ノーリツ給湯器のリモコンに「90」が点滅した場合は、燃焼が正常に行われていないことを示しています。給気・排気の不具合やガス調整不良などにより、本来の能力が出ていない可能性があるため、エラーを消しながら使い続けるのは避けてください。
まずガス臭や異音などの危険な兆候がないかを確認し、次に屋内設置か屋外設置か、本体の型式と製造年月を確認します。屋外設置品は訪問修理が基本です。製造から10年程度が経過している場合は、修理見積りだけでなくノーリツ現行機への交換見積りも取ると判断しやすくなります。
まず確認したい結論
ノーリツのエラー90は「燃焼不具合」の表示です。ガス臭・異音・煙などがあれば直ちに使用を中止し、危険がなければ設置場所と型式を確認してください。屋内の吸気フィルター付き機種だけは取扱説明書に沿った清掃を確認できますが、屋外設置品や清掃後も改善しない場合は修理が必要です。
ノーリツ給湯器のエラー90は燃焼不具合の表示
ノーリツのガス給湯器でリモコンに「90」が点滅するのは、燃焼に不具合が生じていることを知らせるエラーです。ノーリツの案内では、給気・排気の不具合やガス調整不良などにより、給湯器が本来の能力を発揮できていない可能性が示されています。
このエラーは、単にリモコンの表示だけが故障していると決めつけられるものではありません。一時的にお湯が出ていても、途中で燃焼が止まったり、必要な能力が出なかったりする可能性があります。エラーを消す操作の反復ではなく、安全確認をして修理が必要かを判断することが先です。
対応は給湯器の設置場所によって異なります。屋内設置で、本体前面に利用者がお手入れできる吸気フィルターが付いている機種では、取扱説明書に沿ったフィルター清掃が案内される場合があります。一方、屋外設置品については、利用者による内部確認や清掃で直そうとせず、訪問修理を依頼するのが基本です。
ここで扱うのはリモコンに「90」と表示されている場合です。似た数字や桁数の異なる表示は内容が別になるため、見間違いがないよう、表示を写真に残しておくと相談がスムーズです。
最初に、使用を止めるべき症状がないか確認する
エラーの原因を考える前に、ガス臭、焦げたようなにおい、普段と異なる大きな音、煙、使用中に何度も火が消えるような挙動がないかを確認してください。給湯器の内部や燃焼部を見る必要はありません。確認のために本体カバーを開けたり、排気部分へ顔を近づけたりしないでください。
ガス臭がする場合は、給湯器とガス機器の使用を直ちに中止してください。火気を使わず、電気のスイッチや換気扇には触れないでください。ガス栓が安全に操作できる場所にある場合だけ閉め、その場から離れてガス事業者へ連絡します。異常音、煙、炎の異常などがある場合も使用を中止し、販売店、ガス事業者または修理窓口へ相談してください。
ガス臭などがなく、周囲にも差し迫った危険がない場合は、お湯張り、追いだき、暖房を含めて給湯器の使用を止めます。そのうえで、以下の順序で表示と設置条件を確認します。安全確認後であっても、ガス配管、電源配線、給水・給湯配管、本体内部には手を加えないでください。
エラー90が出たときの確認手順
利用者が行う確認は、原因を自分で修理するためではなく、危険を避け、適切な修理窓口へ状況を伝えるためのものです。次の順番なら、機器を分解せずに必要な情報を整理できます。
- リモコン表示を確認する
表示が「90」であることを確認し、点滅している画面を撮影します。台所と浴室にリモコンがある場合は、どちらに表示されたかも控えます。別の表示も出ているときは、その数字も省略せず記録してください。
- どの運転中に出たかを記録する
蛇口やシャワーへの給湯中、浴槽へのお湯張り中、追いだき中、床暖房や浴室暖房の使用中など、エラーが出た場面を記録します。「運転開始直後」「数分使った後」「特定の機能だけ」といった情報も、故障診断の手がかりになります。
- 屋内設置か屋外設置かを確認する
本体が建物の外壁や集合住宅のパイプシャフトなどにあるのか、屋内に設置されているのかを確認します。設置方式や排気方式を自分で判断できない場合は、推測せず本体全体と周囲を撮影してください。
- 本体の型式と製造年月を確認する
給湯器本体の銘板に記載された型式と製造年月を控えます。リモコンの型番と給湯器本体の型式は別なので、修理・交換相談では本体銘板の情報が重要です。銘板が高所や狭い場所にあって安全に読めないときは、無理に近づかないでください。
- 設置場所に応じた対応へ進む
屋内の吸気フィルター付き機種は、取扱説明書に利用者向けのお手入れ方法が記載されている場合だけ、その範囲で確認します。屋外設置品、フィルターがない機種、説明書を確認できない機種は修理を依頼します。
一度表示が消えたとしても、燃焼不具合の原因が解消したとは限りません。何度も電源を入れ直して使用を続けるのではなく、発生時の状況と型式を伝えて点検の要否を確認してください。
屋内設置と屋外設置では対応が異なる
屋内の吸気フィルター付き機種
屋内設置タイプのうち、本体前面に利用者がお手入れできる吸気フィルターがある機種では、フィルターの詰まりが給気に影響することがあります。この場合に限り、機種の取扱説明書に記載された方法と範囲で清掃を確認します。
フィルターの位置、外し方、清掃方法は機種により異なります。前面にそれらしい部品があっても、取扱説明書で利用者が外せる部品だと確認できなければ触らないでください。清掃後も90が出る場合や、フィルターに異常が見当たらない場合は修理が必要です。
屋外設置品
屋外設置品でエラー90が出た場合は、利用者による内部清掃や調整ではなく訪問修理へ進みます。本体のフロントカバー、給気・排気部、ガス調整部などを外したり動かしたりしてはいけません。外から見える範囲の状態を写真に残すことはできますが、排気口へ物を差し込む、カバーを外す、高所へ上るといった確認は不要です。
集合住宅では、給湯器が共用廊下側の扉内やパイプシャフト内に設置されていることがあります。扉の扱いや作業時間に管理上の制約がある場合があるため、修理を予約する際に集合住宅であることも伝えてください。
屋内か屋外か分からないときは、写真で確認してもらうのが安全です。本体正面だけでなく、本体と壁・扉・配管の位置関係が分かる少し離れた写真も用意すると、設置方式を伝えやすくなります。
考えられる原因を利用者が特定しなくてよい理由
エラー90では、給気や排気の状態、ガスの調整などが原因候補になります。ただし、同じ表示でも実際に点検が必要な部分は設置条件や機種によって異なります。外から見ただけで「空気の通り道だけが原因」「ガスが来ていないだけ」などと断定することはできません。
燃焼状態の測定、給気・排気経路の点検、ガス圧や燃焼部の調整、本体内部の部品交換には専門的な診断と資格・知識が必要です。誤った調整は不完全な燃焼やガス漏れにつながるおそれがあるため、利用者向けの作業ではありません。
利用者が判断すべきなのは故障箇所ではなく、「危険な兆候があるか」「屋内か屋外か」「何年使用しているか」です。修理担当者には、90が出た運転、発生頻度、異臭や異音の有無をそのまま伝えれば十分です。
修理相談の前に型式・写真・設置条件をそろえる
エラー90の修理可否や交換機種は、給湯器の型式と設置条件によって変わります。問い合わせ前に次の情報をそろえると、訪問前の確認や見積りが進みやすくなります。
- 給湯器本体の型式、製造年月、分かれば購入・設置時期
- 「90」が確認できるリモコン画面の写真
- 本体正面の写真と、周囲の壁・扉・配管を含む全体写真
- 戸建てか集合住宅か、屋内設置か屋外設置か
- 壁掛け、据置、パイプシャフト内などの設置状況
- 給湯器の号数と排気方式。分からなければ銘板と設置状況の写真
- 給湯専用か、追いだき付きか、暖房機能付きか
- 床暖房や浴室暖房など、給湯器に接続している設備
- エラーが出る運転、発生した日時、繰り返しの有無
- 湯温の不安定、異音、途中失火など、90以外に気になる症状
銘板は通常、給湯器本体に貼られています。文字が薄い場合は、明るい時間に離れた安全な位置から撮影し、写真を拡大して確認します。高所設置、足場の悪い場所、扉の奥などにある場合は、自分で読もうとせず、設置場所の写真だけを送って相談してください。
交換も検討するときは、型式だけでなく、号数、設置方式、排気方式、追いだき、暖房機能の有無を確認します。これらは後継機選定と工事内容に関わるためです。分からない項目を推測して申し込むより、銘板と周辺写真を見てもらうほうが確実です。
エラー90を修理するか交換するかの目安
製造から10年未満であれば、まずエラー90の故障診断と修理見積りを確認するのが基本です。年数が浅くても、故障箇所や部品の状況によっては交換提案になることがありますが、エラー表示だけで交換が必要だと決まるわけではありません。
家庭用給湯機器の設計上の標準使用期間は、標準的な使用条件のもとで製造から10年です。これは10年間故障しないことを保証する期間でも、10年を過ぎたら直ちに使えなくなる期限でもありません。ただし、製造から10年程度以上経過すると、複数部品の劣化や修理後の別故障も考慮する必要があります。修理部品の保有状況や修理可否は、機種と生産終了時期によって異なります。
| 確認した状況 | 検討の進め方 |
|---|---|
| 製造から10年未満で、90以外の不具合がない | 故障診断を受け、修理内容と見積りを確認する |
| 製造から10年程度以上経過している | 修理可否を確認しつつ、ノーリツ現行機への交換見積りも取る |
| 湯温不安定、異音、途中で止まるなど複数の症状がある | 今回の修理費だけで決めず、今後の使用を含めて交換と比較する |
| 必要な修理部品が用意できない | 既存の設置条件と機能に合う交換機種を選定する |
| 追いだきや暖房機能も使用している | 接続設備を含めて現地確認し、必要機能を落とさないよう選ぶ |
修理費は故障箇所、交換部品、作業内容、訪問条件によって変わります。交換費用も本体価格だけでは決まらず、号数、設置方式、排気方式、配管の状態、追いだき・暖房機能、搬入や作業スペースなどに左右されます。そのため、型式や現場確認なしに一律の金額で判断するのは適切ではありません。
10年程度以上使用している場合は、修理見積りと交換見積りを同じ条件で確認すると比較しやすくなります。交換する場合は、現在使っている機能を整理したうえで、設置条件に適合するノーリツ現行機を選びます。号数を変更したい場合も、希望だけで決めず、ガス設備や配管を含めて対応可能か確認してください。
修理・交換を相談するときに確認したいこと
危険な兆候がなく、エラー90だけが表示されている場合は、ノーリツの修理窓口、購入店、設置を依頼した販売店などへ相談します。ガス臭やガス漏れが疑われる状況は、通常の故障相談より先にガス事業者へ連絡してください。
修理を依頼するときは、訪問前に「診断後に見積りを確認できるか」「部品がない場合はどうなるか」「修理しない場合に発生する費用があるか」を確認しておくと安心です。製造年数が経過している機器では、交換見積りも希望していることを最初に伝えると、二度手間を減らせます。
交換相談では、既存の型式だけでなく、本体と設置場所の写真を提示します。ノーリツ製からノーリツ現行機へ交換する場合でも、後継機が同じ寸法・接続位置・排気条件とは限りません。現地で設置可能性と工事内容を確認してもらい、見積書では本体、必要な部材、既存機の撤去、工事内容を確認してください。
訪問までの間は、エラーが消えたかを確かめるために何度も運転するのは避けます。寒い時期などで生活への影響が大きい場合は、問い合わせ時にお湯が使えないことと希望時期を伝えてください。安全を優先しながら、型式と設置条件に基づいて修理か交換かを決めることが、エラー90への現実的な対応です。
あわせて確認したい関連記事

設置タイプ別の工事費込み価格も確認
壁掛け、据え置き、マンションPS設置では交換できる機種や工事内容が異なります。既設給湯器に近い設置タイプを確認してください。
相談前に型番と設置写真を確認
本体全体、型番シール、リモコン、本体下の配管、設置スペースを撮影しておくと、修理か交換か、後継機や工事条件を確認しやすくなります。

無理な分解や自己修理はしない
ガス、水道、電気、排気に関わる内部作業は無理に行わず、異臭、ガス臭、水漏れ、異常燃焼などがある場合は使用を止めて専門業者へ相談してください。
相談から交換までの流れ
型番と設置状況を確認したうえで、交換機種・工事条件・費用を確認し、日程を調整して工事へ進みます。

ノーリツ ガス給湯器 エラー 90でよくある質問
エラー90が出たままお湯を使ってもよいですか?
使用を続けるのは避けてください。エラー90は燃焼不具合の表示で、一時的にお湯が出ても正常な燃焼が続くとは限りません。特にガス臭、異音、焦げたようなにおい、煙などがある場合は直ちに使用を中止し、ガス事業者や修理窓口へ連絡してください。
電源を入れ直してエラー90が消えれば直ったと考えてよいですか?
表示が一時的に消えても、原因が解消したとは限りません。何度もリセットや運転を繰り返して復旧を試すのではなく、表示が出た運転、本体の型式、製造年月を控えて修理の要否を確認してください。
屋外設置の給湯器を自分で掃除して直せますか?
屋外設置品は、利用者による内部清掃や調整ではなく訪問修理が基本です。フロントカバーや給気・排気部分を外したり、内部へ物を差し込んだりしないでください。本体全体と周囲の写真を安全な場所から撮影し、修理窓口へ相談します。
修理依頼時には何を伝えればよいですか?
本体銘板の型式と製造年月、リモコンの90表示、エラーが出た運転、発生頻度、異臭や異音の有無を伝えます。本体正面、設置場所全体、銘板の写真もあると確認が進みやすくなります。交換も検討する場合は、号数、設置方式、排気方式、追いだき・暖房機能の有無も必要です。
10年以上使ったノーリツ給湯器でも修理できますか?
修理できる場合はありますが、機種や故障箇所、部品の保有状況によって異なります。家庭用給湯機器の設計上の標準使用期間は標準条件で製造から10年です。10年程度以上使用している場合は、修理見積りとあわせてノーリツ現行機への交換見積りも取り、今後の使用を含めて比較してください。
まとめ
ノーリツ給湯器のエラー90は燃焼不具合を示します。ガス臭や異音などがあれば使用を中止し、危険がなければリモコン表示、設置場所、本体の型式・製造年月を確認してください。屋内の吸気フィルター付き機種を除き、利用者による内部清掃や調整は行わず修理を依頼します。
製造から10年未満なら、まず故障診断と修理見積りを確認します。10年程度以上、部品が用意できない、ほかの不具合もあるといった場合は、号数・設置方式・排気方式・追いだき・暖房機能を確認し、ノーリツ現行機への交換見積りもあわせて比較しましょう。

給湯器の修理・交換を相談する
現在の型番、表示内容、症状、設置場所が分かる写真があると確認が進めやすくなります。

参考にした公式情報
確認日:2026-08-21。仕様・操作・価格・制度は機種や時期によって変わるため、詳細は各公式ページをご確認ください。











