判断するときは家族人数だけでなく、最も寒い時期の使い方を基準にします。また、号数を下げれば必ず交換総額やガス代が安くなるとは限りません。給湯器の機能、設置方式、排気方法、配管、リモコンなどをそろえたうえで、24号と20号を比較することが重要です。
まず確認したい結論
24号から20号への変更が向いているのは、主に1〜2人暮らしで、シャワーとキッチンを同時に使うことが少なく、冬場に多少湯量が減っても支障がない家庭です。3〜4人以上、同時使用が多い、冬もシャワーの湯量を落としたくない場合は24号維持をおすすめします。
24号と20号では一度に作れるお湯の量が違う
給湯器の「号数」は、水温より25℃高いお湯を1分間に何リットル作れるかを示す能力の目安です。24号なら毎分24L、20号なら毎分20Lが基準となるため、24号から20号に変更すると、給湯能力は基準上で毎分4L小さくなります。
ただし、実際に蛇口やシャワーから出る量が、いつでもそのまま24Lまたは20Lになるわけではありません。出湯量は、入ってくる水の温度、設定温度、給水圧、配管の長さや口径、水栓、複数箇所での同時使用などに左右されます。
特に重要なのが、入水温と設定温度の差です。水を大きく温めなければならない冬は給湯器の能力を多く使うため、同じ号数でも夏より出せる湯量が少なくなります。水温5℃の水を40℃にする条件では、計算上の出湯量は24号で約17L/分、20号で約14.3L/分です。号数の差が生活上の不便として現れやすいのは、このような水温の低い時期です。
号数は主に「瞬間的にどれだけのお湯を供給できるか」を示します。24号だから常に大量のお湯を消費するわけではなく、20号に下げたから自動的に使用湯量が減るわけでもありません。
24号から20号へ変更できる条件を比較
号数ダウンの判断では、家族人数を最初の目安にしつつ、シャワー中に別の場所でお湯を使うかを確認します。一般的な目安では夫婦2人なら20号、3〜4人家族なら24号が候補になりますが、人数だけで決めると生活スタイルに合わないことがあります。
| 確認する条件 | 20号を検討しやすい | 24号を維持しやすい |
|---|---|---|
| 家族人数 | 1〜2人が中心 | 3〜4人以上が中心 |
| シャワー中の使用 | キッチンや洗面ではほぼ使わない | キッチンや洗面でも頻繁に使う |
| 冬場の湯量 | 少し流量を抑えても問題ない | 十分な流量を確保したい |
| 入浴の重なり | 時間をずらせる | 家族が続けて入浴し、他の家事も重なる |
| 今後の生活 | 当面は少人数の予定 | 家族が増える、同居や来客が多い可能性がある |
| 現在の24号の使用感 | 十分すぎると感じている | 冬はすでに余裕が少ない |
20号に変更しやすい家庭
1人暮らしや夫婦2人暮らしで、入浴中にキッチンを使わない家庭は、20号でも生活に合う可能性があります。シャワーを使う時間と食器洗いの時間を自然に分けている場合、一度に必要となる湯量が小さいためです。
現在24号を使っていても、日常的にお湯を使うのがほぼ1箇所だけなら、24号の最大能力を使っていないことがあります。ただし、節水型ではない大流量のシャワーを好む場合や、浴室とキッチンの距離が長い場合などは、2人暮らしでも使用感を慎重に確認する必要があります。
24号を維持したほうがよい家庭
3〜4人以上で、シャワー、キッチン、洗面のお湯を同じ時間帯に使う家庭は24号が適しています。子どもの入浴中に食器を洗う、朝に洗面とシャワーが重なるといった生活では、20号に変更したときに湯量不足を感じやすくなります。
また、家族人数が現在は2人でも、近いうちに同居人数が増える予定がある場合や、来客・帰省で使用人数が増える家庭は、将来の使い方まで含めて判断します。一度20号へ交換したあとに能力不足が分かっても、号数だけを簡単に後付けで上げることはできません。
冬のシャワーとキッチンの同時使用が判断の分かれ目
24号から20号へ変更する前に、最も厳しい使用場面を具体的に想定します。夏のシャワーだけで判断すると問題がなくても、冬になって給水温度が下がると、同時使用時の流量が不足することがあるためです。
メーカーが示す計算例では、水温5℃のときに42℃のシャワーを毎分12L、35℃のキッチンを毎分4Lで同時に使うと、必要な能力は約22.6号です。この条件では20号の能力を超えるため、24号が選択肢になります。実際の必要量は水栓の流量や設定温度によって変わりますが、冬のシャワーと台所を同時に使う家庭に24号が向いている理由を理解しやすい例です。
20号で能力が足りないときに起こり得ること
必要な湯量が給湯器の能力を超えると、給湯器側で流量が抑えられたり、複数の水栓へ分かれることで各箇所の流量が少なくなったりします。シャワー中にキッチンのお湯を出した瞬間、シャワーが弱くなったと感じる可能性があります。
ここで注意したいのは、シャワーの使用感が号数だけで決まるわけではない点です。もともとの給水圧、配管の状態、減圧弁、水栓やシャワーヘッドの仕様も関係します。そのため、「20号でも水圧は必ず変わらない」「24号なら必ず強いシャワーになる」とは断定できません。ただし、お湯を作る能力の余裕という点では24号が有利です。
浴槽へのお湯はりや追いだきも確認する
ふろ給湯器では、シャワーやキッチンへの給湯だけでなく、浴槽へのお湯はりも行います。お湯はり中に別の水栓を使う家庭では、給湯能力の余裕を見ておく必要があります。号数を下げると、お湯はりと他の給湯が重なったときに完了までの時間や各水栓の流量へ影響する可能性があります。
一方、追いだき能力は給湯号数だけでは判断できません。20号と24号の違いは主に給湯能力であり、ふろ回路や熱交換器の仕様、機種の制御も関係します。追いだきを使う家庭は、号数だけでなく後継機種のふろ機能も比較します。
現在24号で、冬のシャワー中にすでに湯量不足を感じている場合、20号への変更は不便を強める可能性があります。給湯器の故障だけでなく、給水圧、配管、水栓側の詰まりなども含めた確認が必要です。
号数以外の機能と設置条件をそろえて機種を選ぶ
24号から20号への変更は、単に本体の号数だけを置き換える工事ではありません。現在の給湯器がどの種類で、どのように設置されているかを確認し、対応する20号機種を選定する必要があります。
給湯専用・ふろ給湯器・暖房機能付きは別物
給湯器には、蛇口への給湯だけを行う給湯専用、浴槽のお湯はりや追いだきに対応するふろ給湯器、床暖房や浴室暖房などにも温水を送る暖房機能付き給湯器があります。20号の製品が存在しても、現在必要としている機能に対応していなければ交換できません。
ふろ給湯器では、オートとフルオートなどの機能差も確認します。号数を20号に下げても、現在の自動お湯はり、保温、追いだきなどを維持したい場合は、それらを備えた機種を選びます。暖房端末が接続されている住宅では、給湯号数だけを見て一般的なふろ給湯器へ変更することはできません。
設置方式と排気方式を合わせる
戸建てでは屋外壁掛形や据置形、集合住宅ではベランダ壁掛形やパイプスペース設置形などがあります。集合住宅のパイプスペース用には、前方排気、上方排気、後方排気など複数の仕様があり、見た目が似ていても互換性がない場合があります。
とくに集合住宅では、本体寸法、排気筒の位置、扉内ケースや取付枠、共用部に関する管理規約を確認します。20号にすれば本体が必ず小さくなり、どこにでも設置できるというわけではありません。同じシリーズでも号数や排気仕様によって型番が異なるため、既設型番を基準に後継候補を絞り込みます。
ガス種・リモコン・省エネ方式も確認する
交換機種は、都市ガスやLPガスなど住宅のガス種に合っている必要があります。リモコンも本体との対応関係があるため、既存品をそのまま流用できるとは限りません。浴室とキッチンのリモコンを含めて交換対象を確認します。
従来型から潜熱回収型の高効率給湯器へ変更する場合は、運転中に生じるドレン水の排水先が必要です。20号への号数ダウンと高効率化は別の判断であり、設置場所によっては排水工事や専用部材が必要になります。反対に、現在が高効率型なら、後継機でも排水経路を利用できるか確認します。
交換工事では型番・配管・設置スペースを現地条件に合わせる
見積もり前には、給湯器本体の型番、設置場所全体、配管接続部、排気口、リモコンの状態が分かる情報をそろえると、20号へ変更できるか判断しやすくなります。型番ラベルには号数だけでなく、機能や設置仕様を読み取るための情報が含まれています。
施工時には既存機器を撤去し、新しい本体を固定したうえで、給水、給湯、ガス、追いだき、暖房、ドレンなど必要な配管を接続します。その後、リモコンの交換・接続、ガス漏れや水漏れの確認、試運転、各機能の動作確認を行います。
24号から20号に下げること自体で大規模な配管変更が必ず発生するわけではありません。しかし、新旧機種で接続位置や本体寸法が異なる場合は、配管の延長・調整や固定位置の変更が必要になることがあります。配管カバーや据置台が新しい本体に合わなければ、交換対象になります。
集合住宅では機種選定を先に確定する
集合住宅のパイプスペースや扉内設置では、排気方向と寸法の制約が大きく、希望する20号機種をそのまま設置できないケースがあります。建物ごとの指定や管理規約、外観上の条件が設けられていることもあるため、購入後ではなく機種決定前の確認が重要です。
ベランダ設置でも、避難経路をふさがないこと、排気が周囲へ影響しないこと、作業空間を確保できることなどを確認します。高所、狭所、搬入しにくい場所では、号数とは別に作業条件による費用が生じる可能性があります。
24号から20号に下げても交換総額が必ず安くなるとは限らない
同一メーカー・同一シリーズ・同一機能で比べると、20号の本体希望小売価格が24号より低い例はあります。パロマの同一シリーズにおける壁掛けフルオートの一例では、24号と20号の希望小売価格差は税込28,600円です。ただし、これは特定シリーズのメーカー希望小売価格の差であり、すべての製品や実際の販売価格、工事込み総額に共通する金額ではありません。
交換総額は、本体だけでなく、対応リモコン、標準工事、既存機器の撤去・処分、必要部材、追加作業を合計して確認します。20号の本体が安くても、設置条件に合う機種が限られる場合や、排気部材・取付枠・配管カバーなどの交換が必要な場合は、想定ほど総額差が出ないことがあります。
| 費用項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| 給湯器本体 | 20号・24号、オート・フルオート、従来型・高効率型などの仕様 |
| リモコン | 台所・浴室リモコンの組み合わせ、通話機能など |
| 基本的な交換工事 | 撤去、取付、給水・給湯・ガス等の接続、試運転 |
| 撤去処分 | 既存本体や交換部材の処分が含まれているか |
| 追加部材 | 配管カバー、据置台、排気部材、取付枠、循環部材など |
| 追加作業 | 配管補修、ドレン排水、高所・狭所作業、搬入対応など |
20号にしてもガス代が必ず下がるわけではない
号数は一度に作れるお湯の量を表す能力区分であり、燃料費を直接決めるものではありません。同じ量のお湯を同じ温度まで温めて使用する場合、20号に下げたことだけを理由にガス使用量が大幅に減るとはいえません。
実際のガス使用量は、使用した湯量、設定温度、入水温、給湯器の熱効率などに左右されます。号数を下げた結果、シャワー流量を抑えるようになれば使用量が減る可能性はありますが、それは使い方が変わった影響です。ランニングコストを重視する場合は、号数とは別に機器効率と生活上の使用量を比較します。
補助制度は号数ダウンだけでは決まらない
給湯器を24号から20号に変更するだけで、補助対象になるとは限りません。2026年の高効率給湯器向け制度は対象となる機器の種類や性能要件が定められており、一般的なガスふろ給湯器の号数ダウンそのものを支援する制度ではありません。
賃貸集合住宅向けの制度なども、対象住宅、対象機器、工事内容、申請時点の予算状況によって利用可否が変わります。見積金額を考える際は、利用が確定していない補助額を先に差し引かず、対象製品と申請条件を個別に確認する必要があります。
故障中なら修理と交換を比べてから号数を決める
現在の24号が故障したことをきっかけに20号を検討している場合は、まず故障箇所と修理可否を確認します。比較的新しく、原因が特定の部品に限られ、修理部品も供給されているなら、24号を修理して使い続ける選択肢があります。修理であれば、給湯能力や現在の使い勝手を変えずに済みます。
一方、長期間使用している、複数の不具合がある、水漏れや燃焼異常が見られる、修理部品の供給が難しいといった場合は、交換を含めて比較する必要があります。修理見積額だけでなく、今後ほかの部品が故障する可能性や、希望する使用年数も判断材料になります。
交換する場合は、故障前の24号で不満がなかったからといって、価格だけで20号へ下げないことが大切です。冬の同時使用を一度でも重視するなら24号を維持し、普段から1箇所ずつしか使わず能力に余裕がありすぎたなら20号を候補にします。
最終的な機種選定では、「現在の型番と機能」「家族人数」「冬の同時使用」「設置・排気方式」「24号と20号の総額差」を同じ条件で照合します。号数だけを変えた比較と、機能や省エネ方式まで変えた比較を混在させないことが、費用と使い勝手の両方で後悔を避けるポイントです。
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設置タイプ別の工事費込み価格も確認
壁掛け、据え置き、マンションPS設置では交換できる機種や工事内容が異なります。既設給湯器に近い設置タイプを確認してください。
相談前に型番と設置写真を確認
本体全体、型番シール、リモコン、本体下の配管、設置スペースを撮影しておくと、後継機や工事条件を確認しやすくなります。

無理な分解や自己修理はしない
ガス、水道、電気、排気に関わる内部作業は無理に行わず、異臭、ガス臭、水漏れ、異常燃焼などがある場合は使用を止めて専門業者へ相談してください。
相談から交換までの流れ
型番と設置状況を確認したうえで、交換機種・工事条件・費用を確認し、日程を調整して工事へ進みます。

給湯器 24号から20号に変更でよくある質問
24号から20号に変更すると費用は安くなりますか?
同一メーカー・同一シリーズ・同一機能なら、20号の本体価格が低い場合があります。ただし、工事費は号数だけで決まらず、リモコン、配管調整、排気部材、取付枠、ドレン排水などを含めた総額では差が小さくなることもあります。20号と24号を同じ設置条件で比較することが重要です。
故障した24号は修理と20号への交換のどちらがよいですか?
使用年数が比較的短く、故障箇所が限定され、修理部品が確保できるなら修理も選択肢です。長期間使用している場合、複数の不具合がある場合、部品供給が難しい場合は交換を比較します。20号へ下げるかどうかは、故障状態とは別に、冬場の同時使用と必要湯量から判断してください。
給湯器の号数変更はどこへ依頼すればよいですか?
給湯器の機種選定と、ガス・給水・給湯・追いだきなどの必要な工事に対応できる施工会社へ依頼します。現在の型番、設置方式、排気方式、ガス種を確認し、20号と24号の両方を同条件で見積もれる依頼先が適しています。集合住宅では管理規約や指定機種の確認も必要です。
24号から20号への変更で追加費用がかかるのはどのような場合ですか?
新旧機種で配管接続位置や本体寸法が違う場合、配管カバー・据置台・取付枠・排気部材を交換する場合、高効率型への変更でドレン排水工事が必要な場合などです。高所・狭所作業、配管の劣化補修、集合住宅の特殊な排気仕様でも追加費用が発生することがあります。
24号から20号への交換工事にはどのくらいかかりますか?
同じ設置場所への標準的な交換は、在庫と部材がそろっていれば当日中に完了することが多いです。ただし、配管補修、排気部材の変更、ドレン排水工事、集合住宅での承認、特殊部材の取り寄せが必要な場合は、機種決定や着工まで日数を要することがあります。
2人暮らしなら20号で必ず足りますか?
2人暮らしは20号を検討しやすい条件ですが、必ず足りるとは限りません。冬にシャワーとキッチンを同時に使う、大流量のシャワーを好む、来客や家族増加の予定がある場合は24号が向いています。人数よりも、最も寒い時期に何箇所で同時にお湯を使うかを優先して判断してください。
交換・修理を決める前に確認したいこと
24号から20号への変更が向いているのは、主に1〜2人暮らしで、シャワーとキッチンを同時に使うことが少なく、冬場に多少湯量が減っても支障がない家庭です。3〜4人以上、同時使用が多い、冬もシャワーの湯量を落としたくない場合は24号維持をおすすめします。
最終的には、現在の型番・使用年数・設置状況・必要機能をそろえ、同じ条件で工事込み総額を比較すると判断しやすくなります。

給湯器・ボイラーの修理・交換を相談する
型番、症状、使用年数、設置場所が分かる写真があると確認が進めやすくなります。

参考にした主な公式情報
メーカー・省庁などの一次情報を確認しています。仕様・価格・制度は変更される場合があるため、最新情報は各公式ページもご確認ください。











