ただし、エラーの種類によってはドレン配管の詰まりや凍結が原因のこともあります。表示された番号、給湯器の型番、製造年月を確認し、利用者が触れてよい範囲と修理を依頼するタイミングを分けて判断することが大切です。
まず確認したい結論
ノーリツ給湯器の中和器は、酸性のドレン水を中和する内部部品です。92・920は寿命が近い通知、93・930は寿命到達の表示で、基本的に中和器交換が必要です。290・291は詰まりや凍結の可能性もあるため、ドレン配管の外側を確認し、改善しなければ修理を依頼してください。
ノーリツ給湯器の中和器は何をする部品か
中和器は、主にノーリツのエコジョーズやエコフィールなど、高効率タイプの給湯器に搭載されています。高効率給湯器は、排気に含まれる熱を再利用する過程でドレン水を発生させます。このドレン水は酸性になるため、そのまま排水せず、中和器を通して性質を調整してからドレン配管へ流します。
ノーリツの案内では、エコジョーズのドレン水は中和器内の炭酸カルシウムを通ることで中和されます。ドレン排水量は約80〜100cc/分、排水時の温度は約30℃前後とされています。中和器は給湯や追いだきの操作をする部品ではありませんが、ドレン水を適切に排水するために必要な内部部品です。
すべてのノーリツ給湯器に中和器があるわけではありません。エコジョーズ、エコフィールなどの高効率タイプかどうかは、給湯器本体の型番や取扱説明書で確認できます。
中和器の交換時期は「使用年数」だけで決まらない
中和器は、設置してから何年経過したら必ず交換するという部品ではありません。中和したドレン水の累積量によって中和剤の能力が限られた状態になり、給湯器が寿命表示を出します。そのため、交換時期を考えるときは、年数だけでなくリモコンに表示されたエラー番号を確認することが基本です。
中和器の寿命表示が出ても、すぐに給湯が止まらず使える場合があります。しかし、そのまま放置すると給湯停止につながる表示へ移行することがあります。お湯が出ている段階でも、表示番号を控えて早めに修理業者やメーカー窓口へ相談すると、突然お湯が使えなくなるリスクを抑えられます。
「何年使ったか」だけで中和器の交換時期を断定せず、リモコンの表示と給湯器の型式を基準に判断してください。
92・920、93・930が出たときの対処
ノーリツのガス給湯器では、92または920が中和器の寿命が近いことを知らせる表示です。表示中はお湯が出る場合がありますが、放置すると93または930へ移行し、給湯が止まることがあります。92・920が出た時点で、給湯器の型番と製造年月を確認し、中和器交換の相談を始めるのが実務的です。
93または930は、中和器が寿命に達したことを示す表示です。リモコンの電源を何度も入れ直して使い続けるのではなく、修理を依頼してください。中和器は本体内部にあるため、利用者が中和剤を補充したり、部品を取り外したりして復旧させるものではありません。
一部機種で表示されるF92は、中和剤の寿命または中和器の不具合の可能性があります。表示の意味や対応は型式によって異なるため、エラー番号だけで部品故障と決めつけず、型番を伝えて点検を依頼します。
給湯器のカバーを外す、内部の配管を外す、中和器を分解する作業は行わないでください。ガス・電気・高温の湯や排水に関わるため、内部確認や交換は有資格者に依頼する必要があります。
290・291が表示された場合は詰まりや凍結も確認する
290または291は、中和器内部の詰まりやドレン排水の詰まりが候補になる表示です。ただし、中和器そのものの寿命や故障だけが原因とは限りません。屋外のドレン配管が泥、落ち葉などでふさがっている場合や、寒い時期に配管が凍結している場合にも表示されることがあります。
利用者が確認できるのは、給湯器の外側から見えるドレン配管の先端に、落ち葉や泥など明らかな異物がないかという範囲です。安全に手が届く場所で、外側のゴミを取り除いても改善しない場合は、内部の詰まりや別の不具合を確認する修理が必要です。
凍結が疑われるときは、気温の上昇による自然解凍で復旧する場合があります。配管に熱湯をかけると、急激な温度変化で配管を傷めるおそれがあるため避けてください。自然解凍後も表示が消えない、繰り返し表示される、お湯が出ない場合は、修理を依頼します。
290・291は「必ず中和器の故障」とは限りません。外側のドレン配管の詰まりや凍結を確認し、直らなければ点検を受けてください。
自分で確認してよい範囲と、触ってはいけない作業
エラーが出たときに、まず確認してよいのはリモコンの番号、給湯器本体に記載された製品名・型番、製造年月、そして屋外のドレン配管先端の状態です。エラー表示は写真に撮り、給湯器全体と型番ラベルも撮影しておくと、相談時に機種を伝えやすくなります。
一方、中和器は給湯器本体の内部にあるため、カバーを外して位置を探す必要はありません。中和器の交換、中和剤の補充・交換、内部配管の取り外し、電装部品への接触は、利用者が行う範囲を超えます。外側の配管を確認しても原因が分からないときは、無理に復旧させず修理へ進みます。
| 確認・作業 | 利用者の対応 | 判断 |
|---|---|---|
| リモコンのエラー番号 | 番号を控える、写真を撮る | 修理相談時に必ず伝える |
| 製品名・型番・製造年月 | 本体ラベルや取扱説明書で確認 | 部品や修理可否の確認材料 |
| ドレン配管の先端 | 見える落ち葉・泥などを確認 | 明らかな異物だけ除去 |
| 中和器本体・内部配管 | カバーを外さない | 点検・交換は業者へ依頼 |
| 凍結した配管 | 熱湯をかけず自然解凍を待つ | 復旧しなければ修理相談 |
中和器交換と給湯器本体交換を比較する目安
中和器の寿命表示が出たからといって、給湯器本体も必ず寿命とは限りません。製造からそれほど期間が経っておらず、ほかに不具合がない場合は、中和器交換で使い続けられる可能性があります。最終的な修理可否や部品在庫は、機種と現地の状態によって決まります。
一方、給湯器が製造から10年以上経過している場合は、中和器だけを修理する見積もりと本体交換の見積もりを並べて比較する価値があります。部品供給が終了している可能性や、今後ほかの部品が劣化する可能性もあるためです。ただし、10年で必ず交換という意味ではなく、設置状況、故障箇所、修理費、入替時の工事条件を含めて判断します。
中和器の寿命と給湯器本体の寿命は同じではありません。製造年、ほかの故障、部品供給、修理見積もりを確認してから本体交換を決めましょう。
中和器交換の費用を見るときの注意点
ノーリツの中和器交換の参考料金は、ガス給湯器で17,000〜48,500円程度(税込)、石油給湯機では機種やエラーによって24,000〜55,000円程度(税込)です。調査時点のメーカー案内に基づく参考料金で、出張費の上限3,300円や故障診断料を含む目安とされています。
ただし、実際の支払額は機種、故障箇所、作業内容によって変わります。中和器だけでなくドレン配管や別の部品にも不具合がある場合は、修理費が上振れすることがあります。また、修理を見送った場合でも、出張費や診断料がかかることがあります。問い合わせ時は「中和器交換だけの料金」ではなく、出張・診断・部品・作業のどこまで含む見積もりかを確認してください。
ガス給湯器を使っていて92・93・290などが出ている場合は、表示番号、型番、製造年月、エラーが出たタイミング、現在お湯が出るかをまとめて伝えると、修理か本体交換かの相談が進みやすくなります。
修理を依頼する前に準備する情報
相談前に、リモコンのエラー表示を正確に控えます。「92」と「920」、「93」と「930」は似ていますが、表示形式が異なるため、番号を省略せず写真で残すと安心です。エラーが点滅しているか、給湯・追いだきのどちらが使えるか、電源を入れ直すと再表示されるかも記録します。
次に、給湯器本体の製品名、型番、製造年月を確認します。型番は本体の銘板やラベルに記載されていることが多く、取扱説明書にも機種情報があります。屋外設置の場合は、給湯器全体、型番ラベル、ドレン配管の先端をそれぞれ撮影しておくと、詰まりや設置状態の確認材料になります。
修理業者には、費用の総額だけでなく、修理内容、出張費・診断料の扱い、部品の在庫、修理できない場合の費用、本体交換を選ぶ場合の見積もり条件を確認します。中和器交換で直る見込みと、ほかの不具合が見つかった場合の追加費用を分けて説明してもらうことが重要です。
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設置タイプ別の工事費込み価格も確認
壁掛け、据え置き、マンションPS設置では交換できる機種や工事内容が異なります。既設給湯器に近い設置タイプを確認してください。
相談前に型番と設置写真を確認
本体全体、型番シール、リモコン、本体下の配管、設置スペースを撮影しておくと、後継機や工事条件を確認しやすくなります。

無理な分解や自己修理はしない
ガス、水道、電気、排気に関わる内部作業は無理に行わず、異臭、ガス臭、水漏れ、異常燃焼などがある場合は使用を止めて専門業者へ相談してください。
相談から交換までの流れ
型番と設置状況を確認したうえで、交換機種・工事条件・費用を確認し、日程を調整して工事へ進みます。

よくある質問
ノーリツ給湯器の中和器とは何ですか?
エコジョーズやエコフィールなどの高効率給湯器で発生する酸性のドレン水を中和して排水する内部部品です。中和器内の炭酸カルシウムを通してドレン水の性質を調整します。
ノーリツの92・920エラーが出たらどうすればよいですか?
中和器の寿命が近いことを知らせる表示です。お湯が使える場合でも、放置すると93・930へ移行して給湯が止まることがあるため、型番と製造年月を確認し、早めに中和器交換の相談をしてください。
93・930エラーは自分で解除できますか?
93・930は中和器が寿命に達したことを示す表示で、基本的に修理が必要です。電源の入れ直しだけで使い続けようとせず、中和器の交換を含む点検を依頼してください。
290・291エラーは中和器の故障ですか?
中和器内部やドレン排水の詰まりが候補ですが、屋外ドレン配管の詰まりや凍結でも表示されることがあります。外側から見える配管先端の異物を確認し、凍結時は熱湯をかけず自然解凍を待ってください。改善しなければ修理が必要です。
中和器を自分で交換できますか?
中和器は給湯器本体の内部にあるため、利用者による交換や分解は避けてください。カバーや内部配管に触れず、エラー番号、型番、製造年月を伝えて修理業者やメーカー窓口へ相談します。
中和器の寿命表示が出たら給湯器本体も交換すべきですか?
中和器の寿命と本体の寿命は同じではありません。製造から10年以上経過している場合は、部品供給の可能性やほかの部品劣化も考慮し、中和器修理と本体交換の見積もりを比較して判断します。
交換・修理を決める前に確認したいこと
ノーリツ給湯器の中和器は、酸性のドレン水を中和する内部部品です。92・920は寿命が近い通知、93・930は寿命到達の表示で、基本的に中和器交換が必要です。290・291は詰まりや凍結の可能性もあるため、ドレン配管の外側を確認し、改善しなければ修理を依頼してください。
最終的には、現在の型番・使用年数・設置状況・必要機能をそろえ、同じ条件で工事込み総額を比較すると判断しやすくなります。

給湯器・ボイラーの修理・交換を相談する
型番、症状、使用年数、設置場所が分かる写真があると確認が進めやすくなります。

参考にした情報
メーカー・省庁・自治体などの公式情報を中心に確認しています。
- ノーリツ|公式サイト
https://faq.noritz.co.jp/%E7%B5%A6%E6%B9%AF%E6%A9%9F%E5%99%A8%EF%BC%9A%E3%82%A8%E3%83%A9%E3%83%BC%E8%A1%A8%E7%A4%BA%E3%80%90290%E3%80%91%E3%81%8C%E7%82%B9%E6%BB%85-64e5a6843a829f001b3fe636確認内容:部品の役割・交換時の注意・メーカー案内を確認しました。
- ノーリツ|公式サイト
https://faq.noritz.co.jp/%E7%B5%A6%E6%B9%AF%E6%A9%9F%E5%99%A8%EF%BC%9A%E3%82%A8%E3%83%A9%E3%83%BC%E8%A1%A8%E7%A4%BA%E3%80%90291%E3%80%91%E3%81%8C%E7%82%B9%E6%BB%85-64e5a6843a829f001b3fe605確認内容:部品の役割・交換時の注意・メーカー案内を確認しました。
- ノーリツ|公式サイト
https://www.noritz.co.jp/aftersupport/repair/確認内容:部品の役割・交換時の注意・メーカー案内を確認しました。
- ノーリツ|公式サイト
https://www.noritz.co.jp/noritzchannel/post/?id=697確認内容:部品の役割・交換時の注意・メーカー案内を確認しました。
- ノーリツ|公式サイト
https://www.noritz.co.jp/aftersupport/disaster/cold_wave.html確認内容:部品の役割・交換時の注意・メーカー案内を確認しました。
- ノーリツ|公式サイト
https://faq.noritz.co.jp/%E7%B5%A6%E6%B9%AF%E6%A9%9F%E5%99%A8-676cfdc6662649cbec0331a3確認内容:部品の役割・交換時の注意・メーカー案内を確認しました。











