リモコンに920や930が出て、「中和器なら自分で交換できるのでは?」と考えている方へ。結論からいうと、中和器はネットで部品を見つけられる場合があっても、給湯器内部に組み込まれているためDIY交換はおすすめできません。
ノーリツでは920を中和器の寿命が近い表示として案内し、交換が必要としています。920の段階ではお湯を使える場合がありますが、しばらくすると930へ変わり、給湯器が使えなくなると案内されています。リンナイも920を中和剤寿命予告としており、早めの部品交換をすすめています。
このページでは「中和器とは何か」を最初から長く説明するのではなく、今920・930が出ている人が何をすべきか、自分でどこまで確認してよいか、修理か本体交換かをどう決めるかに絞って解説します。
920・930が出た人は、まずこの順番で判断
| 今の状態 | まずすること | 次の判断 |
|---|---|---|
| 920が出ている | 型番・使用年数を確認 | 中和器交換の見積もりを取る |
| 930が出てお湯が使えない | 型番・エラーを控える | 修理または本体交換を相談 |
| 10年以上使っている | 修理費だけで決めない | 本体交換費も同時に比較 |
| 水漏れ・異臭・別エラーもある | 使用を控える | 中和器以外も含めて点検 |
中和器エラーで大切なのは、「交換できるか」より先に「この給湯器をあと何年使うつもりか」を決めることです。5年前後の機器と、12年使った機器では同じ920でも判断が変わります。
自分で交換したくなる3つの理由と、見落としやすい点
理由1|部品だけなら安く見える
ネット上で中和器や関連部品が販売されていると、「部品代だけなら安い」と感じます。しかし、型番ごとに適合部品が違い、交換後は排水経路・接続状態・エラー復帰・正常燃焼まで確認する必要があります。部品が買えることと、自分で交換してよいことは別です。
理由2|920ならまだお湯が使える
920は、機種によってはすぐにお湯が止まる表示ではありません。ノーリツでは、お湯が出る場合は使用できるものの、その後930へ変わると給湯器が使えなくなるとしています。リンナイも、しばらく使用できるが早めの交換をすすめています。
そのため「まだ使えるから自分で時間をかけて直そう」と考えやすいのですが、920が出た時点はDIYを始めるタイミングではなく、修理・交換の準備を始めるタイミングです。
理由3|動画を見ると簡単に見える
動画では外装を外して部品を入れ替えるだけに見える場合があります。しかし、給湯器内部には燃焼・電装・排水・給水・ガスに関係する部品がまとまっています。動画と同じメーカーでも、型番や年式が違えば内部構造や部品番号が違うことがあります。
DIYでやってよいのは「交換」ではなく「情報集め」
業者へ連絡する前に自分でできることはあります。ただし、工具を使う作業ではなく、見積もりや修理判断に必要な情報をそろえる作業です。

- リモコンのエラー番号を撮影する
- 給湯器本体の型番を確認する
- 設置から何年くらいか確認する
- 給湯器下部のドレン排水を外から見る
- 水漏れ・異臭・異音がないか確認する
- 他のエラーも出ていないか確認する
- 外装カバーを外す
- 中和器を取り外す
- 中和剤を自己判断で入れ替える
- 内部ドレンホースを抜く
- 基板やセンサー配線を外す
- ガス・給水・給湯接続に触る
「カバーを開けなければ確認できない」時点で、DIY確認の範囲を超えています。そのまま型番とエラー番号を伝えて修理相談してください。
中和器のDIY交換より、先に「交換後いくらか」を確認する
DIYを考える理由が「修理費を抑えたいから」なら、部品を買う前に本体交換費を確認しておく方が判断しやすいです。特に10年以上の機器では、中和器修理費と新品交換費の差を見ることで、どちらにお金をかけるべきか整理できます。
以下は既存ページの設置タイプ別資料です。中和器修理の価格表ではありません。本体交換へ進む場合、壁掛け・据え置き・PS設置などで工事内容が変わることを確認するための資料です。
中和器交換はいくら?DIYと比較する前に知っておきたい金額
メーカー公式の参考料金を見ると、中和器交換は部品代だけではなく、診断・作業・出張などを含んだ修理料金になります。
| メーカー | 参考料金 | 公式案内 |
|---|---|---|
| ノーリツ | 17,000〜48,500円程度(税込) | ガス給湯器の中和器交換参考費用 |
| リンナイ | 12,600〜34,500円(税込) | 920の中和器修理料金目安 |
リンナイは、訪問した場合は修理を行わなくても出張費や故障診断料などが発生すると案内しています。また、高所・狭所・機器取り外しなどでは追加費用が発生する場合があります。
「部品代との差額」には作業と責任も含まれる
DIYでは部品代だけが目につきますが、業者修理には適合確認、故障診断、取り外し、接続、試運転、エラー確認などが含まれます。単純にネット部品価格と修理総額を比べると、修理が高く見えやすい点には注意が必要です。

メーカー修理と給湯器交換業者、どちらへ相談する?
比較的新しい給湯器ならメーカー修理が分かりやすい
使用年数が浅く、920以外に不具合がなく、中和器だけ交換すればまだ長く使えそうなら、メーカー修理は有力な選択です。純正部品の適合確認まで含めて対応してもらえます。
10年前後なら交換業者にも見積もりを取る
10年前後使っている場合は、メーカーへ中和器修理を依頼する前後で、本体交換業者にも見積もりを取っておくと判断しやすくなります。修理4万円と交換総額の差がいくらかを見ることで、延命にお金をかけるか新品へ更新するか決められます。
930でお湯が止まっているなら急ぎ度も考える
920の予告段階なら比較する時間がありますが、930でお湯が使えない状態なら、修理部品の納期と本体交換の納期も重要です。安い方ではなく、いつ復旧できるかまで確認してください。
水漏れや別エラーがあるなら「中和器だけ」と決めない
920・930と同時に水漏れ、点火不良、異音、別のエラーが出ている場合は、中和器交換だけで終わらない可能性があります。全体点検を前提にしてください。

中和器を自分で交換する前に考えてほしい4つの質問
1.この給湯器は何年使っていますか?
3〜5年と10年以上では修理の意味が違います。古い機器では中和器を直しても次の修理が続く可能性があります。
2.920以外の不具合は本当にありませんか?
水漏れ、温度不安定、異音、点火不良などがあるなら、DIYで中和器だけ直す判断は避けます。
3.購入しようとしている部品は本当に適合していますか?
同じシリーズ名でも型番・製造時期によって部品が異なる場合があります。部品番号が似ているという理由だけで購入しないでください。
4.交換後に異常が出たとき、自分で原因を切り分けられますか?
交換後に水漏れ、排水不良、別エラーが出た場合、原因が元の故障なのか交換作業なのか分からなくなることがあります。ここまで考えると、DIYで節約できる金額だけで判断しない方が安全です。

920・930が出て修理か交換か迷ったら当社へ
「中和器を自分で交換しようか迷っている」「メーカー修理が4万円前後と言われた」「10年以上使っている」「930でお湯が止まった」という場合は、本体交換費も見てから決めるのがおすすめです。

ご相談時は、メーカー・型番・920または930の表示・使用年数・本体写真をお知らせください。比較的新しい機器ならメーカー修理が適している場合もあります。一方、10年前後で修理費が高いなら、当社で本体交換した場合の費用と比較できます。
中和器を自分で交換しようとしている方のFAQ
920が出てもすぐ給湯器は止まりませんか?
ノーリツでは、お湯が出る場合は使用できるものの、しばらくすると930へ変わり、給湯器が使えなくなると案内しています。リンナイも920を寿命予告として早めの交換をすすめています。
中和器の部品だけネットで買えますか?
流通している部品が見つかることはありますが、型番への適合や施工後の保証は別問題です。購入前にメーカーまたは施工業者へ適合確認をしてください。
外装カバーを開けるだけなら大丈夫ですか?
おすすめしません。中和器は給湯器内部にあり、周囲には燃焼・電装・配管部品があります。自分で確認するのは外から見える範囲までにしてください。
中和器交換の費用はいくらですか?
ノーリツではガス給湯器の中和器交換参考費用として17,000〜48,500円程度(税込)、リンナイでは920の修理料金目安として12,600〜34,500円(税込)を案内しています。設置条件などで追加費用が出る場合があります。
10年以上なら中和器交換をしない方がいいですか?
一律には決められませんが、ノーリツは10年以上使用している製品では本体取り替えをおすすめしています。中和器修理費と本体交換費を両方確認して判断してください。
930をリセットして使い続けられますか?
930は中和器寿命による停止を知らせる代表的な表示です。表示を消すための操作を繰り返すのではなく、修理・交換を依頼してください。
メーカー修理と給湯器交換業者のどちらへ連絡すればいいですか?
比較的新しい機器で中和器だけの故障ならメーカー修理が分かりやすいです。10年前後、高額修理、別の不具合もある場合は本体交換業者にも見積もりを取り、比較してください。
当社へ相談するとき何が必要ですか?
給湯器のメーカー・型番、920・930などのエラー番号、使用年数、本体全体とリモコンの写真をご用意ください。修理見積もりがすでにある場合は、その金額も分かると比較しやすくなります。
まとめ
920・930が出て中和器を自分で交換したくなったら、まず型番・使用年数・他の不具合の有無を確認してください。DIYで行うのは情報確認までにして、内部の中和器交換は業者へ任せる方が安全です。
このページで一番大切なのは、中和器を交換できるかではなく、「この給湯器を修理して使い続ける価値があるか」まで判断することです。10年前後なら中和器修理だけで決めず、本体交換費も比較してください。
2026年8月11日に確認した公式情報
エラー番号・部品・交換方法はメーカーや型番によって異なります。実際の修理・交換は現在お使いの機種を確認して判断してください。











