてはいけません。復旧しない場合や雨のたびに再発する場合は点検を依頼します。
リンナイ給湯器は何年使ったら交換を考えますか?
リンナイは、ガス給湯器の点検・取替えを考える目安として10年を案内しています。10年で必ず交換するという意味ではありませんが、10年相当を超えて点火不良やエラーが増えている場合は、修理見積もりと交換見積もりを比較するとよいでしょう。
エラー表示がないのに点火しない場合も修理が必要ですか?
エラー表示がなくても、ガス供給、電源、リモコン、給湯器本体などに問題がある可能性があります。停電やほかのガス機器の状態を確認し、取扱説明書に沿った操作で改善しなければ相談してください。異臭、異音、水漏れ、途中消火がある場合は表示の有無にかかわらず使用を中止します。
まとめ
リンナイ給湯器が点火しない場合、異臭・異音・水漏れがあれば直ちに使用を中止します。異常がなければリモコン表示を確認し、エラー「11」が出ているときは、ほかのガス機器、給湯器のガス栓、ガス供給状況、悪天候の影響を順番に確認してください。
給湯器だけ点火しない、エラーが繰り返される、途中で火が消える場合は点検・修理の目安です。使用10年相当で不具合が増えている場合は交換も比較し、型式、エラー番号、使用年数、設置場所の写真をそろえて相談しましょう。

給湯器の修理・交換を相談する
現在の型番、表示内容、症状、設置場所が分かる写真があると確認が進めやすくなります。

参考にした公式情報
確認日:2026-08-22。仕様・操作・価格・制度は機種や時期によって変わるため、詳細は各公式ページをご確認ください。










