給湯器の中和器交換を調べている方は、まずリモコンに出ているエラー番号を確認してください。エコジョーズなどの高効率給湯器では、燃焼時に発生する酸性のドレン水を中和して排水するために中和器が使われています。一定量を処理すると中和剤が寿命を迎え、交換が必要になります。
メーカーや機種によって表示は異なりますが、ノーリツ・リンナイでは「920」は中和器寿命が近いことを知らせる代表的な表示、「930」は中和器寿命により使用できなくなる代表的な表示として案内されています。920が出た段階で型番を確認し、交換相談を始めると、お湯が完全に使えなくなる前に対応しやすくなります。
中和器は給湯器内部の部品です。外装を開けて中和器を取り外す、内部を清掃する、配管を付け替えるといった作業を自分で行うのは避けてください。自分でできるのは、エラー番号・型番・使用年数・見える範囲の排水状態を確認するところまでと考えるのが安全です。
給湯器の中和器交換|先に結論
中和器は部品単体で交換できるケースがあります。ノーリツ公式では、2026年8月時点の中和器交換参考費用としてガス給湯器17,000〜48,500円程度(税込)、石油給湯器24,000〜55,000円程度(税込)を案内しています。リンナイ公式でも、920・930表示の中和器修理について12,600〜34,500円(税込)の目安を案内しています。
ただし、これはメーカー公式の参考料金です。実際には型番、部品、設置場所、出張・診断、周辺部品の状態によって変わります。「中和器だけ交換した場合」と「給湯器本体を交換した場合」の両方を見積もると判断しやすくなります。
- リモコンに表示されたエラー番号
- 給湯器本体のメーカー・型番
- 設置から何年くらい経っているか
- 水漏れ・異臭・異音・他のエラーがないか
中和器とは?エコジョーズで必要になる理由
エコジョーズは、従来は排気として捨てていた熱まで回収してお湯をつくる高効率給湯器です。その際に結露水であるドレン水が発生します。この水はそのまま排水せず、給湯器内部の中和器を通して処理してから排出します。
ノーリツは中和器について、給湯器内部で発生する酸性のドレン水を中和処理する部品であり、一定量のドレン水を中和すると寿命を迎えると説明しています。つまり中和器は、故障だけでなく使用量の積み重ねによって交換時期が来る部品です。
中和器の中には中和剤が入っている
中和器内部では中和剤を使ってドレン水を処理します。使用を重ねると処理能力が低下し、給湯器が寿命予告を出します。見た目だけでは残量や寿命を正確に判断できないため、リモコンのエラー表示と機器内部の診断が重要になります。
給湯器の下から水が出る=中和器故障とは限らない
エコジョーズでは正常運転でもドレン水を排出します。そのため、給湯器下部やドレン配管から水が出ていることだけで中和器故障とは判断できません。一方で、排水が詰まっている、凍結している、通常と違う場所から水漏れしている場合は点検が必要です。
920・930・290|中和器まわりで確認したいエラー
中和器関連で検索される代表的な番号に920・930・290があります。ただし、番号の意味はメーカー・機種によって異なる場合があるため、最終的には取扱説明書やメーカー公式情報で確認してください。
| 表示例 | 主な意味 | 対応の考え方 |
|---|---|---|
| 920 | 中和器・中和剤の寿命が近いことを知らせる表示例 | 使用できる場合でも早めに交換相談 |
| 930 | 中和器寿命により機器停止となる表示例 | 部品交換・修理が必要 |
| 290 | 中和器やドレン排水まわりの異常が考えられる表示例 | 詰まり・凍結・排水経路も確認 |
920が出たらすぐお湯が止まるとは限らない
ノーリツは920について、お湯が出る場合は使用できるものの、その後930へ変わると給湯器が使えなくなると案内しています。リンナイも920について、中和剤寿命予告であり、しばらく使用できても早めの交換を推奨しています。「まだ使えるから放置」ではなく、交換準備を始める表示と考えた方が分かりやすいです。
930まで進むと部品交換が必要
930は中和器寿命による機器停止を知らせる代表的な表示です。リセットを繰り返して使い続けるためのエラーではありません。メーカー・修理業者へ中和器交換を相談してください。
290は中和器寿命と決めつけない
ノーリツでは290について、中和器・電装基板などが考えられるほか、寒波時にはドレン配管の凍結によって排水できず表示される可能性も案内しています。排水口付近にゴミが見える、冬場に凍結した可能性があるなど、外から確認できる情報を業者へ伝えてください。

本体交換になった場合は設置タイプでも費用が変わる
中和器だけの交換ではなく給湯器本体を取り替える場合は、壁掛け・据え置き・マンションPSなど設置方式によって工事内容が変わります。以下は既存ページの給湯器価格資料です。
中和器交換費用はいくら?メーカー公式の参考料金
中和器交換の金額は、メーカー、機種、設置状況によって違います。2026年8月時点で確認できるメーカー公式の参考料金を整理すると、次のようになります。
| メーカー・機器 | 参考料金 | 補足 |
|---|---|---|
| ノーリツ ガス給湯器 | 17,000〜48,500円程度(税込) | 中和器交換の参考費用 |
| ノーリツ 石油給湯器 | 24,000〜55,000円程度(税込) | 92系の修理参考料金 |
| リンナイ 920・930 | 12,600〜34,500円(税込) | 中和器の修理料金目安 |
実際の修理料金は上記の範囲に必ず収まるわけではありません。高所・狭所などの設置状況、機器の取り外し、故障箇所が複数ある場合などは追加費用が発生することがあります。また、修理しない場合でも出張費・診断料がかかるメーカーがあります。
見積もりで確認したい項目
- 中和器部品代
- 交換作業費
- 出張費・故障診断料
- ドレン配管の清掃・補修が必要か
- 他の故障箇所があるか
- 修理後の保証・再発時の対応

中和器交換で自分で触ってよい範囲・触らない範囲
この検索では「自分で交換できないか」と考える方もいますが、給湯器内部まで触るDIYはおすすめできません。確認作業と修理作業を分けると判断しやすくなります。
自分で確認してよい範囲
- リモコンに出ているエラー番号をメモする
- 給湯器本体の型番・製造情報を確認する
- 電源が入っているか確認する
- 給湯器下部やドレン排水口を目視する
- 水漏れ・異臭・異音の有無を確認する
- 本体・リモコン・排水まわりを写真に撮る
冬場に290などの排水系エラーが出た場合、外から見えるドレン配管の先端に雪やゴミが詰まっていないか確認する程度にとどめます。給湯器のカバーを外さなくても確認できる範囲が一つの目安です。
自分で触らない方がよい範囲
- 給湯器の外装カバーを外す
- 中和器を取り外す・分解する
- 中和剤を自己判断で補充する
- 内部のドレン配管を外す
- ガス・灯油・給水・電気配線を触る
- エラーを強制的に消して使い続ける
中和器だけを見るつもりでも、給湯器内部には燃焼・電気・水・排気に関わる部品があります。交換部品をネットで購入できたとしても、適合確認と施工は業者へ依頼する方が安全です。

中和器交換で注意したいこと
エラー番号だけで部品を注文しない
同じ920・930系でも機種によって部品番号が異なります。また、290のように中和器以外の原因も考えられるエラーがあります。型番を確認せず、中和器を先に購入するのは避けた方がよいです。
「掃除すれば直る」と決めつけない
排水口のゴミや凍結が原因なら改善することがありますが、中和剤そのものが寿命を迎えている場合は清掃だけでは解決しません。920・930のような寿命表示が出ている場合はメーカーや修理業者へ相談してください。
水漏れ・異臭・黒すすがある場合は使用を控える
中和器エラーと同時に水漏れ、ガス臭・灯油臭、焦げ臭、黒いすす、異常燃焼音がある場合は使用を控えてください。単純な中和器寿命ではなく、別の不具合が重なっている可能性があります。

給湯器の中和器交換について相談する
920・930・290などの表示が出ている場合は、メーカー・型番・エラー番号・使用年数を確認してください。中和器交換だけで済むか、ドレン排水や給湯器本体まで点検した方がよいかを整理しやすくなります。

10年前後使用している給湯器では、中和器交換の修理見積もりと本体交換見積もりを両方確認すると判断しやすくなります。給湯器内部の分解や中和器の取り外しは行わず、写真とエラー番号を準備してご相談ください。
給湯器の中和器交換でよくある質問
給湯器の中和器交換はいくらかかりますか?
メーカー・機種・設置状況で変わります。2026年8月時点のノーリツ公式参考料金では、ガス給湯器17,000〜48,500円程度(税込)、石油給湯器24,000〜55,000円程度(税込)です。リンナイでは920・930の中和器修理料金を12,600〜34,500円(税込)の目安として案内しています。
920が出ても給湯器は使えますか?
ノーリツ・リンナイでは920を中和器の寿命予告として案内しており、お湯が出る間は一定期間使用できる場合があります。ただし930へ進むと使用できなくなるため、920の段階で交換相談を始めるのがおすすめです。
930はリセットすれば使えますか?
930は中和器寿命による機器停止を知らせる代表的な表示です。リセットを繰り返して使うのではなく、中和器交換・修理を依頼してください。
290も中和器交換が必要ですか?
必ずしも中和器交換とは限りません。ノーリツでは中和器や電装基板の不具合のほか、寒波時のドレン配管凍結なども原因候補として案内しています。排水経路を含めた点検が必要です。
中和器を自分で交換できますか?
おすすめできません。中和器は給湯器内部の部品で、分解・配管接続・適合確認が必要です。自分で行うのはエラー番号、型番、使用年数、見える範囲の排水状態、写真の確認までにしてください。
中和器は掃除すれば交換しなくて済みますか?
排水口のゴミやドレン配管の詰まりが原因なら清掃で改善することがありますが、中和剤の寿命が原因の場合は掃除だけでは解決しません。920・930など寿命を示す表示が出ている場合は交換相談が必要です。
10年以上使っていて中和器エラーが出たら修理と交換どちらですか?
中和器だけ交換できる場合もありますが、10年以上使用している給湯器では他部品の故障リスクも考慮します。ノーリツも10年以上使用した製品では本体取り替えを推奨しています。修理費と本体交換費を両方比較すると判断しやすくなります。
中和器交換を相談するとき何を伝えればよいですか?
メーカー名、給湯器の型番、リモコンのエラー番号、使用年数、水漏れや異臭の有無、設置場所を伝えてください。本体・型番・リモコン・給湯器下部の写真があると確認が進みやすくなります。
まとめ
給湯器の中和器は、エコジョーズなどで発生する酸性のドレン水を処理するための部品です。920は寿命予告、930は寿命による停止を知らせる代表的な表示で、920が出た段階で交換相談を始めると余裕を持って対応できます。
交換費用はメーカー・機種で異なりますが、メーカー公式でも1万円台〜5万円台程度の参考料金が案内されています。自分で行うのはエラー・型番・排水状態の確認までにし、中和器の分解・取り外し・配管作業は業者へ任せてください。10年前後使用している場合は、本体交換費用との比較もおすすめです。
公式情報の確認先
エラー内容や修理料金はメーカー・機種によって異なり、変更される場合があります。最終判断は型番を確認したうえでメーカー公式情報・修理窓口をご確認ください。











